フェラーリがル・マン優勝記念としてSF90ストラダーレに特別仕様限定車を用意するようだ！499Pと同じカラーリングを持ち「限られた顧客にのみ提供する」

｜　その仕様はル・マン24時間レース優勝車、499Pのリバリーを忠実に再現　｜

「50年ぶりのル・マン復帰」を表現する限定車は今後二度と登場することはないだろう

さて、フェラーリは先日開催されたル・マン24時間レースにて見事総合優勝を決めていますが、報道されるニュースを見るに「トヨタのV6ならず」といった見出しが大半で、つまり「フェラーリが優勝した」のではなく「トヨタが負けた」ことに焦点を当てる報道が多数です（モータースポーツ関連メディアを除く）。

かつ、そういった見出しのニュースを開いたとしても「フェラーリが優勝した」「3番手以降はどういったチームだったのか」にはほとんど触れられておらず、そこにちょっとした違和感を感じなくもないですが、つまりはトヨタを中心にしたほうがニュースとして有効である、とほとんどのメディアが判断したということになりそうです。※よって、多くの人はフェラーリが優勝したということを知らず、「トヨタ負けたの？で、勝ったのはどこなん？書いてないけど」といった感じであるようだ

フェラーリが新たなる限定モデルを追加

そして今回フェラーリが発表したのが新たなるSF90ストラダーレの限定モデル。

これはル・マン24時間レースの覇者であるフェラーリのレーシングカー「499P」のカラーリングを再現したもので、台数や発売時期、価格については触れられていないものの、フェラーリは「よりすぐりの顧客のみ」にこのSF90ストラダーレを提案するといい、オファーを受けた人しか購入ができない、というたぐいのモデルとなりそうですね。

現在公開されているのは（おそらくチェントロ・スティーレが制作した）CGのみで、この画像、そして添えられたキャプションを見ると、ボディカラーは「ロッソ・ル・マン」、ストライプ（縦横に入っている）はジャッロ・モデナ、ドアミラーとリヤスポイラーもジャッロ・モデナ、ブレーキキャリパーとホイールセンターキャップはイエロー。

なお、アセット・フィオラノ・パッケージを装着しているようで、ホイールにはカーボンファイバーが選択されているようですね。

フロントバンパー先端にはイタリア国旗が再現され、フロントフードには「50」「WEC（ワールド・エンデュランス・チャンピオンシップ＝世界耐久選手権）」の文字。

ル・マン24時間レースはWECの一環として開催されていますが、このフェラーリSF90ストラダーレではル・マンのロゴではなくWECのロゴを用いています（少し位置関係が異なるが、499Pに描かれるグラフィックにあわせたのだと思う）。

フェラーリは100周年を迎えるル・マン24時間レースに「50年ぶり」に参戦し、レースナンバーとして「50号車」「51号車」を投入し、優勝したのは51号車なのですが、フロントフードとドアに描かれる数字は「50」なので、この限定モデルは優勝した51号車というよりは、「フェラーリが50年ぶりに耐久レースに復帰したことを」祝うクルマだと考えて良さそうですね。

フェラーリSF90ストラダーレとル・マン・レーサー「499P」には類似性がある

なお、このカラーリングのオマージュ元となった499Pはこちら。

見事にこのリバリーが再現されていることがわかります。

ちなみに499Pに積まれるエンジンは269GT3に搭載されるV6エンジンの改良版ではあるものの、296GTBではなくSF90をこの限定モデルのベースに選んだことについて、「前輪をエレクトリックモーターで駆動する」というメカニズムの類似性、そしてそれが勝利に大きく貢献したこと、さらにはSF90ストラダーレが現在のフェラーリのラインアップ中ではフラッグシップであることが関係しているのでは、と推測しています。

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参照：Ferrari（Facebook）