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フェラーリの新型V12スーパーカーに新情報。「その名は12 Cilindriとなり、ローマ、296GTB、365GTB/4デイトナ風のスタイルにプロサングエ風の内装、本国価格は6490万円」

フェラーリの新型V12スーパーカーに新情報。「その名は12 Cilindriとなり、ローマ、296GTB、365GTB/4デイトナ風のスタイルにプロサングエ風の内装を持つ」

Image:Ferrari

| 現時点ではすべてがウワサにとどまるが、その信憑性は限りなく高い |

そしてこのウワサを信じるに値するだけの条件が揃っている

さて、フェラーリの新型V12モデルは本日夜に発表される予定となっていますが、未だ明かされていないのがそのスペック、デザイン、そして名称です。

ただ、今回一部ネット上にてその情報(というかウワサ)が出回っているようで、まず名称については「12 Cilindri(ドーディチ チリンドリ)」が採用されるであろう、とのこと。※すでにプレス向けのカンファレンスが行われており、オープンモデルも同時に公開され、この名称が決定だと報じているメディアもある)

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実際にフェラーリはこれまでに12 Cilindri含む様々な商標を出願していて、そして今回「12気筒」をあらわす12 Cilindriを用いるのでは、と言われているわけですね(オープンモデルは12 Cilindri A、あるいは12 Cilindri スパイダーを名乗る可能性が高い)。

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ちなみにですが、イタリア語にするとなんでもカッコよくなるという傾向があり、たとえばマセラティ「クアトロポルテ」についてはエキゾチックな響きがあるものの、これはつまり「4ドア」を意味していてクアトロ=4、ポルテ=ドアというわけですね(よって車名は「マセラティ 4ドア」ということに)。

そしてイタリアはその機能や形状、特徴を車名に用いる例が少なくはなく、「カウンタック5000”クワトロバルボーレ”」もその例の一つ。

よってイタリア人的感覚だと「12 Cilindri」を選ぶ可能性が高いのかもしれません。

そのデザインは過去モデルをモチーフに?

そしてこれにあわせて報じられているのが、その外装については「ローマ、296GTB、365GTB/4との共通点がある」ということ。

現在のフェラーリのデザイナー、フラビオ・マンゾーニ氏は「フェラーリの過去と現在、そして未来」を融合することに長けており、過去のフェラーリの要素を巧みに複数のクルマから拾い上げ、それらを自身独特のディティールと組み合わせることでタイムレスなデザインを構築するというスタイルを採用しています(それはレトロともフューチャーとも、そしてゴージャスともスポーティとも受け取ることが可能であり、見る人によって様々な郷愁や期待を感じさせるものである)。

そしてこの新型V12スーパーカーはF1マイアミGPの開催にあわせて発表されますが、今年はフェラーリのアメリカ市場進出70周年、そしてアメリカはフェラーリにとって世界最大の市場ということで、過去に例を見ないほどの規模をもって様々なイベントや展示がなされており、ツーリング(カヴァルケード)を先導するのは2台のフェラーリ296GTS。

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これらはフェラーリとアメリカとを結びつける2つのブルー(アッズーロ・ラ・プラタとアッズーロ・ディーノ)にペイントされ、フェラーリいわくこれらのカラーは「過去と現在との対話」。

つまりフェラーリは今回のV12モデル発表に際して強く過去を意識していることは間違いなく、実際に会場にはこれら2色をまとうディーノと365GTB/4が展示されていることからもその意向を汲み取れます。

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そしてここに365GTB/4「デイトナ」が展示されているということは、やはり新型V12モデルは「365GTB/4の要素を取り入れた」デザインを持つと考えていいのかもしれません。※参考までに、「デイトナ」の名は正式名称ではなく、記者がそう呼んだものが定着し、それをフェラーリが後追いにて公認する形となっているが、これについては実際にフェラーリがそう命名しようと考え、しかしリークされたため、直前でこの名を撤回したというウワサもある

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そしてもうひとつ、この新型フェラーリV12モデルのインテリアは「プロサングエ風」だとされ、つまりデュアルコクピットを持ち大きな助手席ディスプレイが与えられると考えてよいかと思いますが、こちらについてもここ最近のフェラーリのトレンドでもあるので、ウワサといえどこの話は信憑性が高いのかもしれません(ただしローマのように、ダッシュボードとセンタートンネルをつなぐブリッジが設けられるかもしれない)。

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