| 当時のフェラーリのレーシングカーのシートも「ブルー」である |
フェラーリのエンブレムにも「ブルー」が採用される可能性があったとも言われ、エンツォ・フェラーリは”ブルー好き”であったのかもしれない
さて、フェラーリはF1マイアミGPにて「ブルー」をあしらったF1マシン(SF-24)を1戦限りにて走らせると発表していますが、このブルーはアッズーロ・ラ・プラタ(Azzuro La Plata)とアッズーロ・ディーノ(Azzuro Dino)の2色だとアナウンスされています。
さらにフェラーリは4月28日をスタートとして70台ものフェラーリが集うカヴァルケード・インターナショナルを開催する計画を持っており、ここでツーリングの先導を務めるのがこれら2つのブルーをまとう296GTBだと言われているわけですね。
その後このパレードは4日の日程を経てマイアミビーチへと到着し、そこで5月2-3日には”新型フェラーリ”が発表されることとなるもよう。
-
フェラーリが5月にマイアミにて発表する新型車のティーザー動画を公開。おそらくは自然吸気V12エンジンを搭載する「フェラーリらしいスーパーカー」だと見られるが
| 現時点ではこのフェラーリの新型スーパーカーの詳細、発表日時については公表されていない | おそらくは完全に「想像を超える」魂を揺さぶるクルマとなるだろう さて、フェラーリが公式SNS(今のところF ...
続きを見る
フェラーリはかつて「ブルー」を使用していた
そこで今回フェラーリが「ブルー」に焦点を当てたコンテンツを公開していますが、まずフェラーリがマイアミGPにてブルーを持ち出すのは、アメリカ市場へと進出した1964年のF1グランプリにおいて、(FIAへの抗議のため、レッドではなく)N.A.R.T.(ノース・アメリカン・レーシング・チーム)が使用していたブルーを使用したマシンを走らせたから。※昨年のラスベガスGPでは、アメリカでの成功を収めた時代に用いていたホワイトを蘇らせている
-
フェラーリが41年ぶりのラスベガスGP復帰に合わせて当時のF1マシンにインスパイアされたカラーリングのSF-23を公開。あわせてベガスGPコレクションも販売開始
| アメリカGPで成功を収めたフェラーリ312B、312T4など当時の「レッドとホワイト」メインのF1マシンを再現 | フェラーリにとってアメリカでのレース、そしてアメリカ市場は大きな意味を持っている ...
続きを見る
そしてフェラーリは今回、このアッズーロ・ラ・プラタとアッズーロ・ディーノの2色を「歴史的な色」だと表現し、今回のマイアミGPを起点に「スクーデリア・フェラーリのいくつかの場面で復活します」とも述べています。
-
フェラーリがマイアミGPにてボクが296GTBに選んだカラー、アッズーロ・ディーノをあしらったF1マシン(SF-24)にて参戦すると発表。実はフェラーリとブルーは縁が深い
| これを期に「ブルーのフェラーリ」の人気が出ればいいなと考えている | フェラーリは基本的にどんなボディカラーでもよく似合うと考えているが さて、フェラーリがF1マイアミGPにて「ブルーをあしらった ...
続きを見る
まずアッズーロ・ラ・プラタについては、フェラーリの初期に栄光をもたらしたレーシングドライバー、アルベルト・アスカリが(ヘルメット含め)愛用していたカラーであり、このカラーを「お守り」だとしていたことでも知られていますね。※偶然ではあるが、たまたまこのカラーのヘルメットを着用していなかったレースにて事故死している
このほか、ジョン・サーティース、ロレンツォ・バンディーニ、ルドヴィコ・スカルフォッティ、クリス・エイモンといったレーシングドライバーがこのカラーのレーシングスーツを着用したほか、スクーデリア・フェラーリのスタッフ、そしてニキ・ラウダもフェラーリでの初年度にはアッズーロ・ラ・プラタのスーツを着用しています(翌年からおなじみのレッドが採用されている)。
そしてもうひとつのアッズーロ・ディーノはアルトゥーロ・メルツァリオ、クレイ・レガツォーニといったドライバーが好んだカラーであり、最初に登場したのは1964年のディーノ206GTのボディカラーとして。
もちろんこのカラーは若くしてこの世を去ったエンツォ フェラーリの息子、アルフレッド "ディーノ" フェラーリにちなんで名付けられたボディカラーで、フェラーリの従業員のユニフォーム、そしてレーシングドライバーのスーツにも採用されています。
なお、このアッズーロ・ディーノのレーシングスーツを最後に着用したのはクレイ・レガツォーニで、1974年を境にフェラーリのF1マシンを駆るドライバーのスーツはレッドへと変更されており、今回のマイアミGPでは久々の「ブルーの復活」ということになりますね。
フェラーリは「ブルー」をテーマにしたカプセルコレクションを発売
そしてフェラーリはマイアミGPでの「ブルー」の復活に合わせ、これらブルーを取り入れたカプセルコレクションを発表する予定で(正式発表はマイアミGP開催前後になると思われる)、公開されたティーザー動画を見ると、シャルル・ルクレール、カルロス・サインツのレーシングスーツも当時風のアッズーロ・ラ・プラタへと変更されるものと思われ、これは昨年のイタリアGP同様の取り組みだとも考えられます。
Let’s delve into our blue roots with @charles_leclerc and @carlossainz55.#Maranello #FerrariMiami #Ferraripic.twitter.com/AmAIJJvdmU
— Scuderia Ferrari HP (@ScuderiaFerrari) April 24, 2024
-
フェラーリがイタリアGPに向け「イエローアクセント」を付与したF1マシン(F1-75)を公開!今回「イエロー」とそのエンブレムの成り立ちについて公式に語る
| フェラーリがここまで「イエロー」を押し出すことは非常に珍しいと思う | シャルル・ルクレールとカルロス・サインツのレーシングスーツもイエローに さて、フェラーリは先日「イエロー(ジャッロ)」をテー ...
続きを見る
そして一般向けとしては、キャップやシャツなどのおなじみのアパレル製品が(プーマ、およびフェラーリストアにて)販売されるものと考えられますが、見た感じ「ちょっとレトロ」。
Take a closer look at our exclusive #MiamiGP collection 💙 pic.twitter.com/rKN4BF1rad
— Scuderia Ferrari HP (@ScuderiaFerrari) April 24, 2024
なお、現在フェラーリが公開しているのはアッズーロ・ラ・プラタのみですが、ここにアッズーロ・ディーノが加わるのかどうかは不明です。※もしアッズーロ・ディーノが加わるならば、フルラインアップを入手せねばならないだろう
Getting that #MiamiGP fit check done early 😮💨 pic.twitter.com/p4mRmsR5hf
— Scuderia Ferrari HP (@ScuderiaFerrari) April 24, 2024
あわせて読みたい、フェラーリ関連投稿
-
さすがにここまでカスタムされたフェラーリは見たことがない。ブルーとグレーのグラデーション、さらにゴールドとイタリアンカラーを用いたSF90スパイダー
| これだけたくさんの要素を盛り込みつつ破綻を見せていないのは特筆モノ | 「カスタム慣れ」していないとここまでの指定はさすがにできない さて、フェラーリは自社にてパーソナリゼーションプログラム「テー ...
続きを見る
-
フェラーリ「テーラーメイド」最新作はライトブルーの812コンペティツォーネ。内外装にシルバー、カーボン、ホワイトを組み合わせたレーシーな仕様
| 812コンペティツォーネの場合、その性格上「過去のヘリテージ」を反映させたカスタムが多いもよう | レーシングストライプ、レーシングラウンデルは欠かせない さて、フェラーリが自社のパーソナリゼーシ ...
続きを見る
-
フェラーリが「ツール・ド・フランス」イメージのローマを公開。ブルーにフレンチトリコローレをマット仕上げにて、そしてシートも左右で色違い
| 「ブルー」はかつてのフェラーリにとってレッドと同じくらい重要なカラーでもある | ただしここまで内外装で「フレンチ」を主張する例は珍しい さて、フェラーリが自社のパーソナリゼーションプログラム「テ ...
続きを見る
参照:Ferrari