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ランボルギーニのルーツである「トラクター」の歴代モデルはこうなっている!なお現在もトラクターは販売中、お値段はスーパーカー並み

2020/11/07

| 現在はスーパーカーのランボルギーニとは別の会社となっている |

さて、ランボルギーニの歴史はトラクターから始まったことは広く知られているものの、現在でもそのトラクターが製造されているのはあまり知られていない事実。

ランボルギーニ設立者、フェルッチョ・ランボルギーニは第二次大戦中に整備兵として従軍していますが、これはもともと機械いじりが好きだったことにと関連しており、かつ自身でも「整備兵に任命されるよう」様々な働きかけを行ったとされています。

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ランボルギーニ創業者は商才に長けていた

そしてロドス島では実際に車両のメンテナンスを行う傍ら軍以外の車両整備を行うといったアルバイトも手掛けており、かつその代金については「戦争で貨幣価値が下がることを懸念して」金貨で受け取るといった先見の明も見せていた模様。

加えて、その金貨を没収されることを恐れて島のどこかへと隠しておき、戦争が終わって一息ついたころに金貨を回収し、それを元手に自前のチューニングショップを開業(1947年)したという話も囁かれるほど商才に長けていたようですね。

さらに話はこれでだけには止まらず、1948年には「トラクター不足」という情報を聞きつけるや、大量に余っていた軍所有のディーゼルエンジンを安く買い付けて自前のトラクターを製造販売して財を為すといった離れ業を見せています。

なお、その後1963年にはスーパーカービジネスへと乗り出すことになり、しかしこれは「スーパーカーを作りたいという夢を実現する」ということよりも、トラクターや、他に手掛けていたエアコンなどの家電を販売するのに、おなじ「ランボルギーニ」の名を冠したスーパーカーを並べるといいプロモーションになるだろうという考えの方が強かった、とも。

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そしてさらに作ったスーパーカーを宣伝するため、フェラーリのドライバーを見つけてはストリートレースを挑み、そこで打ち勝つことでランボルギーニの名を挙げたというので、その商魂たるや見上げたものだと言えそうです。

そのほかにも、あの有名な「エンツォに成り上がりだとバカにされたため、見返そうとしてスーパーカーを作った」という伝説の演出など、プロモーションというかマーケティングの巧みさには舌を巻くばかり。

このあたりは「レースでの実績にてブランド価値を高め、商業的な成功はほぼ考えていなかった」エンツォ・フェラーリとは真逆のスタンスにあったと言えるかもしれません。

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ランボルギーニのトラクターの歴史を見てみよう

そこでランボルギーニのトラクターの歴史を見てみたいと思いますが、これは1948年に「ランボルギーニ・トラットリーチ」を設立したことにはじまります。

ファーストモデル(1948年)

そして第一号がこちら。

エンジンは軍のお下がり、そして車体にも軍用車両の多くを流用しているようですね。

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L33(1951年)

第二世代のL33の車体はすべてランボルギーニ製、エンジンは3.5リッター直6(これはモーリス製)。

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DL30(1952年)

その次のDL33はメルセデス・ベンツ製のディーゼルエンジン(DW415)を搭載しています。

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DL25C(1955年)

ランボルギーニ初のキャタピラー付きトラクター。

エンジンはMWM製もしくはランボルギーニ製が存在した、とのこと。

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ランボルギネッタ(Lamborghinetta/1958年)

デザインがリファインされ、ランボルギーニ製22馬力2気筒エンジンを搭載。

この2年後に、ランボルギーニはトラクター用の新しい工場を建設しています。

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2R DT(1962年)

1962年には空冷エンジン、4輪駆動の2R DTが登場。

ちょうどこの年にランボルギーニはスポーツカーの開発を開始していますね。

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R230(1966年)

R2 DTの改良版であるR230。

グリル等外観のリファイン、そしてランボルギーニ初のシンクロメッシュギアボックスが搭載されている、とのこと。

同年にはミウラが登場しています。

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R480(1968年)

R230のハイパワー版、R480。

デザインもさらにスタイリッシュなものへと変更されています。

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R684 DR F(1980年)

久々のモデルチェンジとなったR684。

近代的なルックスへとデザインし直されていますね。

この年代はカウンタック(1974年発売)が現役バリバリですね。

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1306DT(1983年)

ルーフ付きとなり、水冷エンジンなど多数の新機軸が盛り込まれた新世代トラクター。

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135フォーミュラ(1989年)

ルーフは高くなり、グリルはコンパクトに。

そしてフューエルインジェクション、各種電子制御技術が投入されています。

翌1990年にはディアブロが登場していますね。

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ランナーシリーズ(1993年)

こちらは小型版として追加されたもので、小規模農家への対応を目指したモデル。

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RFシリーズ(2007年)

こちらも見たところコンパクトなオープントップ。

この時代のV12モデルはムルシエラゴ、そしてガヤルドが2004年に登場し、2007年にはレヴェントンが発売されています。

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CFシリーズ(2010年)

久々のキャタピラー付きトラクター。

翌2011年にはアヴェンタドールが登場しています。

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ニトロシリーズ(2013年)

そしてこちらが現行モデル、ニトロシリーズ。

2014年に「ゴールデン・トラクター」デザインアワードを獲得しているようようですね。

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なお、GQの企画「西川淳のやってみたいクルマ趣味、究極のチャレンジ」にて、西川淳氏が現代のランボルギーニ製トラクターに乗るという豪快な企画を行っているので、興味のある方は是非見ていただきたい、と思います。

ちなみに日本だとランボルギーニのトラクターはコーンズ扱いとなっており、こちらにラインアップが紹介されています(お値段は2000万円〜3000万円くらいらしい)。

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参照:Motor1, Fleet Logging

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