>ランボルギーニ ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

ランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカーはV8エンジンを搭載し8月に発表。800馬力オーバーと言われるもパワートレインの詳細は未だナゾのまま

ランボルギーニ

| おそらくV8エンジンはランボルギーニのル・マン・ハイパーカー、SC63との共用となるだろう |

エレクトリックモーターはレヴエルトと同じYASA製、そして少なくともリアに1つ内蔵される可能性が高い

さて、ランボルギーニは先日の「2024年第1四半期」の業績発表に際し、ウラカン後継スーパーカーを「2024年後半に発表する」とコメントしていますが、今回「V8エンジンを搭載し、8月に発表する」というニュースが流れることに。

これはランボルギーニの販売・マーケティング責任者であるフェデリコ・フォスキーニ氏がオートカーに対して語った内容として報じられており、さらにオートカーはいくつかの興味深い予測も行っています。

ランボルギーニの2024年第1四半期は「過去最高」。そしてウラカン後継スーパーカーは今年後半に発表、この受注ペースだと一瞬で生産枠が埋まりそう
ランボルギーニの2024年第1四半期は「過去最高」。そしてウラカン後継スーパーカーは今年後半に発表、この受注ペースだと一瞬で生産枠が埋まりそう

Image:Lamborghini | ランボルギーニはウルスの販売台数を最大化することでスーパーカーの生産台数を制限し希少性を維持している | おそらくウラカン後継スーパーカーは「前代未聞の」パフォ ...

続きを見る

ウラカン後継モデルはレヴエルトと同じ生産ラインで組み立てられる

まず、フェデリコ・フォスキーニ氏はウラカン後継モデルのPHEVへの移行は、「パッケージ自体が通常のICE(内燃機関)車よりもはるかに優れている」ためだと述べ、さらに「エレクトリックモーター(アクティブモーターなど)がなければ達成できない特性がある」 「トルクベクタリングやエンジンの潜在能力をさらに活用する機会が得られる」と付け加えており、つまりはエレクトリックモーターの使用によってガソリン車では達成できないレベルのパフォーマンスを発揮させることを伺わせています。

そして一つの重要な情報は「ランボルギーニは、ウラカン後継モデルをレヴエルトと同じ生産ラインで生産する予定である」とオートカーが言及していること。

これまでランボルギーニはV12モデルとV10モデルを同じラインで生産したことはなく、というのも両者にはプラットフォーム、エンジン、トランスミッションなどの共通性がなかったため。

2

たとえばアヴェンタドールはランボルギーニの設計によるカーボンモノコック、V12、トランスミッションを持ち、しかしウラカンはアウディ(R8)と共通の車体にエンジン、トランスミッションを持っていたという差異があったものの、ランボルギーニはすでに「ウラカン後継モデルには、レヴエルトと同じ8速DCTが使用される」とも語っていて、さらにウラカン後継モデルは(アウディR8後継モデルが存在しないので)アウディとは関係性のない、独自設計の車体やエンジンを持つことになるとも述べており、よってウラカン後継スーパーカーはレヴエルトと多くの共通点を持つことになりそうです。

ランボルギーニ
ランボルギーニ「ウラカン後継モデルについて、専用に設計された車体を持つことになります。妥協なしのね。現在は十分な利益があり、R8のような兄弟車は必要ありません」

| やはりスポーツカーメーカーにとって真に必要なのは「開発資金を提供してくれる」実売につながるSUVである | そしてもはや、こういった事情を誰もが理解しているためか、スポーツカーメーカーがSUVを投 ...

続きを見る

ただ、いかに共通性がもたらされるといえど、ランボルギーニはレヴエルトとウラカン後継モデルとの間に明確な線引を行う必要があり、さらには価格帯についても差別化を行わねばならず、よってウラカン後継モデルにはレヴエルトで採用された「カーボンモノコック」が採用される可能性が低いと見られています。

同じ理由にてウラカンも「カーボンモノコック」を採用せず、アルミニウム製モノコックの「センタートンネルと後ろ半分」のみにカーボンファイバーを使用するにとどまりますが、ウラカン後継モデルでも同様の対応がなされるのかもしれません。

52748031046_162719bff3_o

そしてもちろん、レヴエルト設計時には「ウラカン後継モデルへの部分的共有」が前提とされたはずなので、あらかじめ決められた計画に従いウラカン後継モデルは「レヴエルトからの恩恵」を受けることになりそうです。※レヴエルトの車体構造を見るにつけ、そしてウラカン後継モデルもPHEVセットアップを採用する(フロアセンターにバッテリーを収める必要がある)ということを鑑みるに、シャシー下半分がカーボンファイバー、上半分がアルミニウム製、サブフレームもアルミニウム製になるのではと考えている

現時点ではウラカン後継スーパーカーのパワートレーンはナゾである

ただ、ウラカン後継モデルのパワートレーンについては確たる情報はなく、ガソリンエンジンについては「V8」ということがほぼ確定しており、しかしこのV8エンジンの「素性」についてはナゾのまま。

ウルスSEに積まれる「ポルシェとアウディとの共通」設計を持つV8を搭載するとは考えられず、よって現時点での主な可能性は「ル・マン24時間レースを走るハイパーカー、SC63に積まれるV8を流用する」。

もちろんレース用に開発されたV8エンジンは高価ではあるものの、むしろランボルギーニの場合は市販車にこのエンジンを採用することでレース用エンジンの設計コストを按分でき、会社全体としては”安上がり”となる可能性も考えられます。

ランボルギーニがル・マン・ハイパーカー「SC63」を公開。サイドのインテークはカウンタックをイメージ、「ひと目でランボルギーニとわかるレーシングカーにしたかった」
ランボルギーニがル・マン・ハイパーカー「SC63」を公開。サイドのインテークはカウンタックをイメージ、「ひと目でランボルギーニとわかるレーシングカーにしたかった」

| 選択できるボディパッケージはただひとつ、よって「最悪」の環境も信頼性を発揮できるようにデザインせねばならない | それでも「ひと目でランボルギーニだとわかるものにしたかった さて、ランボルギーニが ...

続きを見る

実際のところ、フェラーリも296GTB/296GTSに採用するエンジンをレーシングカーに転用しているという例もあり、ランボルギーニがル・マン・ハイパーカーと市販車とでエンジンを共有するというのは荒唐無稽な話ではないのかもしれません。

その一方、まったく予想できないのがエレクトリックモーターの配置であり、しかしおそらくはエンジンとトランスミッションとの間に(レヴエルトと同じ)YASA製の薄型アキシャルフラックスモーターを挟み込む可能性が大。

となると前輪の駆動をどうするのかという疑問が出てきますが、前輪にレヴエルトと同じ2モーターを積んでしまうと差別化ができず、そしてコストも高くなってしまい、となると「フロントに1モーター」というのが妥当な推測です。

その一方、「そもそもフロントにモーターを積まず、RWDレイアウトのみで発売する」という見方もあるようで、これはつまりフェラーリ296GTB、マクラーレン・アルトゥーラへの「宣戦布告」ということに。

19

かなり実車に近い?ランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカーの予想レンダリングが公開。なぜかフロントには「Yアロー」採用ナシ?
かなり実車に近い?ランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカーの予想レンダリングが公開。なぜかフロントには「Yアロー」採用ナシ?

| 現時点でランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカーのディティールの多くがスパイフォトや動画から判明している | フロントは独自のフェイス、リアはレヴエルトにそっくりのデザインが与えられることになりそ ...

続きを見る

実際のところ、その出力はフェラーリ296GTBに対抗すべく830馬力程度になるという話も聞かれ、ウラカン後継モデルには「ガヤルド、そしてウラカン」とは全く異なるポジションが与えられることも考えられます。※ただ、ランボルギーニは「4WD」をひとつのコアバリューとしているので、RWDのみでの展開は考えにくい

反面、ある程度わかっているのが「デザイン」で、これは「ミニレヴエルト」とも言うべきものとなる可能性が高く、ランボルギーニのチーフデザイナーであるミッチャ・ボルカート氏のいう「宇宙船」ライクなデザインを採用し、フロントには六角形のデイタイムランニングランプに横長ヘッドライト、そして全体的には強烈なウエッジシェイプ、リアにはハイマウントエキゾーストシステムに「ガバっと覗くリアタイヤ」というプロトタイプに見られる特徴を備えるということがわかっています。

ランボルギーニ
「ランザドールでは、リヤタイヤがガバっと見えていますよね。あれはそう、カッコいいからです」。ランボルギーニ各モデルのリアタイヤが露出している理由が明らかに

| 加えて、車体をコンパクトに、そして軽快に見せる効果も期待できる | ランボルギーニ・ランザドールは実に色々なことを考えられつつデザインされていた さて、ランボルギーニは「初」となるピュアエレクトリ ...

続きを見る

合わせて読みたい、ランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカー関連投稿

ランボルギーニ
ランボルギーニ・ウラカン後継モデル「テメラリオ」のエンジン、パワートレーン、デザイン等について分かっていることや噂など。ミニレヴエルトといったスーパーカーになりそうだ

| もちろん、レヴエルト設計時にはどの技術をウラカン後継モデルに派生させるのかを前提に設計がなされているはずである | 実際のところ、一番気になるのはその「価格」ではあるが さて、つい先日はランボルギ ...

続きを見る

ランボルギーニが工場拡張用地周辺にてウラカン後継スーパーカー、ウルスPHEVをテスト中。ちょっと「やりすぎた」のか警察も出動【動画】
ランボルギーニが工場拡張用地周辺にてウラカン後継スーパーカー、ウルスPHEVをテスト中。ちょっと「やりすぎた」のか警察も出動【動画】

| おそらくはまず先にウルスPHEV、その後にウラカン後継スーパーカーが発売されることになりそうだ | なかなかウラカン後継スーパーカーの全容が見えてこない さて、おなじみスーパーカー系スパイビデオグ ...

続きを見る

ランボルギーニ・ウラカン後継モデルが本社付近で目撃。一部偽装が薄くなり、前後ランプはエッセンツァSCV12似であることが再確認される【動画】
ランボルギーニ・ウラカン後継モデルが本社付近で目撃。一部偽装が薄くなり、前後ランプはエッセンツァSCV12似であることが再確認される【動画】

| 新型「ベイビーランボルギーニ」はこれまでになかった”V12モデルとの近似性”が盛り込まれるようだ | 細部を見る限り完成度は高く、そう遠くない将来に発表されることになるものと思われる さて、これま ...

続きを見る

参照:Autocar

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ランボルギーニ, ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , , ,