| もちろん、レヴエルト設計時にはどの技術をウラカン後継モデルに派生させるのかを前提に設計がなされているはずである |
実際のところ、一番気になるのはその「価格」ではあるが
さて、つい先日はランボルギーニが「テメラリオ(TEMERARIO)」なる商標を出願したことが明確になり、これはウラカンの後継として位置づけられるスーパーカーの名称ではないかと言われています(先週末にイモラ・サーキットで開催された、ランボルギーニアリーナにて発表されるのではと見られていたが、実際には発表されなかったようだ)。
なお、このウラカン後継モデルについては部分的にランボルギーニ関係者が情報を公開しているものの、その詳細はナゾのままで、しかしここでいったんわかっていることやウワサなどをまとめてみたいと思います。※現時点では、このテメラリオという名がウラカン後継モデルに使用されるということが確定したわけではない
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ランボルギーニ・ウラカン後継モデルの名称は「TEMERARIO(テメラリオ)」?そのままの意味だと「無謀」という商標が出願される
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ランボルギーニ・ウラカン後継モデル、テメラリオのパワートレーンは?
まずはウラカン後継モデル、テメラリオに積まれるであろうパワートレーンについて。
これはランボルギーニ関係者の口から「V8」「ウルスPHEVと共通」だと語られており、おそらくはこの通りになると考えていいのかも。
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ランボルギーニCEO「ウルスは2024年にPHEVに切り替わり、ガソリン版は廃止」。加えてウラカン後継モデルにはウルスPHEVと同じパワートレーンが搭載されるとコメント
| ランボルギーニのラインアップは2024年以降「当面PHEVのみ」、ガソリンオンリーモデルの灯火が消える | こんなに早くランボルギーニのガソリンモデルが消滅することになるとは さて、ランボルギーニ ...
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ただ、現行ウルスに積まれるV8はポルシェやアウディ、ベントレーと基本を共有するもので、しかしランボルギーニは「ウラカン後継モデルに積まれるエンジンは新設計」と述べているため、テメラリオ、そしてウルスPHEVに積まれるV8は新しく設計されたものとなる可能性も。
そしてこの「新設計のV8エンジン」とは、ランボルギーニが投入するル・マン・レーシングカー、「SC63」に積まれる3.8リッター90度V8エンジンだと考えることも可能です(近年では、コストやパフォーマンス、ブランディング面からレーシングカーとロードカーがエンジンの設計を共有することも珍しくない。フェラーリ499Pと296GTB/296GTSのエンジンも設計を共有している。もちろんコスト上のメリットがあり、少量生産メーカーの場合、レースカー用、ロードカー用のエンジンを作り分けるよりは理にかなっている)。
ちなみにこのV8エンジンは499Pの「ホットV」ではなく「コールドV」を採用し、つまりターボチャージャーがVバンクの外側に設置されています(重心を下げるため)。
一説によれば、このV8ツインターボ+ハイブリッドのセットアップにつき、低回転ではエレクトリックモーターのアシストを受け、中回転では自然吸気として燃焼し、高回転ではターボチャージャーによる加給を受けて10,000回転まで回るというウワサもありますが、これが実現できれば「革命的」かもしれません。
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マジカヨ!ランボルギーニ・ウラカン後継モデルはV8ターボ+ハイブリッド、ただし7,000回転までは「NA+モーター」、そこから10,000回転までは「ターボ」という前代未聞のセットアップに
| さすがはランボルギーニ、すべての条件を満たし、しかも予想外のソリューションを提供するようだ | まさかこの方法で自然吸気を守ってくるとは思わなかった さて、ランボルギーニは年内に「ウラカンの派生モ ...
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そしてこのV8エンジンと組み合わせられるのはレヴエルトにも採用される新設計の8速デュアルクラッチ・トランスミッションで、今まで通りエンジン後方に、しかし「横置き」となる可能性が大(この新しいギアボックスには複数の利点があり、軽量、小型、そして部品点数が少なく、従来の7速デュアル クラッチよりもはるかに速くシフトできる、とされている)。
ちなみにレヴエルトはこの方式(トランスミッションがエンジンの後ろ)を採用していますが、V12エンジンだと後部横置きギアボックスを備えたランボルギーニ史上3台目のクルマです(他の2台はミウラとサーキット専用のエッセンツァ SCV12)。
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ランボルギーニが新型V12スーパーカー(レヴエルト)の概要を公開!「新型エンジン」「新型横置きDCT」「新設計シャシー」などすべてがリニューアル。なお純電動モードでは前輪駆動に
| システム合計出力は1,015馬力、V12エンジンはアヴェンタドールと180度向きを変えて搭載 | 横置きトランスミッションを採用するランボルギーニV12モデルはミウラとエッセンツァSCV12のみ ...
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参考までに、これまでランボルギーニは各モデルごとの共通性を意図的に廃しており、デザイン面では(ブランディング上の理由で)ある程度の共通性を持たせつつ(それでもパーツの共有はしていなかった)、しかしメカニズム面では「まったく」と言っていいほどの差別化を行っていて、たとえば「アヴェンタドール、ウラカン、ウルス」では車体の基本構造や素材の構成、エンジンそしてトランスミッションも「それぞれ個別」。
しかし新世代のランボルギーニでは「デザイン的にさらなる共通性を持たせ、ある程度のパーツ共有を行い」、エンジンはウルスPHEVとテメラリオで共有、トランスミッションは(少なくとも)レヴエルトとテメラリオとで共有することになり、その考え方が大きくシフトしていることがわかります(これは各コンポーネントが超高性能化しており、今までのようにポルシェやアウディとの共有では”ランボルギーニの望みうる”レベルを実現できず、自社開発比率を高めたことによるものだと考えられる)。
なお、ギアボックスをエンジンの後ろに搭載することで「エンジンの前」に有効活用できるスペースが発生することになり、レヴエルトではここに3.8kWhリチウムイオンバッテリーパックをすることで重心の最適化を実現していて、おそらくはテメラリオでも同様の手法が採用されることになるものと思われます。※この8速DCTについては、搭載位置や方法はともかく、ランボルギーニは「次世代スポーツカーに搭載される」と明言している
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ランボルギーニ「ウラカン後継モデル」にはどんなハイブリッドシステムが搭載される?
このウラカン後継モデルには「プラグインハイブリッド」システムが積まれることが明らかになっていますが、パッケージングについてはレヴエルトと同様に、後輪はガソリンエンジンで駆動し、前輪はエレクトリックモーターにて駆動するものと思われます。
ただしエレクトリックモーターの数は不明であり、テメラリオ同様に「フロントに2つ、リア(トランスミッション)に1つ」となるのか、あるいは「フロントに2つのみ」、もしくは「フロントに1つ、リア(トランスミッション)に1つ」、はたまた別の方式となるのかは全くナゾ。
しかしながらレヴエルトと同じレイアウトではコストが掛かりすぎ、そしてテメラリオには「RWD」モデルが追加されるとも考えられるため(マクラーレン・アルトゥーラ、フェラーリ296GTB/296GTSへの対抗上欠かせない)、そのときにもPHEVというパッケージングを維持できるよう、リアにエレクトリックモーターを組み込むことは間違いないものと考えています(レヴエルトと同じトランスミッションを使用するのであれば、設計上の観点から見ても効率的である)。
ランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカー「テメラリオ」の車体構造(プラットフォーム)は?
なお、ウラカン後継モデルについてよくわかっていないのが「プラットフォーム」。
レヴエルトは「フルカーボン」、ウラカンは「アルミ+カーボン」を採用するものの、テメラリオでもレヴエルト同様の構造を採用するかどうかは不透明です。
参考までに、ウラカン開発時にも「アヴェンタドールが採用しているカーボンファイバー製モノコック」を使用するという話があったものの、それではコストが掛かりすぎるという指摘がなされ、結果的に「アルミとカーボンのハイブリッドモノコック」へと落ち着いた経緯があり、それを考慮するとテメラリオがレヴエルトと同じ車体を使用する可能性は低いのかもしれません(何よりも差別化が難しくなる)。
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ただ、ランボルギーニは「十分な資金があるので、これまでのようにアウディと共通の車体を用いることでコストの問題を解決しなくても良くなり、完全に時前のシャシーを設計できるようになった(ウルス様々である)」ともコメントしているので、たっぷりとお金をかけたプラットフォームを設計することになりそうですね。
そしてもちろん、トランスミッション同様に、レヴエルトに採用される素材や技術はウラカン後継モデルにも採用することを前提にしているはずで、設計段階においては「どの部分で差別化を行うか」も考慮されていると考えてよく、様々な点を総合するに、ウラカン後継スーパーカーは「ミニレヴエルト」とも言える存在になるものと捉えておいて良いかと思います。
ちなみにですが、レヴエルト発表時、このカーボンファイバー製プラットフォームについては「AIM(自動化、統合、モジュール化)」を念頭に設計されていること、復数モデルをサポートすることについても言及されているため、その観点からもウラカン後継モデルとレヴエルトの関連性は非常に深いものとなるであろうことが想像可能。
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ランボルギーニ「ウラカン後継モデルについて、専用に設計された車体を持つことになります。妥協なしのね。現在は十分な利益があり、R8のような兄弟車は必要ありません」
| やはりスポーツカーメーカーにとって真に必要なのは「開発資金を提供してくれる」実売につながるSUVである | そしてもはや、こういった事情を誰もが理解しているためか、スポーツカーメーカーがSUVを投 ...
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そしてもうひとつ、ランボルギーニは「連続可変キャンバー角」に関連する特許を出願しており、これをテメラリオに搭載する可能性も考えられ、実装されるとなるとサーキットにおけるパフォーマンスが大きく向上するのは間違いなさそうですね(ニュルブルクリンク最速をイキナリ狙ってくるかもしれない)、
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ランボルギーニが「走行中にキャンバー角とトー角」を連続可変させるデバイスをテスト中。初期検証段階でもニュルを5秒速く走ることができ、ウラカン後継モデルに搭載か
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ランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカー「テメラリオ」のデザインはどうなる?
最後はテメラリオのデザインについて考察してみたいと思いますが、これは幾多のプロトタイプが目撃されているため、おおよその姿が明確に。
全体的にはレヴエルトとの共通性が非常に高く感じられ、しかしフロントはややスッキリそしてシャープなデザインを持ち、こちらはレヴエルトというよりはランザドールに似ているかもしれません。
加えて、エッセンツァSCV12、ウラカン・スーパートロフェオEVO2などのサーキット走行専用モデルからのエッセンスも取り入れられていますが、「過去モデルの要素をアレンジする」手法はレヴエルトにおいても有効に機能しており、ウラカン後継モデルにもいっそうの期待がかかります。
このテメラリオについて気になるのは「価格」ではありますが、もちろんレヴエルトの6543万円よりは抑えられることになり、しかしマクラーレン・アルトゥーラの3070万円を超え、フェラーリ296GTBの3933万円に近い価格、もしくはそれ以上となる可能性も十分にありそうです(ランボルギーニの値付は基本的に強気である)。
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