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マツダが12年ぶりにロータリーエンジンの生産を再開したと発表。現在はレンジエクステンダーとして、しかし今後は「ハイブリッドスポーツ」に採用の可能性も

2023/06/23

マツダが12年ぶりにロータリーエンジンの生産を再開したと発表。現在はレンジエクステンダーとして、しかし今後は「ハイブリッドスポーツ」に採用の可能性も

| マツダはこの12年、ずっとロータリーエンジンの開発を続けてきた |

様々な特許を見る限り、スポーツカーの動力源としてのロータリーエンジンも期待できる

さて、マツダが2012年6月に(RX-8 スピリットRの)生産を終了して以来、11年ぶりにロータリーエンジンの生産を再開した、と発表。

ただし今回のロータリーエンジンは御存知の通り「動力源」ではなくレンジエクステンダー(発電機)としての役割であり、それを搭載するのはプラグインハイブリッド小型クロスオーバー「MX-30 e-Skyactiv R-EV」です。

なお、ロータリエンジンの生産を行うのは広島県広島市の宇品第1工場で、これを積んだ車両は欧州向けに出荷される、とアナウンスされています。

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マツダは世界ではじめてロータリーエンジンの実用化を行った自動車メーカー

マツダはロータリーエンジンをはじめて市販車に搭載した自動車メーカーとしても知られており、「初代」ロータリーエンジン搭載モデルは1967年のコスモスポーツ110S。

ロータリーエンジンは非常にコンパクトで振動が少ないといったメリットがあるものの、「燃費(環境性能)が優れない」という現代における致命的な問題があり、そこで2012年6月を最後にこの生産がなされていなかったわけですね。

今回の復活は(上述の通り)レンジエクステンダーとしての搭載となり、MX-30 e-Skyactiv R-EVはこのロータリーエンジンで発電した電力をもって走行することになりますが、もちろんバッテリーには電力を蓄えることもできるので、ロータリーエンジンが常時稼働しているわけではなく、よって車両としてのCO2排出量に関する「規制」はクリアしているという解釈です。

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ただ、マツダは2012年6月以降もずっと「車輪を駆動する動力源としての」ロータリーエンジンの復活を目指して研究を続けてきたとされ、マツダ上層部も「ロータリーエンジンはマツダのシンボル」「ロータリーエンジン登載車の復活は社員全員の夢である」とも。

これまでにも(およそ8年前に)RX-Visionという形でロータリーエンジンを搭載したコンセプトカーの公開もあったものの、今に至るまで(ミニカー以外は)発売されておらず、よって今でもロータリーエンジン搭載スポーツカーはマツダにとって「悲願」であるとも考えられます。

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マツダはまだまだロータリーエンジンを諦めない

実際のところ、マツダはこれまでにも数多くのロータリーエンジン関連特許、そしてこれを積んだクルマのパテントを出願しており、ロータリエンジン搭載スポーツカーの実現に向けて進んでいることもわかりますが、それと同時に「年々環境が厳しくなる」のもまた事実。

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より効率に優れる通常の(ピストンを有する)ガソリンエンジンであってもユーロ6への適合に際して多額のコストがかかり、ユーロ7ともなるともう「どうやってもクリアできない」ほど高いハードルが設けられると報じられているとおり、時間とともにロータリーエンジンが復活できる可能性が低くなっているというのもまた事実。

よって、おそらくロータリーエンジンが復活するにしても「ハイブリッド」となるものと思われますが、実際に「ハイブリッド+ロータリー」パワートレインに関する特許も出願されており、さらにMX-30 e-Skyactiv R-EVにレンジエクステンダーとして積まれるロータリーエンジンは「車両駆動用としても使用できる設計を持つ」と言われるため、もしかするとそう遠くない未来に「ハイブリッドロータリースポーツ」発表という一報を聞くことができるかもしれません。

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参照:MAZDA

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