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マツダ・ロードスター開発責任者「我々はロードスターにつき、ポルシェ911のように、ただ微調整をひたすら続けながら改良を続けたいのです」

マツダ・ロードスター開発責任者「我々はロードスターにつき、ポルシェ911のように、ただ微調整をひたすら続けながら改良を続けたいのです」

| まだまだ先のことはわからないが、現行ND世代のロードスターが寿命を迎えるのはまだまだ先になりそうだ |

現行NDロードスターはライフサイクル中、あと一回はフェイスリフト(マイネーチェンジ)を迎えると言われている

さて、先日はマツダ・ロードスターが「なぜパワーアップしないのか」について触れましたが、今回は「現行世代のNDロードスターは、想定よりも長く生き残るかもしれない」というマツダの車両開発エンジニアのコメントがカーメディアにて紹介されています。

なお、ロードスターがパワーアップしない理由としては「現時点でのバランスがベストである」ことが第一に挙げられ、もしパワーアップすればバランスが崩れ、そのほころびを修正することが難しい、という見解が示されています。

加えて、仮にターボを装着すると、そのレスポンスや吹け上がりについては現代の技術だと「マツダの求める基準に達しておらず」爽快さが失われるであろうこと、非常に興味深いのはこのエンジニア自身が「ターボ」「スーパーチャージャー」を装着したロードスターを所有しており、チューニングに関しては寛容な姿勢を示していること。

マツダが「パワーアップ」について語る。「レスポンス、吹け上がりを重視しターボは採用しない」「改造は制限しない。出力向上はアフターマーケットを利用してほしい」
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ロードスターはほかのマツダのラインアップとは根本的に異なる

そしてこのエンジニア、デイブ・コールマン氏がまず語ったのは「ロードスターはほかのマツダ車とプラットフォームを共有していないので、その開発コストをペイするのに相当な時間を要します。ほかの”大衆的な”セグメントのクルマのように4年ごとにモデルチェンジすることができないのです」ということ。

ただし同氏はこれについて「いい面もある」と語っていて、それは「一旦発売された後に継続的に進化させることができるからだといい、デイブ・コールマン氏はこういった手法をポルシェ911になぞらえています。

「ポルシェ911は基本的に同じプラットフォームを持っています。彼らはひたすら微調整を続け、微調整を続け、微調整を続けます。その進化の過程が、次のクルマが出るまで、常にそれ自体のベストバージョンであるような、完成された、魅力的なクルマへと向かわせるのです」

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そしてデイブ・コールマン氏はカーメディアに「それではNDロードスターはまだまだ継続する可能性があるのか」と尋ねられ、この問いに対しては「そうですね。まだまだ寿命を迎えるまでに時間があると思います。もちろん、将来の製品計画については申し上げることができませんが、NAとNBを振り返っていただければ、スポーツカーのプラットフォームからどのような生命を得ることができるかの一例としてご理解いただけると思います」。

さらに「ND世代において、このプラットフォームは非常によく機能しています。大きな不満もないし、プラットフォームが私たちのやりたいことの邪魔をしているわけでもない。だから、ドライビング・エクスペリエンスを完璧なものにするために、細部の改良に取り組むことができるのです」とも。

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加えてデイブ・コールマン氏は、まったく新しいプラットフォームを開発するのではなく、優れたプラットフォームを進化させることの利点を強調しており、「自分が熟知し、長年の経験を積んだクルマには、クリーンシート・プログラム(ゼロベースからの開発)では必ずしもできないことがある」と述べ、そのひとつが「市場からのフィードバックを取り入れること」。

長く乗られているからこそ様々なデータを得ることができ、しかしこれは新型車には到底無理な話でもありますが、そういったデータをもとに必要な改良を施してゆくことこそがロードスターの開発における真髄でもあり、そのために同氏は「アフターパーツによるチューニングを許容する」といった考え方を持っているのかもしれませんね。※チューニングもやはり、自身でクルマを運転し、そこに必要と思えるものを補い、クルマを進化させてゆく行為でもある

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マツダ自身が何度か触れているとおり、ロードスターもいつかは電動化される時代が来るものの、今回のコメントを見るに、それは「しばらくは先」のことだと考えていいのかもしれず、それまでロードスターは進化を続け、ひたすらその純度を高めてゆくことになりそうです。

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参照:CARBUZZ

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