| マツダの不正にて対象となる現行モデルは3車種のみ、ほか2車種は水産が終了 |
トヨタ、ホンダ同様に「法的要件は満たしており、乗車するには問題はない」
さて、マツダもトヨタとホンダ同様、「型式指定申請における不正行為があった」と発表。
これもやはり国土交通省からの要請に基づいたもので、調査指示対象期間(2014年1月〜2024年1月の10年間)におけるすべての型式指定申請”2,403試験”を対象に調査を行っています。
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トヨタ/レクサスの認証に関する不正が発覚、「あくまでも問題は認証であり車両は法規を満たしています。車両の使用を控える必要はありません」
| ダイハツの不祥事発覚後、トヨタ本体にもなんらかの問題が報告されるのではと言われていたが | まさか予想された通りの展開になろうとは さて、トヨタ自動車が「2014年以降に生産された7車種につき、国 ...
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マツダの場合、不適切案件は「2つの試験項目において、計5つの試験」
そして今回マツダが発表した内容を見てみると、「2つの試験項目において、計5の試験」での問題が見られたとのことで、今回判明した不正の対象となるのは生産台数では150,878台、販売では149,313台。
なお、マツダはトヨタとホンダとは異なり、対象となる台数を公表していますが、プレスリリースの「構成」についてはトヨタとホンダと相談したものと思われ、というのもほぼ同じ流れとなっているため(国土交通省への報告は5月末であるが、一般向けの公表はいずれも6月3日に行なっているため、この数日をかけ足並みをそろえたのだと考えていい。ダイハツの場合は国土交通省への報告とプレスリリースの発行は同日付であった)。
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ホンダが22車種の認定において「不適切な案件(不正)があった」と発表。NSXやステップワゴンも対象となり、しかし「法的に問題はない」
| ホンダの場合は現行モデルに関して「不適切案件」に関連するモデルはなく、影響があるのはすべて過去のモデルである | ただしトヨタ同様、これらの調査はあくまでも「社内にて独自に行われたもの」であること ...
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そしてマツダのいう「2つの試験項目」とは(1)前面衝突時の乗員保護に対する認証試験、(2)ガソリンエンジンの原動機車載出力に対する認証試験。
「前面衝突時の乗員保護に対する認証試験」に関してだとアテンザ(生産時期2014年11月~2018年4月)、アクセラ(2016年8月~2019年2月)、アテンザ / MAZDA6(2018年6月~)、「ガソリンエンジンの原動機車載出力に対する認証試験」だとロードスターRF(2018年6月~)、MAZDA2(2021年6月~)が対象となっており、現行モデル3車種が含まれます。
マツダは今回の不適切案件に関しこういった対応を行なっている
そしてマツダは今回の一件を受け、現在生産を行なっているモデルの出荷をすでに5月30日に停止しており、しかしすべての対象車種に関しても「法的な要件を満たしていることを再確認しており、引き続き使用することに問題はない」とも。
加えて不正の原因については「試験が認証法規に準拠した状態で実施されたかをチェックする仕組み、およびガバナンス体制の整備不足」「認証法規に準拠した試験を実施するための手順の不備」「認証法規に準拠した試験条件を安定的に満たす設備の整備不足」の三つにあったと述べ、これらの再発防止についてもプレスリリースへと記載済みです。
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参照:MAZDA