>ホンダ/アキュラ(HONDA/ACURA)

ホンダが22車種の認定において「不適切な案件(不正)があった」と発表。NSXやステップワゴンも対象となり、しかし「法的に問題はない」

ホンダ

| ホンダの場合は現行モデルに関して「不適切案件」に関連するモデルはなく、影響があるのはすべて過去のモデルである |

ただしトヨタ同様、これらの調査はあくまでも「社内にて独自に行われたもの」であることには要注意

さて、トヨタに続き、ホンダも「型式指定申請時の認証試験に関する不適切な事案があった」と発表。

これもやはり(トヨタ同様に)”1月26日に国土交通種より受けた調査指示”に従って実施された社内調査の結果報告という形となりますが、ホンダもトヨタと同じく「問題は認証のプロセスにあり、生産された車両そのものは法規を満たしている」とコメント。

加えて本件に関わるクルマのオーナーであっても、なんらかの対応を行う必要はない、とも述べています。

トヨタ
トヨタ/レクサスの認証に関する不正が発覚、「あくまでも問題は認証であり車両は法規を満たしています。車両の使用を控える必要はありません」

| ダイハツの不祥事発覚後、トヨタ本体にもなんらかの問題が報告されるのではと言われていたが | まさか予想された通りの展開になろうとは さて、トヨタ自動車が「2014年以降に生産された7車種につき、国 ...

続きを見る

ホンダが調査にて発見した「不正」はこんな内容

そして今回ホンダが社内検査にて発見した不具合についてですが、「型式指定申請に必要な騒音試験および原動機車載出力試験などで、試験条件の逸脱や、試験成績書に実測値と異なるデータを記載するなどの不適切な事案があった」。

ホンダはこれについて謝罪し再発防止に努めることに触れるとともに、現行モデルおよび今後発売を予定する車種について「不適切な事案」は確認できていないと述べています。

今回ホンダが発見した「不適切な事案」は3つあり、そして上述のコメントのとおり、問題となるのは「現行車種ではなくすでに発売済みのクルマ」。

まず不適切事案1は「騒音試験」だとされ、2009年2月~2017年10月に実施した騒音試験において「試験車両の重量設定について、法規の規定範囲を超えた重量で試験を実施した」こと、「試験成績書において、実際に試験を行なった車両の重量とは異なる規定範囲内の数値を記載した」ことが明らかになっています。

次いで不適切事案2は「原動機車載出力試験(ガソリン機関)、電動機最高出力及び定格出力試験」で、これは2013年5月~2015年6月に実施した原動機車載出力試験、電動機最高出力及び定格出力試験において「試験結果の出力値およびトルク値を書き換えて試験成績書に記載した」という問題が見つかっています。

さらに三つ目は「原動機車載出力試験(ガソリン機関)」だと説明されており、2013年4月~2015年1月に実施した原動機車載出力試験において「法規では発電機を作動させた状態で試験を行うべきところ、作動させずに実施し、別の同一原動機試験で得られた補正値を用いて数値を算出し、これを発電機を作動させた状態と同等の試験結果とみなした」という不備(不正)が発見されることに。

今回の不適切事案対象車種はこうなっている

そして今回の不適切事案に関連する車種については以下の通り(カッコ内は生産期間)。

ホンダは対象台数を公開していないものの、「認定」にかかわるものであれば販売した全台数に影響が出ることになり、もしそれらに対して何らかの対応が必要となれば大損害となるため、ホンダは「法的に問題はない」「顧客の対応は不要」としているのだと思われます。

  • インスパイア・・・2007年12月~2010年7月
  • フィット・・・2009年11月~2019年9月 / 2013年7月~2019年9月 / 2013年7月~2020年9月
  • CR-Z・・・2010年2月~2013年9月
  • アクティ・・・2009年12月~2013年9月
  • バモス・・・2010年8月~2013年9月
  • ステップワゴン・・・2010年10月~2017年8月
  • レジェンド・・・2010年10月~2012年6月
  • アコード・・・2011年2月~2016年3月
  • フィット シャトル・・・2011年2月~2013年7月
  • インサイト・・・2011年2月~2013年7月
  • CR-V・・・2011年11月~2013年9月
  • フリード・・・2011年10月~2019年9月 / 2016年6月~2022年5月
  • N-BOX・・・2011年12月~2013年1月
  • N-ONE・・・2012年10月~2014年5月
  • オデッセイ・・・2013年10月~2017年9月 / 2013年10月~2020年9月
  • N-WGN・・・2013年11月~2019年5月
  • ヴェゼル・・・2013年9月~2021年2月 / 2018年1月~2020年7月
  • グレイス・・・2014年10月~2020年7月
  • S660・・・2015年3月~2019年12月
  • シャトル・・・2015年4月~2019年3月
  • NSX・・・2016年8月~2019年12月 / 2016年7月~2022年10月
  • ジェイド・・・2018年4月~2020年7月 / 2014年12月~2020年7月

合わせて読みたい、ホンダ関連投稿

ホンダが国内の113万台に続き北米でも「燃料ポンプ問題で」260万台をリコール。北米だけでも2023年における自動車メーカーの単独リコールとしては最大規模に発展
ホンダが国内の113万台に続き北米でも「デンソーの燃料ポンプ問題で」260万台をリコール。北米だけでも2023年における自動車メーカーの単独リコールとしては最大規模に発展

| ホンダはこの問題につき、対象車種を拡大しながら日本国内で6回のリコールを届け出ている | おそらくはここからも世界的に、そしてさらに対象車種も拡大するだろう さて、日本国内では「デンソー」の燃料ポ ...

続きを見る

スバル
スバルが「アイシン製センサーの問題で」エアバッグに関しレガシィ アウトバック12万台にリコール。なおホンダも同じ問題にて185万台をリコール済み

| 実際に問題が発生する可能性は低いようだが、潜在的なトラブルの可能性を考慮するとさらにリコール対象が拡大する可能性も | アイシンは幅広くパーツを供給しているだけにこの影響は小さくはないだろう さて ...

続きを見る

シビック・タイプR
北米にてホンダ・シビック・タイプRが緊急販売停止&リコールに!シートフレームに問題があり最悪だと破断の可能性、ただし現段階では対策パーツがないもよう

| 昨年11月あたりからシビックの掲示板ではこの問題で盛り上がっていたようだ | 比較的平均体重が軽い日本人だとこの問題は正直にくいのかもしれない さて、北米にてホンダが「2023年モデルのシビック・ ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ホンダ/アキュラ(HONDA/ACURA)
-, , , ,