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ポルシェ、メルセデス・ベンツ、マツダが一挙にリコールを届け出。メルセデス・ベンツは約16万にも及び火災の可能性も。マツダでは48件の不具合が報じられる

ポルシェ、メルセデス・ベンツ、マツダが一挙にリコールを届け出。メルセデス・ベンツは約16万にも及び火災の可能性も。マツダでは48件の不具合が報じられる

| メルセデス・ベンツ、マツダともにリコールの多き自動車メーカーではあるが |

特にマツダは「発売したての車種」に問題が生じ、実際に消費者からの連絡によって不具合が発見されることも

さて、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、マツダがリコールを一斉届け出。

ここで順番にそれらを見てゆきたいと思いますが、まずポルシェだとカイエンGTS、カイエン・ターボS、カイエン・ターボGTに問題が報告されており、アクティブレーンキープアシストに問題があるもよう。

これは本国からの連絡によって問題が発覚したもので、日本市場での問題発生と事故はゼロだと説明されています。

対象となるのは令和3年10月20日~令和5年5月31日に輸入された279台で、対応としては「コード書き換え」、問題の内容は以下のとおり。

ドライバーアシストシステムコントロールユニットにおいて、ソフトウェア開発時の検証が不十分だったため、アクティブレーンキープアシスト機能を使用してコーナリングした際、想定した速度を超過することがある。そのため、最大横加速度が協定規則第 79 号の技術的な要件(かじ取装置試験の基準)に適合しない。

国土交通省

メルセデス・ベンツは大量にリコール届け出

そして今回、前代未聞の「7件」もリコールを届け出たのがメルセデス・ベンツ。

まずはAクラス、Bクラス、CLA、GLA、GLB、EQA、EQBなど平成30年10月2日~令和6年4月6日に輸入された34車種11万2261台に届け出られたのが「電動パワステ」の問題で、こちらも事故はゼロ、対応としてはプログラムの書き換えにて終了します。

右ハンドル車の電動パワーステアリングにおいて、制御プログラムが不適切なため、電動パワーステアリングシステムに故障が発生した場合、パワーアシストが作動しなくなることや、ステアリングに振動が発生することで、最悪の場合、操舵ができなくなるおそれがある。

国土交通省
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そして2件目は平成年3月15日~令和5年3月10日に輸入されたAクラス、Bクラス、CLA、GLA、GLBなど8車種3万4238台に関連するチャージエアディストリビュータに関する問題であり、こちらはブラケットを装着するという物理的な対応を行うことに。

4気筒ディーゼルエンジンのチャージエアディストリビュータにおいて、吸気経路を制御するクランクアーム機構への潤滑剤塗布が不適切なため、潤滑不良によるガイドの摩耗で接続が外れ、吸気経路が制御できなくなることがある。そのため、システムがこれを検知してエンジン警告灯(MIL)が点灯し、出力が制限され、最悪の場合、排出ガスが悪化し、排出量が基準値を満足しなくなるおそれがある。

国土交通省

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3件目は「ヒューズ」に関するもので、実際に2件の問題が報告されており、令和5年3月27日~令和6年2月7日までに輸入されたCクラス、Eクラス、EQE、EQS、GLC、Sクラス、Sクラスマイバッハ、AMG S63 Eパフォーマンスなど36車種5,085台に影響します。

電源ヒューズにおいて、製造が不適切なためヒューズエレメント部に亀裂が入っている、もしくははんだが剥がれているものがある。そのため、亀裂が入っている場合は使用過程での走行振動等によりヒューズエレメントが断線し、SRSシステムの機能停止やメータパネル等が消灯する。最悪の場合、駆動力が失われ走行不能になるおそれがある。また、はんだが剥がれている場合は、ヒューズ回路内に短絡が発生するとヒューズが機能しないため短絡箇所の周囲が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

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4件目と5件目は「48Vシステム」に関するもので、それぞれに内容が微妙に異なり、4件目だと平成30年11月26日~令和5年12月2日に輸入されたGLE、GLSの4,291台に影響します。

助手席の下にある48Vのアース配線において、製造時の組み付けが不適切なため、ナットが適切なトルクで締め付けられていないものがある。そのため、走行中の振動等により導通不良が発生し、警告灯が点灯すると共に増加した電気接触抵抗により発熱して、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

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5件目の方は令和3年8月23日~令和5年4月24日に輸入されたEクラス、Cクラス、AMG GTなど7車種460台に影響し、実際にチェックするなどの作業が必要に。

左ハンドル車のエンジンルーム内にある48Vのアース配線において、製造時の組み付けが不適切なため、ナットが適切なトルクで締め付けられていないものがある。そのため、走行中の振動等により導通不良が発生し、警告灯が点灯すると共に増加した電気接触抵抗により発熱して、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

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6件目のリコールはエンジンコントロールユニットに関連し、影響を受けるのは令和3年12月13日~令和5年10月10日に輸入された1,485台のみ。

4気筒ディーゼルエンジンのエアマスセンサにおいて、制御プログラムが不適切なため、低回転・低負荷での限られた条件下で故障を誤検知することがある。そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯し、出力が制限され、最悪の場合、排出ガスが悪化し、排出量が基準値を満足しなくなるおそれがある。

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7件目はトランスミッションコントロールに関するもので、平生0年11月26日~令和4年8月29日に輸入されたGLEのみに影響し、対象台数は1,291台。

トランスミッションコントロールユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、冷間時の特定の条件下で7速での緩やかな減速走行から緩やかに再加速すると、トランスミッション内部の油圧が意図した通りに上がらないことがある。そのため、シフトダウンができず、システム保護の制御に伴う負荷変動によりエンストするおそれがある。

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マツダはCX-60につき「改善対策」「リコール」を届け出る

そしてマツダはCX-60に改善対策とリコールを届け出ていて、まず改善対策だと「車両制御コンピュータ」の不具合に関するもので、令和4年7月5日~令和5年9月11日に製造された12,654台が対象となり、プログラムの修正を行うとしています(実際に14件の不具合が発生している)。

車両制御コンピュータにおいて、スマート・ブレーキ・サポートの制御プログラムが不適切なため、道路横に斜めの金属壁などがあった場合に、前進時左右接近物検知機能が誤作動することがある。そのため、衝突の可能性がないにもかかわらず障害物との接近を知らせる警報音が鳴り、ディスプレイに警告表示が出て、最悪の場合、衝突被害軽減ブレーキが作動し、急制動がかかるおそれがある。

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そしてリコールの方だと問題は2件あり、ひとつはエンジンコントロールユニット、もうひとつはトランスミッション制御コンピュータ。

令和4年12月14日~令和5年10月31日に製造された5,007台に影響し、合計34件の不具合が生じています。

1.エンジン制御コンピュータにおいて、燃料蒸発ガス濃度の学習条件が不適切なため、パージバルブが開弁していない際に学習し、実際よりも低い濃度として判定することがある。そのため、走行直後など、燃料タンク内の燃料温度が高くなり、高濃度のガスがエンジンに取り込まれた場合に失火し、最悪の場合、エンストするおそれがある。
2.トランスミッション制御コンピュータにおいて、減速中のクラッチ制御が不適切なため、クラッチを解放するタイミングの遅れや、意図しないタイミングでのクラッチ締結が発生することがある。そのため、減速中にエンジン回転が低下し、最悪の場合、低車速時にエンストするおそれがある。

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参照:国土交通省

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