NISMO公認、500馬力のR32 GT-R「サファリ」が完成、オフロードを縦横無尽に駆け抜ける。前後トルク配分は任意で変更可能、ドリフトも自由自在【動画】

｜　舗装路でも速く扱いやすいクルマは悪路でも同様にコントローラブルであるようだ　｜

ここにR32スカイラインGT-Rの素性の良さが立証される

さて、現在大きな盛り上がりを見せるのが「サファリ」カスタム。

もともとは個人ユーザー間で人気となっていたものですが、この流れを受けて専門にカスタムするショップが登場したり、自動車メーカーも「公式」にスポーツカーを”サファリ”仕様へとコンバートする例も多数登場しています。※マスタングのサファリ仕様”ラプター”が登場するというウワサもある

そして先日、ニスモから支援（パーツ供給）を受けたユーチューバー、アダムLZがR32スカイラインGT-Rの「サファリ」仕様を完成させたというニュースをお届けしましたが、今回はそのGT-Rサファリを存分に走らせる動画が公開されることに。

日産R32 GT-R「サファリ」は自在に前後トルク配分を変更可能

なお、日産R32スカイラインGT-Rのもっとも「革新的であった」点は前後トルクスプリット4WDを搭載したことで、これは当時最先端のスーパーカーとして君臨していたポルシェ959と同様の考え方を持つ機構。

しかしながら当時（1986年）ポルシェはこの機能を「あまりに複雑かつ高価なので市販車に搭載することは不可能」と述べており、しかし日産は同様のシステムを「450万円のクルマ（R32 GT-R）に搭載してしまったわけですね（ただ、ポルシェ自身も1989年に964世代のカレラ4に同様のシステムを搭載することに成功している）。

そしてこのGT-Rサファリもまた、このトルクスプリット4WDシステムを継承しており、しかしユニークなのは「任意でトルク配分を変更できる」システムを搭載することで、たとえば「フロントに大半の駆動力を送る」こともできるのだそう。

かくして今回の動画では縦横無尽に悪路や雪上を走行する様が披露されているわけですが、その走りは豪快そのもの。

もちろんドリフトや軽いジャンプ（もともと路面の起伏がそこまで大きくないので、あまり”飛ぶ”ような環境ではない）も披露していて、とにかく見ていてもその楽しさが伝わってくる内容となっています。

加えて、（もちろんドライバーの高いスキルあってこそですが）非常にコントローラブルであることも印象的で、扱いやすい、そしてバランスの良いクルマに仕上がっているようですね。

なお、このGT-Rサファリはノーマルの280馬力を大きく超える500馬力を発生するそうですが、こういった「高出力なオフローダー」の走行を楽しめる環境があるのは羨ましい限りであり、こういった立地に恵まれているからこそ、アメリカでは”サファリ”仕様が好まれるのかもしれません。

日産R32 スカイラインGT-R サファリがオフロードを走る動画はこちら

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参照 / Photo：Adam LZ