| 現地生産なのにここまで高額なクルマも珍しい |
さて、トヨタが「クラウン・ヴェルファイア」を正式発表。
トヨタは今回の上海モーターショーにて「クラウン・クルーガー」を発表しており、こちらはハイランダーをベースにした「クラウンと名のついたSUV」。
そして今回のクラウン・ヴェルファイアは文字通りヴェルファイアをベースとし、「クラウンという名のついたミニバン」ということですね。
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なぜか公には知らされていない
そしてこのクラウン・ヴェルファイアですが、上海モーターショーのプレスデーには展示がなかったそうで、しかし現在の一般公開時にも展示されている模様(会場内外には広告が沢山あるらしい)。
さらにはトヨタの上海モーターショー特設サイトにもこのクラウン・ヴェルファイアに関する紹介は一切なく、かなり「謎」な一台です。
なお、このクラウン・ヴェルファイアについては、中国現地の第一汽車とトヨタとの合弁企業にて製造されるといい(アルファードはもうひとつのパートナー、GACとの合弁企業にて作られる)、現時点での販売予定地域は中国のみ。
ちなみに現地での価格は839,000元(日本円で1400万円)〜920,000元(1530万円)に設定されており、輸入車でない割には「異常に」高い設定です。
参考までに、レクサスLMの現地での価格は2300万円ですが、これに比較すると「現地生産であるぶん、まだ安い」設定なのかもしれません。
現地名は皇冠 威尔法
なお、クラウン・ヴェルファイアの現地名(中文)は「皇冠 威尔法」。
読みは「フアングアン・ウエイアファー」ということになろうかと思いますが、皇冠はクラウンの発音よりも意味を重視し、威尔法は意味よりも読みを重視した当て字を行ったものと思われます。
画像を見ると、センターのディスプレイにはクラウンの「王冠」マークが表示されますが、ステアリングのセンターマークは「トヨタ」のまま。
グリル上のエンブレムは「クラウン」に。
中国からパーツを取り寄せれば、日本のヴェルファイアも「クラウン・ヴェルファイア」仕様へと変更できるかもしれませんね。
なぜトヨタは「クラウン」を連発?
そこで気になるのが、なぜここへきてトヨタが「クラウン」の名を連発しはじめたのか。
今回のクラウン・クルーガーは、日本で報じられた「次期クラウンがSUVに」という話とは別だと思われ、単にクラウンの名を(人気の)SUVに与えることで販売を有利に進めようとしたものと思われます。
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なお、「中国とクラウン」との関わりは思いのほか古く、1964年にはじめて中国へと輸出されています。
当然ながら当時の中国では非常に高額な車両であったことは疑いようがなく、主に(個人ではなく)政府関連施設にて使用されていたようですね。
そういったこともあり、中国では「クラウン=非常に高額、そして政府のお墨付き」といった印象があるのかもしれず、ここでトヨタはそのイメージを利用したいと考えたのかもしれません。