| 中国で先に「クラウンSUV」を発売するのは、「イキナリ日本でクラウンのSUVを発売」することでショック死する人を減らそうということなのか |
さて、中国のSNSにて突如登場したクラウンのSUV、「クラウン クルーガー」の画像。
これら画像は中国の工業情報化省によって公開されたものですが、中国で販売される新車はすべて工業情報化省の認可を受ける必要があり、その過程で登録された画像が今回公開出回っているようですね。
このクラウン・クルーガーは、4月19日に上海モーターショー(のプレスデー)にて公開されると言われ、しかし事前にこういった画像が出回るのはかなり珍しいことだと思います。
たしかにクラウンはSUV化すると言われていたが
なお、日本市場においては、セダンボディのクラウンが現行モデルにて終了となり、代わりに登場するのがSUVボディを持つクラウンだと言われ、この発表は2022年だとも(しばらくはセダンボディのクラウンも併売されるようだ)。
よって、今回上海で発表されるクラウン クルーガーが、日本で発売される「クラウンのSUV」かどうかはわからないものの、こうやって見ると実に衝撃的。
「SUV化した」クルマとしては三菱エクリプス・クロス、フォード・マスタング・マッハEなどがありますが、クラウンもその道に(本当に)続くということになりますね。
-
そんなのボクの知ってるクラウンじゃない!トヨタがクラウンを現行限りで販売終了とし、2022年にSUVボディにて発売するとの報道(マジ)
| いつかはクラウンと言われた憧れの高級セダンだったが | さて、トヨタがセダンボディとしてのクラウンを現行かぎりで販売終了とし、2022年にSUVボディを持つクラウンを(追加にて)発売する、との報道 ...
続きを見る
こちらはクラウン クルーガーの主要装備。
やはりベースは「ハイランダー」?
そして今回のクラウン・クルーガーの画像を見ると、その見た目は「ほぼ北米仕様のハイランダー」。
ちなみにこちらがそのハイランダーですが、ヘッドライトやボンネット、サイドの造形、ルーフ形状など多くの部分で共通していることがわかります。
異なるのはヘッドライト内部に(北米で必要な)サイドマーカーがなく、フロントバンパーの形状とグリル形状が異なり、そしてフロントグリル内のエンブレムが「トヨタ」から「クラウン」になっていることくらい。
ちなみにリアセクションも多くの部分で共通しているようですね。
ボディサイズもよく似ている
そしてクラウン・クルーガー、ハイランダーのボディサイズもよく似ていて、クラウンクルーガーは全長5,015ミリ、全幅1,930ミリ、全高1,750ミリ(かなり大きい)、そしてハイランダーは全長4,966ミリ、全幅1,930ミリ、全高1,755ミリ。
ちなみにホイールベースは両者とも2,850ミリで「同一」。
参考までに、こちらは現在中国で販売されているハイランダーですが、こちらも近日中に北米仕様同様の「新型」に切り替わると言われているので、中国では「ハイランダーとクラウンクルーガーとが兄弟車」ということになりそうですね。
クラウンのSUV化は「神への冒涜」か
なお、日本市場におけるクラウンは「いつかはクラウン」のキャッチコピーが示すとおりに憧れの存在。
現在ではクラウンよりも高価な車はたくさんあるものの、クラウンほど神格化されたクルマはほかに思い当たらず、その意味では「クラウンのSUV化」は神への冒涜に近いんじゃないかと考えています。
もちろんぼく自身はSUV賛成派ですし、時代の流れに沿うことが正しいと考えているものの、ある意味での象徴ともいうべきクラウンは、いわば「アンタッチャブル」であり、よくトヨタは(SUV化の)決断を下したな、と驚きを隠せない状態。
参考までに、ちょっと前までトヨタは「セダンにこだわり、SUVが手薄な」自動車メーカーではありましたが、最近ではクラウンのほか、「センチュリー級の」SUVを発売するとまで報道されていて、その方針を180度転換してきたということになりそうですね。
-
レクサスが「センチュリー級の」超高級SUVを2023年から製造開始!「日本の"匠"による技術を活かし、世界のVIP需要を喚起する」
| トヨタの超高級SUVが世界を震撼させることを期待 | さて、中部経済新聞によると、トヨタが「センチュリー級の」超高級SUVを市場投入する、との報道。2023年に愛知県内にて生産を始めるとされ、もち ...
続きを見る
参照:中華人民共和国工業情報化省, TOYOTA(USA), TOYOTA(CHINA)