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トヨタが北米にてレクサスLX含む10万台超にリコール。「エンジン内部に金属片が混入し最悪の場合はエンジン破損」。しかし現段階では対策はなく代車の提供や返金も

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| 認証不正しかり、なんらかの問題が出るときは「一気に」出てくるものである |

今回のリコールはトヨタにとって大きな金銭的負担となるのは間違いない

さて、トヨタが北米にて「2022年モデルと2023年モデルのタンドラ、レクサスLX」102,000台にかかわるリコールを発表(2024年6月現在では、日本では同様の届け出は見られない)。

影響を受けるのはいずれもV6ツインターボエンジン(おそらくV35A-FTS)を搭載する車両であり、ハイブリッド版はリコール対象外となっていますが、問題の内容としては「製造過程にて、エンジンを破損させる可能性がある金属片が(エンジン内部に)混入している可能性がある」というものです。

現時点でトヨタは問題の可能性、対策について「明確ではない」

この金属片はエンジン製造段階で「取り除かれず残留した可能性」があり、これによって何が引き起こされるのかというと、トヨタによれば「最悪の場合はメインベアリングが破損する」。

そうなると事実上エンジンはもう使い物にならず、エンジンを交換せざるを得なくなりますが、つまり非常に高いコストが要求されるということを意味します。

そしてトヨタはリコールを届け出るに際し(法規によって定められているため)問題発生の推定値を示していて、その数値は「1%」。

ただしこの1%というのは「事実上、不明である」という意味だそうで、つまりトヨタはこの金属片によってどれくらいの問題が引き起こされるのかを把握できないとしているわけですね(実際のところ、あとで集計した数値でしか問題発生率を知ることはできないと思われる)。

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リコール書面にはタンドラそしてレクサスLXの一部販売停止が記されており、リコール対象の102,000台のうち98,600台がタンドラ、3,500台がレクサスLXであることも報告されていますが、タンドラは北米トヨタが生産しているモデルで、一方のレクサスLXは日本で生産されており、生産国が複数にわたる”製造に起因した”リコールというのもかなり珍しい例かもしれません。

参考までに、トヨタはこのリコールについて「対策はない」とも述べており(対策があるとすればエンジンを分解して清掃するくらいだが、これは現実的ではない)、しかし代車の提供あるいは返金を提案しているとされ、トヨタにとっては大きな損害ということになりそうですね(対象車種の年式が新しく、保証期間内そしてリコールということもあり、そのコストのほとんどはトヨタが受け持ち、ユーザーの負担は最小限に抑えられると考えていいのかも)。

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