
| 「ハイブリッド」が伸びているところを見るに、人々は「より安価で、より維持費が抑えられる」ハイブリッドを求めているようだ |
そしてこの傾向は世界中すべての市場において共通している
さて、2024年最後の四半期、つまり第4四半期に入り、各自動車メーカーとも9月および第3四半期の販売データを発表しはじめていますが、世界で最も成功しているブランドの一つであるトヨタがその成績を発表。
これによるとプリウス、スープラ、タンドラなどのモデルが9月に好調な数字を記録する中で、GR86の販売が振るわず、今年は30%以上の減少を記録したことが明らかに。
なお、「SUVがよく売れている」北米において、なぜか直近でRAV4の販売も減少しており、具体的には2023年9月(単月)だと、昨年の38,098台と比較して7.1%の減少となっています。
やはりライバルの登場が影響か
このRAV4の減少は(母数が大きいだけに)トヨタの販売状況に暗い影を落としていますが(通年だと昨年の販売台数を上回っている)、これまで好調に推移していたタコマの販売も(9月では)昨年の20,579台から18,027台へと減っていて、一方でフルサイズ・ピックアップトラックであるタンドラは昨年の11,261台から11,856台ヘ。
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なお、タンドラの販売が「増加」しているといえどその幅は大きくはなく、これらの数字の背景にあるのは「フォードやGMが相次ぎ魅力的な製品を発表しているから」だとも考えられ、トヨタはこれに「バリエーションの強化」をもって対応する必要があるのかもしれません。
トヨタは(レクサス含め)北米では2モデルしか販売していないのでこれらの販売比率は「小さく」、しかし一方で大きいのがハイブリッドラインナップの構成比率。
カムリのハイブリッドモデルだとなんと前年比585.2%の22,905台を販売しており、これに続くのがRAV4ハイブリッド(12,761台)とプリウス(3,832台で意外と少ない)となっていますが、「プラグイン」ハイブリッド(プリウスとRAV4)の販売は(通常の)ハイブリッドほど伸びておらず、ほかの自動車メーカー同様、「ハイブリッドが非常に好まれる」という傾向が鮮明となっています。
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