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韓国キアが超オシャレなEV3とEV4コンセプトを発表。クリーンなデザインにサステイナブルな内装を持ち、内装素材は「キノコやクルミでできている」

2023/10/14

韓国キアが超オシャレなEV3とEV4コンセプトを発表。クリーンなデザインにサステイナブルな内装を持ち、内装素材は「キノコたクルミでできている」

| 現在キアは「好感度な人々に支持される」ことでヒョンデよりも人気が上昇中 |

たしかにキアのクルマはカッコイイ

さて、キアがオシャレなEVコンセプト、EV3とEV4を発表。

現在キアはヒョンデの傘下にあり(もともとは別の会社である)、そのためEVにおいては「ヒョンデ・アイオニック5とキアEV6」というように同じプラットフォームを利用した兄弟車展開を行っています。

ただ、ちょっと面白いのは、販売網がより充実しているヒョンデが提供するアイオニック5より、キアEV6のほうが販売が多いということで、それはつまり「キアのクルマは高いデザイン性が評価され、より多くの顧客に選ばれているから」だと考えていいのかもしれません。

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キア EV3コンセプトはこんなクルマ

そこで今回発表されたキア EV3を見てみると、フラッグシップであるEV9を縮小コピーしたようなクルマであり、キアいわく「フラッグシップSUVの技術、実用性、デザインを、より小さく、より利用しやすいパッケージで提供する」。

ちなみにキアの新しいデザイン哲学は「Opposites United(相反するもの同士)」というもので、これを採用した後のクルマはいずれも物議を醸すものばかり。

KIA-EV3-EV4 (3)

しかしBMWにおいても「ネット上でデザインが酷評されているものほど」売れているというので、今の時代はこれくらい個性的でないと生き残ることができないのかもしれません(フォルクスワーゲンほどの販売網があれば、また話は別だと思われるが、キアは弱者に分類されるので、弱者の戦略を採用しなくてはならない)。

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現在このキアEV3はコンセプト段階にとどまるものの、おそらく市販されると言われており、しかも市販時には(EV9コンセプトと市販モデルのEV9がそうであったように)ほぼこのままのルックスを維持すると言われています。

KIA-EV3-EV4 (4)

ちなみに内装はこう。

さすがにこのインテリアは市販時にトーンダウンすることになるんじゃないかと考えています。

KIA-EV3-EV4 (7)

EV3およびEV4コンセプトは、可能な限り環境に優しいクルマにするため、「環境を一変させる素材とその製造方法」を採用しているといい、これは部分的にEV9で導入されたもの。

そして今回、キアのCMF(Color, Materials, Finish)デザインチームは、これらのEVコンセプトのために天然繊維構造をシートなどのに使用するなど、持続可能な新素材の数々を考案することに。

そして今回EV3コンセプトのコンソールテーブルの内側に選ばれた素材は、起亜のCMFデザイン責任者であるマリリア・ビイル氏いわく「製造されたものではなく、栽培されたもの」。

どういうことかというと、「キノコの根から採れる菌糸体は、優れた強度と非常に柔らかい表面を兼ね備えています。バイオファブリケーションと呼ばれるプロセスで栽培された素材を開発することは、起亜にとって大きなチャレンジでした」と語られているとおり、キノコから作られている、ということですね。

キア EV4コンセプトはこんなクルマ

そしてこちらはもう一方のEV4。

これはこれで「さらに個性的」なルックスを持っており、しかしEV3コンセプトのボクシーなスタイルと比較してなだらかかつ優雅なルックスを持っています。

KIA-EV3-EV4 (6)

なお、キアはプレスリリースにて30,000ドルから80,000ドルのEVレンジ全体を構築するとコメントしており、現在発売されているのはEV5、EV6、EV9。

KIA-EV3-EV4 (2)

そして今回EV3とEV4が提案されていて、つまりEV3とEV4は「エントリークラス」に属するものと考えられます。

KIA-EV3-EV4 (9)

キアEV4コンセプトのインテリアはEV3コンセプトとよく似ているものの、こちらはキノコではなく茜の根とクルミの殻、そして100%リサイクルコットンに天然染料を使用したほか、手作業で布のストライプを織り、3D効果を生み出すといった工夫も。

KIA-EV3-EV4 (5)

そしてEV4コンセプトのコンソールテーブルには麻が使用され、「麻は急速に成長する植物で、栽培に必要な資源は最小限です。持続可能性が高いだけでなく、成形性にも優れているため、非常に汎用性の高い素材であり、EVコンセプトのキャビンをその美しい豊かな色で引き立てています」と説明されています。

残念ながらキアのクルマを現在日本で購入することは叶いませんが、ヒョンデがそのラインアップの幅を広げ消費者へと選択肢を示すという意味において、もしかすると日本にもヒョンデ経由での導入がなされるかもしれません。

soshi

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参照:KIA

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