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ケーニグセグが発表したばかりのハイパーカー「CC850」の需要が高すぎ、限定台数を50台から70台に引き上げると発表!「+20台」はケーニグセグ20周年という名目にて

ケーニグセグが発表したばかりのハイパーカー「CC850」の需要が高すぎ、限定台数を50台から70台に引き上げると発表!「+20台」はケーニグセグ20周年という名目にて

| ケーニグセグは創業当時から基本的なデザインや方針は一切変わっていない |

そこも多くのユーザーに愛される理由の一つだと思われる

さて、スウェーデンのハイパーカーメーカー、ケーニグセグはつい先日新型車「CC850」を発表していますが、これはケーニグセグが創業後に初めて発表した「CC8S」のオマージュ、そして現代版ともいえるもの。

最大の特徴は9速オートマチックを「6速マニュアル化」できるというトランスミッションを搭載していることで、加えて車体重量1,385kgということ、そしてエタノール含有のE85フューエルを使用すると1,385馬力を発生する5リッターV8ツインターボ搭載もまた特筆すべき特徴です。

ケーニグセグが世界最速・世界最強のマニュアル車「CC850」を発表!20年前に発売したCC8へのオマージュ、出力は1385馬力
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「圧倒的」な需要によってケーニグセグはCC850の増産を決定

そしてこのケーニグセグCC850について、ケーニグセグ創業者、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏の50歳を記念して50台のみが限定生産されると言われていたものの、今回あまりに高い需要を背景に「20台をプラスし、生産台数を70台にする」という発表がなされることに。

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クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏によれば「CC850の反響は圧倒的です。CC850の計画台数50台に加え、20台を追加生産しても、まだ需要には遠く及びませんが、ブランドロイヤリストへの購入の機会を増やすとともに、一部だけではありますが新しいオーナーを迎え入れることができます」とのこと。

もちろん「最初の」50台にはすべて買い手がついているそうですが、残りの20台についてもすでにその生産枠が埋まっていると考えて良さそうですね。

ちなみに「50歳記念という設定はどうなった・・・」という感じですが、追加の20台は「ケーニグセグ創業20周年」という理由付けがなされるもよう。

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上述の通り、CC850は2002年に発売されたCC8Sへのオマージュであり、外観こそ似ているもののエンジニアリング的な共通性はなく、むしろCC850はエンジン、トランスミッションともジェスコに近いユニットを搭載しています。

現時点ではCC850の動力性能や価格についての発表はなく、しかし近いうちになんらかのアナウンスがなされるのかもしれません。

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ケーニグセグ CC8Sはこんなクルマ

ケーニグセグは1993年に設立されたのち、プロトタイプであるCCを経てCC8S(2002年発売なので、2022年は20周年ということになる)、CCR、CCX、CCXRを発売しており、その後にはアゲーラR、アゲーラSといった一連の「アゲーラ」系へとモデルチェンジを行っています。

さらにその後にはCC系、アゲーラ系とは異なるコンセプトを持つレゲーラ(ハイブリッド)、ジェスコ、そしてジェメラ(4人乗り)といった展開を行うことに。

そして最初のモデルであるCC8Sについては開発に8年もの歳月が費やされ、しかし当時ケーニグセグはまったく無名だったので、生産されたのはわずか6台のみにとどまっています(今となってはそれが信じられない)。

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搭載されていたエンジンはフォ-ド製V8をベースにしたもので、出力は655馬力、これによって0-100キロ加速3.5秒、最高速390km/hを実現。

なお、フォード製エンジンを搭載するといえど、発生したパワーを効率よく活かすために「ロケットキャット」なる低抵抗触媒システムを開発して特許を取得するなど、当時から「効率」「(既存技術に満足しない)独自性」にこだわっていたことも伺えますね。

デザイン的にはすでに(最初のモデルであるにもかかわらず)完成の域に達しており、「シンプル、エレガンス」という要素を併せ持ちますが、ケーニグセグの大きな排他的特徴でもある「(横にいったんせり出した後に上に開く)ディへドラル・シンクロ・ヘリックス・ドア」を備えていたことも見逃せません。

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そして当時の公式フォトには戦闘機が登場し、そして現代のケーニグセグ各モデル(とくにジェスコ)は戦闘機モチーフということを考慮すると、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏は「戦闘機好き」でもあり、いろいろなところが創業当時から変わっておらず、まったくブレていないということもわかります。

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参照:Koenigsegg

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