| さすがにこの出力のクルマをマニュアル・トランスミッションにて操作するのはちょっと恐ろしい |
ケーニグセグ創業者50歳の折に50台のみが限定販売
さて、ケーニグセグは20年前に最初の市販車「CC8」を発表していますが、今年1月にはそのCC8のオマージュらしき新型車を発表するというティーザーキャンペーンを開始しており、そして今回ついにその新型ハイパーカー(メガカー)「CC850」が公開されることに。
このCC850は当時のCC8を現代風にアップデートしたような外観を持ち、搭載されるエンジンがジェスコと同じ5リッターV8ツインターボです。
出力は通常のガソリンを使用した場合は1,185馬力、で、E85レース用フューエルを使用すれば1,385馬力にまで出力が向上しますが、このCC850の車体重量も1,385kgなので、その場合は「パワーウエイトレシオ1:1」ということになりますね。
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ケーニグセグは長い名前のトランスミッションを搭載
そしてもう一つのトピックがそのトランスミッション。
ケーニグセグはトランスミッションには非常にこだわっていて、レゲーラには「ケーニグセグ・ダイレクト・ドライブ」、ジェスコには「ライトスピード・トランスミッション」を搭載しています。
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そして今回CC850に搭載されるのは「TWMPAFMPC」と呼ぶトランスミッションで(絶対に覚えることができない自信がある)、これは「The Worlds Most Powerful And Fastest Manual Production Car」の略(こちらのほうがむしろ覚えやすい)。
ベースとなるのはジェスコの9速ライトスピード・トランスミッションですが、ジェスコ同様にシーケンシャルトランスミッション、そして完全なるオートマチック・トランスミッションとしての使用もでき、しかし「マニュアル操作」できるのが最大のウリ。
クラッチ操作を適切に行わなければ「即エンスト」
ただしよくある「ATをMTっぽく操作する」タイプのトランスミッションではなく、ちゃんとクラッチがあり、クラッチ操作を誤るとエンストしてしまうという文字通りのマニュアル・トランスミッションです。
そしてさらに面白いのは、ギアそのものは9速あるものの、マニュアル操作できるのは「6速のみ」。
ただしドライブモードによってその6速のどのギアを使用するかが変わってくるといい、全てのドライブモードを使用すれば結果的に「9速全て」を使用することになるのだそう。
おそらくですが、コンフォート系のドライブモードだと3速から8速、最高速アタックだと4速から9速、サーキット走行だと1速から6速といった感じになるのかもしれません。
現時点ではこのCC850の詳細については公開されていないものの、ケーニグセグ創業者、クリスチャン・フォン・ケーニグセグの50歳の誕生日を記念して50台のみが生産されるといい、しかしケーニグセグのモデルは文字通り一瞬で完売してしまうので、購入希望の人はすぐに正規ディーラーに問い合わせたほうが良さそうです。
ケーニグセグCC850を紹介する動画はこちら
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参照:Mr JWW