ポルシェ・マカンSの納車からはや1年！現時点での印象は「便利極まりない」、そしてこれまでかかった維持・カスタム費用は55万円、平均燃費はリッター9.66km

｜　ポルシェ・マカンSは予想していたよりもずっと使い勝手のいいクルマだった　｜

おそらく、もうしばらく乗ることになりそうだ

さて、早いものでポルシェ・マカンSの納車からもう1年。

その間の走行距離は1万8000キロ程度で、「意外と走ったな」という印象です。

ここでざっと、その維持費や印象などを振り返ってみましょう。

ポルシェ・マカンS納車1年目の印象は？

まずはマカンS納車1年目の印象について一言でいうと、「便利極まりないクルマ」。

どこへ乗って行っても気後れすることはなく、それなりの扱いが受けられ、かつ人もモノもよく載って燃費もまずまず。

燃費について言うと、現在までの平均はリッター9.66kmで、3リッターエンジンを搭載する重量2トンの4WDということを考慮すれば「かなりいい」んじゃないかと考えています。

やはりその安定感と快適性、4WD採用に起因する安心感は格別でもあり、どんな環境であってもまったく不安なく目的地へとたどり着くことが可能。

「買ってよかったか」と聞かれると間髪入れず「YES」と答えることができ、現時点ではほかに欲しいと思える（同様の使いみちの）クルマもなく、非常に高い満足感を得ています。

反面、気になる点と言えば「やはりちょっと大きい」ということ、「最小回転半径が大きい」ということ。

ただ、これらについては理解した上での購入であり、かつ致命的でもないので許容できる範囲だと思います。

紛れもないポルシェではあるが

そして、これは「良し悪し」だとは思いますが、「快適で安定」ということの裏返しとして、これまでに乗ってきたポルシェのスポーツモデルに比較すると「キビキビとした」俊敏さに欠けており、マカンSに対しては「スポーツカーとしてのポルシェ」を求めることはできない、という印象（マニュアルにはサーキット走行に言及した記載もあるので、そのポテンシャルは秘めているということにはなる）。

一般的なSUVに比較すれば優れた運動性能を持っていて、加速や減速時の姿勢変化、コーナリング時の安定性、なによりブレーキ性能は「紛れもないポルシェ」。

トランスミッション（PDK）の設定も他社のSUVに比較すればダイレクトな印象があり、「ポルシェのスポーツモデルとは比肩するレベルにないものの」十分にスポーティ。

反面、やや足回りが硬く、変速ショックも皆無ではないため、レクサスRXやNXなどの国産SUVに比べると、ところどころで「ガッツン」とした衝撃を感じることもあり、マカンSはプレミアムSUVではあるものの”高級車”とはいいがたく、「スポーツカーとSUVとの中間」といったクルマなのかもしれません。

その意味では「中途半端」といった印象を与えるかもしれませんが、スポーツカーに乗りたいけれど諸事情で難しい、といった問題を解決できるクルマだとも考えています（逆に、高級車的な乗り味を求めて購入すると後悔するかもしれない）。

意外とトラブルは多いようだ

そして意外なのが、「比較的トラブルが多い」ということ。

いずれも致命的ではなくマイナーなものばかりではあるものの、今までだと「バックして駐車する際、謎の警告が出る」「雨漏りがする（他の個体でも出ているそうだ）」「勝手に衝突軽減ブレーキが作動する」。

これらは他のポルシェでは経験したことがなく、しかし（聞いた範囲では）マカンにはチョコチョコとこういったトラブルもあるようですね。

ちなみにマカンは911や718ボクスター/ケイマンのようにポルシェのオリジナル設計ではなく、フォルクスワーゲンやアウディと多くを共有していますが、そのためにポルシェにとって（VWやアウディのパーツ、設計部分が）予期しない動きをする部分が出てきている可能性もあり、実際に911や718に比較すると、マカン（とカイエン、パナメーラも）のリコール件数はかなり多くなっているようです。

そのほか、これはトラブルではなく損耗に関わる部分ですが、「オイル消費が早い」「タイヤのエア抜け」「（ブレーキを踏んでいなくても）ブレーキが鳴く」「ブレーキダスト多すぎ」といったところもあり、しかしこれらはマカン特有の問題ではなく、他でも発生しうる事象なので気にはならない、といったところです。

ポルシェ・マカンSは1年でこれくらいお金がかかった

そしてマカンSに今までかかったコストについて、ざっとまとめると以下の通り。

基本的にはお金がかからないクルマだとは認識しており、（増車であればともかく）ほかに買い換えるべきクルマも見当たらないため、しばらく乗り続けることになりそうです。

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