| ポルシェ・タイカンの動きは予想したよりも機敏だった |
ユーチューバー、Automotive Mike氏がポルシェのプロトタイプ(タイカン、911GT2RS MR、992)が走行する様子を動画にて公開。
場所はニュルブルクリンクとなりますが、タイカンはピュアEVなのでエンジンサウンドの類は一切発生させておらず、聞こえるのはタイヤ音のみという特殊な走行風景でもありますね。
EVならではのロジックを持つ「トルクベクタリング」?
そして驚かされるのは「コーナリングスピードの高さ」で、コーナーでは「ガクン」と向きを変える特殊な動きも見せています。
もちろんトルクベクタリングを採用しているはずですが、ガソリンエンジンとは異なり「最大トルクが瞬時に発生する」というエレクトリックモーターの特性上、フロントタイヤで「引っ張る」ように曲がる設定なのかもしれませんね。
それにしても、最近のクルマはサーキットを全開走行してもタイヤが大きなスキール音を立てることはなく、つまりトルクベクタリングやトラクションコントロールが非常に優れており、慣性でクルマが流されたり、無駄なトルクを発生させることがなくなってきているということで、これは技術の進歩がもたらした変化だと言えそう。
ポルシェ「タイカン」は2020年よりデリバリーが開始されるとされますが、「意外と小さい」「けっこう値段が高い」とも言われ、いざ発売してみると”もしかすると売れないかもしれない”という懸念もあるクルマ。
ポルシェはタイカンに対してすでに相当な投資を行っており、会社の方向性としても「エレクトリック」を大きく掲げているため、”絶対に失敗することはできない”ニューモデルでもありますね。
ポルシェは各モデルのテストを活発化させている
なお、ポルシェはこのタイカンのほか、ニュルブルクリンク最速を記録した「911GT2RS”MR”」のテストも継続中。
911GT2RS MRはポルシェ傘下にある「マンタイ・レーシング(MANTHEY RACING)」がチューンしたクルマで、市販モデルの911GT2RSとは異なる仕様ではあるものの、記録を更新した後もテストを行っているということを鑑みるに、ポルシェはこのクルマを「発売」する気なのかもしれませんね。
こちらは当然タイカンとは異なって「爆音」を轟かせてニュルブルクリンクを周回しています。
そしてやはり次期ポルシェ911「992」もテスト中。