| 使用するのは簡単かつ安価に手に入るツール、そしてその方法もイージーだった |
腕時計のケースについたキズに悩む諸兄であれば、この方法を試さない手はないだろう
さて、金属ケースを使用した腕時計を使用していれば、誰でも行き当たる問題が「ケース表面上の傷」かと思います。
これはいかに気をつけていても無傷で過ごすことはできず、どこかに当ててしまったり、バッグの中に手を入れたときにジッパーやホックで傷めたり、衣類の袖口にて傷をつけてしまうことも。
そして傷が入ったときの気分の沈みようといえば筆舌に尽くしがいたわけですが、今回はそういった傷をサクっと除去してしまう方法が動画にて紹介されており、ここでその内容を紹介したいと思います。※もちろんステンレスやチタンなど金属ケースであっても、DLCコーティングケースにこの手法は使えない
腕時計のケースについた傷を消すにはこういったツールを使用
そして今回の動画にて紹介されているツールが「台所用スポンジ」「ポリッシングクロス」「歯ブラシ」。
まず歯ブラシは柔らかめのものをチョイス。
こちらはポリッシングクロスで、アメリカ製の「ケープコッド ポリッシングクロス」。
これは(日本の)アマゾンでも入手が可能で、「ケープコッド ポリッシングクロス」「Capecod Polishing Cloth」等で検索すれば見つけることができ、1,000円程度で購入が可能です。
台所用スポンジについては硬めの「緑」の面のみを使用します。
そして傷を除去する前には丁寧に歯ブラシを使用して腕時計を洗います(ハンドソープ等を用いて洗うと良いと動画では紹介されている)。
なお、事前に洗っておくのは「汚れが残ったままポリッシュをかけると、その汚れによってさらにキズを拡大してしまう可能性があるから」ですが、これはクルマにポリッシュをかける前に洗車しておくのと同じことですね。
腕時計のケースやベルトについたキズはこうやって消す
そしてキズを落とす前にまずは「ビフォー」。
バックルや・・・。
ブレスレットに・・・。
ケースサイドにも盛大にキズが入っていますね。
動画では「より正確に」作業を行い、無用にほか部分に与える影響を避けるために「ケースとブレスレットとを分離させておくこと」を推奨しています。
ブレスレットの「ブラシ仕上げ」部分はこうやって(もともとの)ブラシの方向性に沿ってタワシの緑色の部分を慎重に滑らせ、注意事項としては「一方向だけにスポンジを動かし、往復させない」。
バックルも同様に作業を行います。
そして次はポリッシュ部分の研磨ですが、まずポリッシングクロスを細切れに。
こちらはクロスを往復させながらシャシャっと擦っていますが、このポリッシングクロスの特徴は「研磨剤が含まれていること」で、見てのとおりクロスから液剤が染み出しています。
これはほかの(乾いた)ポリッシングクロスにはない特徴で、このユーチューバーも「このケープコッド製のポリッシングクロスを推奨する」とコメントしている理由なのでしょうね。
バックルのセーフティ部分はポリッシュ仕上げ、バックル本体はブラシ仕上げを持つため、ブラシ仕上げ部分を「磨いてしまわないよう」マスキングして作業を行っていますが、ほか部分についても「磨いてはいけない部分」はこうやってマスキングしておくと良さそうです。
ブラシ仕上げ / 鏡面仕上げ部分を磨きあげたらこうなった
そしてこちらがキズの除去を終えた状態ですが、ブレスレットのブラシ仕上げ部分はみごとに新品状態にまで復帰。
なお、このブラシ仕上げ部分をポリッシングクロスで磨いてしまうとブラシ仕上げの段差というか溝が浅くなって質感が変わってしまうのですが、タワシを使用すると問題なくキズを消しつつ、もとの質感を保てるもよう。
バックルとセーフティも完璧!
もちろん「凹み」までは除去できないので、凹み自体はそのまま残ってしまいますが、それでもこの仕上がりであれば「まずまず(というか上出来)」。
ケースサイドも超ピカピカ!
正直このポリッシングクロスの存在を今まで知らず、しかし動画を見る限りではかなり有用と考えてよく、一度購入して試してみようと思います。