中国人初のF1ドライバー、ジョウ・グアンユがフェラーリへと「リザーブドライバー」として復帰。同僚は引き続きル・マン覇者のアントニオ・ジョビナッツィ

Image：Ferrari

｜　ジョウ・グアンユはスクーデリア・フェラーリ・ドライバー・アカデミーに4年間在籍したことがある　｜

できればジョウ・グアンユにもリザーブドライバー以外に活躍の場を用意してほしいものである

さて、フェラーリは2025年を戦うF1マシンの発表に向け徐々に様々な情報を公開していますが、今回はジョウ・グアンユ（周冠宇）、アントニオ・ジョビナッツィがスクーデリア・フェラーリHPのリザーブドライバーとして共に起用されることになったと発表。

ジョウ・グアンユは「中国人初の」F1ドライバーとして知られていますが、2015年から2018年までスクーデリア・フェラーリ・ドライバー・アカデミーにて4年間を過ごしていて、2022年と2023年シーズンにはアルファロメオ・レーシングからレースを走り、2024年にはキック・サウバーのドライバーとしてチームに貢献しています（2024年のキック・ザウバーではジョウ・グアンユが唯一のポイントを獲得している）。

なお、ジョウ・グアンユはこれまでに68回のF1グランプリに出場し、16ポイントを獲得、さらに2回のレースにおいてファステストラップを記録するといった成績を収めた人物です。

アントニオ・ジョビナッツィはル・マン24時間レースでの優勝経験も

ジョウ・グアンユは1999年5月30日に上海で生まれ、上述の通り2015年にスクーデリア・フェラーリ・ドライバー・アカデミーに加入しており、よって今回のフェラーリのリザーブドライバーへの就任はいわば「里帰り」。

モータースポーツにおけるキャリアとしては、まずカートにて競技を開始したのちマラネロに拠点を置き、フォーミュラ4やフォーミュラ3を戦うこととなりますが、2018年末にフェラーリと別れた後にルノー・スポール・アカデミーへと移って開発ドライバーを担当することに。

さらにフォーミュラ2へと戦いの場を移してそこで5勝、3シーズンで20回の表彰台フィニッシュを獲得したことが評価され、2022年にはアルファロメオ・レーシングにてデビューを飾ります。

Back to where it all started 👊 pic.twitter.com/2p1DI4ius5

— Scuderia Ferrari HP (@ScuderiaFerrari) February 5, 2025

一方のアントニオ・ジョビナッツィは2016年にスクーデリア・フェラーリのリザーブドライバーに就任し、2019年にはアルファロメオ・レーシングからF1ドライバーとしてのフル参戦を果たすものの、2022年にはシート失いフェラーリのリザーブドライバーとしての役割が与えられ、2023年にもリザーブドライバーを兼任しつつ同年のル・マン24時間レースに「50年ぶりのワークスマシン」であるフェラーリ499Pとともに参戦し、そこでフェラーリにとって58年ぶりとなる総合優勝をもたらし「見事才能を開花させた」苦労人。

Welcoming Zhou Guanyu back to the Ferrari family as he joins Antonio Giovinazzi as our official reserve driver! Zhou spent four years with the Scuderia Ferrari Driver Academy from 2015 to 2018, and will split reserve driver duties with Antonio for the 2025 season pic.twitter.com/54OLL5uJm7

— Scuderia Ferrari HP (@ScuderiaFerrari) February 5, 2025

そして2025年もリザーブドライバーとしての役割を兼任しながら（フェラーリ AFコルセから）WECへと引き続き参戦しており、ル・マン24時間レースの「3連覇」に期待がかかります。

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参照：Ferrari