
| 不具合や低品質というわけではないが |
ただ「閉じる際に精神的な平安が訪れない
さて、納車されてはや数ヶ月が経過したフェラーリ296GTBですが、実際に乗ってみて不満というかストレスに感じるのが「フロントフード」。
具体的にはフロントフードを閉じる際、明確なクリック感というか「ガチッと」ラッチが噛み合う感覚がなく「ヌルっと」閉まるので”閉じた気がしない”と感じています。
なぜフェラーリがこの仕様を採用しているのかはわからない
ほとんどのクルマはフロントフードを閉じる際、フードを「落とす」か、手で押さえるかすると「ガチッ」という音、それにともなう触感が伝わってきて「閉じた」ことがわかるかと思います。
ただ、フェラーリ296GTBの場合はそういった「音」や「感覚」がなく、「単に押さえつけたらそこで止まる(浮き上がってこない)」ことで閉まったとわかるのですが、正直なんらかのフィードバックが返ってこないと「本当に閉じたのかそうでないのかわからない」。
もちろん、車内に乗り込んで電源をONにすると、「閉まっていない」場合は警告がメーター内に表示されるので「閉まってない」ことを確認でき、しかしその警告が出ないということは「ちゃんと閉じている」のですが、それでも安心することはできず、というのも「警告が出ずに閉まっていると(センサーが)判断しても、実際には完全に閉まっていないことがあり、走行中に開くことがあるから」。
296GTBではまだ体験がないものの、以前に乗っていたローマも同じように「フロントフードがヌルっと閉まる」仕様を持っていて(ポルトフィーノではそういった記憶がないので、他のクルマと同じようにガチンと閉まっていたのかもしれない)、ボンネットを閉じてクルマに乗り込み、エンジンをスタートさせて「警告が出ない(ちゃんと閉まっている)」ことを確認して走り出した後、段差を超えた時にボンネットのロックが外れる(警告が表示されることでそれとわかった)という事態に遭遇したことがあるわけですね。
もちろんボンネットにはフェイルセーフ機構があるので、走行中にロックが外れたとしても「ボンネットが開いて前が見えなくなる」ことはないのですが、さすがに走行している最中に「ボンネットのロックが解除された」と警告が出ると焦ってしまいます。
こういった経験もあって、ぼくは296GTBのフロントフードについても「ちゃんと明確な意思表示をもって閉じて欲しい」と考えていて、さらには(ローマでの経験がトラウマになっているので)フロントフードを開く際に閉じるときのこと(ちゃんとロックされるかどうか)を考えると「やだなあ・・・」と憂鬱になったりするわけですね。
けっこう強い力でフロントフードを押さえないと閉まらない
ただ、ローマと296GTBとで異なるのは、「ローマはボンネットを開く”必要”は基本的にないが、296GTBだとそうはゆかない」こと。
どういうことかというと、ローマの場合、ボンネットの下に収まるのはエンジンであり、エンジンを眺めるか触るかしない限りはボンネットを開く必要はなく、荷物については室内あるいはリアトランクに収めることが可能です。
ただ、296GTBだと室内スペースが限られていて、ある程度のサイズを超えるとフロントトランク内に収めるしかなく、よってここでフロントフードを開く必要が生じます。
そのため296GTBで「フロントフードを開けずに過ごす」ことは叶わぬ夢ということになりますが、最近だとなんとなく「閉じるときのコツ」のようなものもわかってきて、そのコツとは「地面に向かって「垂直に(まっすぐに)」フロントフードを押し込むこと。
フロントフード自体が「傾斜」しているため、その傾斜に対して垂直つまり地面に対して垂直ではなく、やや車両内側に向かって(黄色の矢印の方向に)押してしまうのですが、その場合はなかなかロックされないことが多く、しかし「真下に(ピンクの矢印の方向に)」向かって押すと閉まりやすいように感じます。
ボクはフェラーリ296GTBに「養生テープ」を常備している
なお、この際は「結構強い力で」押すことになり、かつ手のひらの広い面積を使用してぐっと抑え込まねばならず、そのため「指紋などがフロントフードにべったり付着しがち」。
よってぼくは、いつもフロントフードの”手で押す”部分に養生テープを貼り、そこを押してフードを閉め、ロックされたことを確認した後にテープを剥がすようにしています(自宅ガレージだとテープを捨てる場所を確保できるが、外出先だとその限りではなく、剥がしたテープを持ち歩かねばならないこともあるが、それは仕方ない)。※養生テープはフロントトランク内に常備している
参考までに、ランボルギーニ・ウラカンのフードを閉める際にも同様に養生テープを使用していましたが・・・。
ポルシェ718ケイマンだとフロントフード上のエンブレム(クレスト)を押してフードを閉じることができたので塗装を汚す心配なし。
そしていずれも閉じる時に「ガチン」とロックされる音と感触があるので「安心」なのですが、フェラーリ296GTBには「それがない」というわけですね(ただ、296GBであっても、リアハッチや給油口/充電ポートは明確な音と感触をもって閉じることができ、しかしフロントフードのみにそれがない)。
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