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トヨタ bZ7、「日中合作」の量産仕様として初公開:ファーウェイとによる”HarmonyOS”搭載の先進EVセダン

トヨタ bZ7、「日中合作」の量産仕様として初公開:ファーウェイとによる”HarmonyOS”搭載の先進EVセダン

Image:TOYOTA

| 新型トヨタbz7はトヨタが現地にて開発した「中国の嗜好にマッチした」EVである |

そのため、このbz7は現地でも高い競争力を持つものと思われる

さて、トヨタは上海モーターショーにて新型レクサスESを発表したところではありますが、トヨタブランドからも新型EV「bz7」を発表。

参考までに、この「bz」は「ビヨンド・ゼロ」を表し、トヨタがEVに用いてきた呼称ではあるものの、トヨタはこれを廃止すると報じられていて、しかし今回、トヨタの最新EVが「bz」の名を持つことを考慮するに、中国ではまだまだ「bz」を使用し続けるということなのかもしれません。

トヨタ
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新型トヨタbz7は残念ながら「中国専用」

このbz7はトヨタと広州汽車(GAC)との合弁事業「広汽トヨタ」による初のHuawei HarmonyOS搭載車であり、中国市場専用に“リージョナル・チーフエンジニア”体制の下で開発されたbZシリーズの新たなフラッグシップセダン。

2024年の広州モーターショーにて登場したコンセプトカーの量産バージョンにあたりますが、フロントフェイスには、トヨタの象徴的な「ハンマーヘッド」、そしてC字型フルLEDシグネチャーライトを採用し、グリルレスのクリーンなEVデザインを強調しています。

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Image:TOYOTA

注目すべきは、ルーフ上に設置されたLiDAR(ライダー)ユニットで、これによって高度な運転支援システム(ADAS)の搭載が予想されています。※高レベルの運転支援機能は中国では欠かせない装備のひとつである

まだ(パワートレーン含む)技術的な詳細は公開されていないものの、搭載されているHuawei HarmonyOSコックピットに加え、Huawei ADS(先進運転支援システム)が採用されている可能性も報じられており、このbz7は見た目こそ新型レクサスESに似ているものの、実際にはそれとは完全に異なる、中国に特化した、中国によって開発されたソフトウエア定義車両ということになりそうですね。

ダイナミックなリアビューと実用的なディテール

リアには、横一文字のテールランプやハイマウントブレーキランプ、小型リアスポイラーを備えて流麗かつスポーティな印象に仕上げられ、ボディサイドではクーペ風の傾斜したルーフラインがリアスポイラーへと流れ込むシルエットが特徴的。

21インチのマルチスポークホイールとフラッシュマウントドアハンドルがプレミアム感を演出していますが、コンセプトモデルで見られた”デジタルサイドミラー”は、量産車では物理ミラーに置き換えられているもよう(ただし中国だとデジタルサイドミラーは合法である)。

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Image:TOYOTA

先進的かつ快適なインテリア空間

bz7の車内は浮遊感のあるセンターコントロールスクリーンや埋め込み式デジタルメーター、3スポークステアリングホイール、ワイヤレス充電パッド付きのセンターコンソールなどの「目を引く要素が盛り沢山」。

各所にアンビエントライトも散りばめられ、近未来的な雰囲気を持つほか、中国では「これがないとはじまらない」パノラマサンルーフも搭載されています。

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Image:TOYOTA

広汽トヨタの躍進とbZシリーズの拡充

2025年第一四半期、広汽トヨタは合計171,477台を販売し、3月単月では前年同月比19.3%増となる66,066台を記録。

ちなみにですが、先日の中国(上海)訪問では「路上を走るクルマが中国車ばかり」という現実に直面したわけですが、そんな中でわずかに見かけた日本ブランドのクルマがトヨタの「bz」シリーズ。

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Image:TOYOTA

「丸くツルっとした」デザインを持つ中国車の中でbzシリーズのシャープなラインはひときわ目を引くものがあり、排他性を持つことから現地でも一定の人気を獲得しているのかもしれません。

bZシリーズとしては現在、中国市場でbZ3XおよびbZ4Xが販売中であり、新たにbZ7が加わることでさらにラインアップの強化が図られるわけですが、トヨタ bZ7は、日中共同開発による最新のEVとして、中国市場における競争力をさらに高める注目モデルでもあり、今後のスペック詳細や正式発売が待たれます。

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参照:TOYOTA

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