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ホンダ、トヨタとも提携する中国GACが「コストパフォーマンス激高」EV、”RT”を発表。ちなみにボクはGACを「こういった自動車メーカー」だと捉えている

ホンダ、トヨタとも提携する中国GACが「コストパフォーマンス激高」EV、”RT”を発表。ちなみにボクはGACを「こういった自動車メーカー」だと捉えている

| GACはほかメーカーの人気があるクルマのデザインを取り入れ、より安価に、より機能を充実させて販売する自動車メーカーだという印象 |

それもひとつの”賢い”やり方かもしれないが

さて、中国にてトヨタ、ホンダ、三菱との合弁企業を展開しているGAC(広州汽車集団)。

9月26日に最新モデル「アイオン(Aion)RT」が発売され話題を集めていますが、その大きな理由は「コストパフォーマンス」だとされています。

119,800元(現在の為替レートにて約238万円)〜169,800元(約345万円)という低価格、しかし全長4,865ミリ、全幅1,875ミリ、全高1,520ミリ、ホイールベース2,775ミリという立派な車体、そして150kW(201馬力)と165kW(221馬力)という出力を誇るエレクトリックモーター、さらに満充電あたり520kmと650km(CLTC)という実用性を持つことから”非常に競争力が高い”一台だと目されているわけですね。

先日発売されたシャオペン Mona M03とともに「EVの低価格化」を主導することになるクルマだと思われますが、今後ますます中国内での価格競争が激化することを予感させるクルマでもあると思います。

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GAC アイオン RTはこんなクルマ

そこでもう少しこのアイオンRTを見てみると、このクルマは「安いだけ」ではなく、クローズドフロントフェイス、シャープなヘッドライト、隠しドアハンドル、スルータイプのテールライトなど、中国市場の新エネルギー (NEV)セダンの標準とも言える仕様を持っており、さらには126ライン可変焦点LIDAR、3つのミリ波レーダー、11台のカメラが搭載され、NVIDIA製Orin Xインテリジェントドライビングチップと組み合わせることで高精度マップを必要とせずに高速道路や市街地の道路における「エンドツーエンドのアシスト運転機能」を実現しており、このあたりを見ても「とんでもなくコストパフォーマンスが高い」ということがわかります。

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搭載されるのは150kW(201馬力)と165kW(221馬力)の2つのバージョンによるエレクトリックモーター、リン酸鉄リチウムバッテリーパックはCATLとの合弁会社、CATL--GACから供給され、その容量は55.1kWhと68.1kWh、航続可能距離はそれぞれ520kmと650km、電力消費量は11.7kWh/100km。

GACによると、(内蔵される)400Vシリコンカーバイド3C急速充電技術によって200kmの航続距離を補充するのに要するのはわずか10分、バッテリーを50%まで充電するのには18分という高い実用性を持っています。

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さらにインテリアにおいても「安っぽさ」は感じられず、8.8インチサイズのメーターパネルとADiGO 5.0システムを搭載した14.6インチのインフォテイメントディスプレイの組み合わせ、最小限に抑えられた物理ボタンという(やはり中国のNEVの定番の)仕様を持ち、11個のスピーカーも内蔵することに。

さらに広い範囲の”ソフトラッピング”、シートには二重層の高密度スポンジ、電動パノラマサンルーフを持つほか、フロントシートはボタン1つで折りたたむことができ、トランクの容量は540L(24インチのスーツケース4個と20インチのスーツケース1個を収納できる)、後部のヘッドルームは940mm、レッグルームは943mmという広大さを誇るため、死角のない一台であるとも考えられますね。

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GAC Aionはこういったブランドである

この「アイオン」は2018年にGACが設立した電動車専門ブランドで、現在は「M6(ミニバン)」「M8(ミニバン)」「Y(SUV)」「GS3(SUV)」「EMKOO(SUV)」「EMPOW(セダン)」などのラインアップを展開していますが、ブランドの方向性としては「割安な価格設定」「充実した装備」、そしてぼくから見ると「なにかに似たデザイン」。

実際のところ、(セグメントは全く違いますが)今回発売されたRTについては「GR86」にもちょっと似ていて、EMKOOなどSUVラインアップはプジョーっぽい印象があり・・・。

ミニバンはトヨタ(あるいはレクサス)にそっくり。

セダンのEMPOWはアウディやメルセデスAMGっぽい感じですね。

ポルシェ・マカンEVっぽい「ハイパーHT」も。

つまりアイオンそのものはデザインアイデンティティを持たず、「売れているモデルを模倣して安く売る」というスタイルを持つように思われますが、驚くべきは(上述の通り)トヨタとも提携していることで、しかしトヨタが口を出せないように思えるのはその「力関係によるもの」なのかもしれません。※同様の例は多々あり、合弁相手にコピーされても有効な対策を取れない日米欧の自動車メーカーも多い。ちなみにホンダのクルマはなぜかコピーされることが少ないようである

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ちなみにGACは1997年までプジョーと協力関係にあり、しかしプジョーが現在のデザイン言語を採用したのは「その後」の話なので、提携解消後にプジョーの模倣を行っている、ということに。

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参照:GAC

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