
Image:Rimac
| リマック・ネヴェーラ Rが25.79秒で0-400-0km/hを達成、電動ハイパーカーの新境地へ |
「ついで」に合計24者記録を更新
クロアチアの電動ハイパーカーメーカー、Rimac(リマック)が最新モデル「ネヴェーラ R」の驚異的なパフォーマンス、そして「記録達成」を正式にアナウンス。
2021年に登場したネヴェーラは1,914馬力の出力を誇るものの、どちらかというと「グランドツーリング志向」のエレクトリックハイパーカー。
しかしその進化版であるネヴェーラ Rはサーキット走行を前提に開発された究極のモデルであり、そのパフォーマンスが今回「数値と記録をもって」証明されたわけですね。
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【記録更新】0-400-0km/hで25.79秒、ケーニグセグを2秒以上引き離す
ネヴェーラ Rはわずか1日のうち、なんと24もの市販車加速・減速記録を樹立。その中でも最も注目されるのが、いわゆる“0-400-0km/hチャレンジ”です。
この0-400-0km/hチャレンジは、停止状態から時速400キロまで加速し、そこからまた停止するという過酷な内容を持っており、加速性能だけではなくブレーキング性能も問われ、そもそも「時速400キロに達しなければ挑戦資格すらない」というテスト。
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よってこの記録への挑戦は(いわゆる)ハイパーカーのみに自ずと限定され、もともとはブガッティがはじめたものではありますが、その後ケーニグセグがここへ”参戦”することで大きく盛り上がることとなっています。
参考までに、これまでのタイトルホルダーはケーニグセグ・ジェスコ・アブソルートであり、しかし今回リマック・ネヴェーラRはこれを一気に2秒も短縮しています。
- リマック・ネヴェーラR:25.79秒
- ケーニグセグ・ジェスコ・アブソルート:27.83秒
そしてネヴェーラRは今回の記録達成の際に「複数の」記録を更新し、たとえば加速のみのタイムでも時速400km到達まで17.35秒という世界新記録を樹立していますが、いずれもデータ計測専門のDewesoftによって検証がなされているのだそう。
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加速性能も規格外:0-60mph 1.66秒、1/4マイル7.9秒
さらには0-60マイル、1/4マイル(ゼロヨン)においても記録を塗り替え、0-60マイル加速についてアメリカンマッスルの頂点であるダッジ・チャレンジャー・デーモンと同タイム(ただしチャレンジャー・デーモンはドラッグレース用タイヤ装着)でありながら、ネヴェーラ Rでは通常タイヤでこの記録を叩き出している点が驚異的です。
- 0-60mph(約96km/h):1.66秒
- 1/4マイル(400m):7.9秒
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最高速度はEV世界最速の431.45km/h
加えてリマック・ネヴェーラRはEVとして世界最速の最高速である431.45km/hも記録していますが、「全パワートレーン」含めるとブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+が現時点では490.48km/hにて「世界最速」の座についており、今後の記録更新に期待がかかります。
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リマック・ネヴェーラRではバッテリー、サスペンション、ブレーキすべてが刷新
サーキット走行に向けたネヴェーラ Rでは、主に以下のアップグレードが施されており、単なる「パワーアップ版」ではないということもわかりますね。
- 強化された冷却システムとブレーキ性能
- 負荷に対応する改良型バッテリーパック
- 新設計サスペンション&ステアリングジオメトリー
- 電子制御トルクベクタリングAWDによる高い旋回性能
- ダウンフォースを向上させた空力設計(新フロントスプリッター/リアディフューザー)
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リマック・ネヴェーラ Rの主要スペック
項目 | 内容 |
出力 | 2,107ps(ネヴェーラ比+193ps) |
トルク | 非公表(1,740Nm超と推定) |
駆動方式 | 4モーターAWD(トルクベクタリング付き) |
バッテリー容量 | 改良型大容量パック |
タイヤ | ミシュラン パイロットスポーツ Cup 2(前20/後21インチ) |
価格 | 約3億9570万円(230万ユーロ) |
生産台数 | 限定40台 |
さらなる記録更新も視野に
リマック創業者でありCEOのメイト・リマック氏は、今回の記録だけにとどまらず、「グッドウッド・ヒルクライム」「ニュルブルクリンク北コース」の記録奪還にも意欲を見せており、元祖電動ハイパーカーとしての矜持を見せてくれることになるかもしれません。
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参照:Rimac