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【最速記録樹立】シャオミ SU7 ウルトラがニュルブルクリンクで「市販」EV最速ラップを達成、リマック・ネヴェーラすら凌駕する7分4秒957

【最速記録樹立】シャオミ SU7 ウルトラがニュルブルクリンクで「市販」EV最速ラップを達成、リマック・ネヴェーラすら凌駕する7分4秒957

Image:Xiaomi

| 今回は「特別仕様」ではなく「市販仕様」での達成である |

Xiaomi SU7 Ultraがニュルブルクリンクで市販EV史上最速記録を達成

Xiaomi(シャオミ)が自社の電気自動車「SU7 ウルトラ」の市販モデルを用い、ドイツのニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)にて市販EV最速ラップを達成したと発表。

記録されたラップタイムは7分4.957秒。これは、ニュルブルクリンクにおける市販電気自動車の歴史上「最速」となります。

なおシャオミは2024年10月にも6分46秒874という記録を(SU7ウルトラにて)樹立していますが、こちらに使用された車両は同じSU7ウルトラであっても「カーボン製の軽量ボディ」を装着した軽量バージョンであり「市販仕様とは別モノ」。

しかし今回は正真正銘「市販仕様」にてタイムを記録しており、誰からも文句のつけようがない偉業達成となっています。

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Xiaomiの長期ビジョン:世界トップメーカーと競い合う未来へ

シャオミのCEOである雷軍(Lei Jun)氏は、「この記録はまだ通過点にすぎない。今後さらにタイムを縮めていく」と自信を語り、さらにシャオミはニュルブルクリンクでの長期的な挑戦を継続し、世界トップクラスの自動車メーカーと共に成長していく方針を明らかにしています。

プロトタイプはすでに四ドア最速車の称号を獲得

今回の市販モデルの記録は(上述の)2024年10月にシャオミ SU7 ウルトラプロトタイプが記録した6分46.874秒というタイムに続く快挙であり、このプロトタイプは、ヨーロッパおよびアメリカブランドが7年間保持していた記録を破って「四ドア車として世界最速」という称号を手にしていたわけですね。

市販モデルのSU7 ウルトラは、このプロトタイプと同様に自社開発のエレクトリックモーター「Super Motor V8」を搭載し、これによって世界の市販四ドア車の中でもトップクラスのパフォーマンスを誇りますが、今回ついにリマック・ネヴェーラの記録すら更新し「市販EV最速」に。

  • 最大回転数:27,200 rpm
  • 最大出力:1,548馬力
  • 0-60mph加速:1.98秒
  • 最高速度:350km/h(217mph)

リマックがネヴェーラにてニュル「EV」最速記録を更新。テスラ・モデルSプレッドのタイムを20秒短縮し、同時に記念限定モデル「タイムアタック」を発売
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中国国内でも圧倒的なサーキット記録を更新

ニュルブルクリンクでの成功に先立ち、SU7 Ultraは中国国内の主要サーキットでも最速記録を打ち立てていますが、SU7 ウルトラは、すでに複数のコースで最速の四ドア市販車としての地位を確立しています。

  • 成都天府サーキット:1分26秒741
  • 株洲国際サーキット:1分41秒806
  • 珠海国際サーキット:1分37秒758
  • 浙江国際サーキット:1分32秒616
シャオミSU7 ウルトラが上海サーキットを2:09.94で走り「倍近い価格の」ポルシェ・タイカン・ターボGTを凌駕し「量産車最速」のクルマに
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Gran Turismo 7への参戦も決定。ゲームファン必見

さらに2025年6月8日、シャオミは人気レースゲーム「グランツーリスモ7」の開発元であるポリフォニー・デジタルとのパートナーシップを発表し、このコラボによってシャオミ SU7 ウルトラの市販モデルがグランツーリスモ7に正式参戦することが決定。

また、両社はコンセプトカー「Xiaomi Vision GT」に関する計画も同時に発表しています。

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まとめ|シャオミ SU7 ウルトラはEV界に新たな歴史を刻む存在

シャオミ SU7 ウルトラは、ニュルブルクリンクでの快挙、圧倒的なスペック、そしてゲーム業界との連携を通じ、世界のEV市場で確固たる存在感を示していますが、驚くべきは「自動車業界に参入し、3年しか経過していない」のにこれを達成したこと、そして経験豊富な日米欧からではなく「中国から」登場したということ(そしてシャオミが家電メーカーであること)。

ここ最近のシャオミは「死亡事故」「ダミーダクト」「一方的な性能劣化」などに起因する様々な問題に悩まされてきたものの、グランツーリスモへの参戦、そして今回の「ニュルブルクリンク最速」の称号獲得はそれらのネガティブな話題を一気に吹き飛ばしてくれるのかもしれませんね。

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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