
Image:BonhamsCars
| 映画「ワイルド・スピード」に登場したクルマはボンドカー並みの高額プライスに |
「TOKYO DRIFT」のマツダRX-7、約1.9億円で落札
映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年公開)』に登場した、ヴェイルサイド製ボディキットを装着したマツダRX-7(FD3S)が、イギリスのBonhamsオークションにて91.1万ポンド(約1.9億円)で落札されることに。
これは歴代「ワイスピ映画車両」でもトップクラスの金額で、あのポール・ウォーカーが劇中でドライブしたR34スカイラインGT-Rに迫る金額となっています。
落札されたRX-7のスペックと特徴
この車両は劇中の“静止・接写用”として使用された2台のうちの1台で、撮影用カメラマウントの跡や「#71 HANS」のラベルなど、当時の“証拠”も随所に残されている、とのこと。
- 車種:1992年式マツダRX-7(FD3S)
- 使用映画:『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』
- 登場キャラクター:ハン(演:サン・カン)
- カスタム内容:
- ヴェイルサイド「フォーチュン」ワイドボディキット
- パールオレンジ塗装
- RE雨宮による13Bツインローター・ターボエンジンのオーバーホール
- 19インチAndrew Premier Racing Evolution 5ホイール
- ピレリPゼロ・ネロ(リア幅305mm)
価格比較:歴代「ワイスピ」車両オークション落札額
これまでにもワイル粗ピードの登場したクルマが多数オークションに登場し落札されていますが、こうして見ると、このRX-7がいかにプレミアムな存在になったかが分かりますね。
車両 | 落札額(USD) | 備考 |
---|---|---|
RX-7(東京ドリフト) | $1.2M(約1.9億円) | 今回 |
R34 GT-R(ポール・ウォーカー) | $1.35M(約2.1億円) | 2023年 |
トヨタ・スープラ(ポール・ウォーカー) | $550K(約8500万円) | 2021年 |
状態・整備履歴
そしてこの車両は単なる「外観重視」のムービーカーではなく、機関系まで整備されている点も高評価につながったと見られています。
- 走行距離:107,500km(整備後は8,000km程度走行)
- エンジン:RE雨宮によりリビルド済
- 使用歴:保管中心(長期保管によるダメージの可能性あり)
なぜこのRX-7は高額で取引されたのか?
この価格は「異例中の異例」ではあるものの、以下の理由によって「高額落札」に至ったと推測されており、今回の結果は間接的にRX-7(FD)の価値を大きく押し上げることになるのかもしれません。
- 「トーキョー・ドリフト」という特別な立ち位置
米国で日本車カルチャーの象徴とされた作品。 - ハンという人気キャラの愛車
シリーズを通じてファンの記憶に残る存在。 - ヴェイルサイドによる唯一無二のカスタム
純正とは全く異なるワイド&ローな造形が魅力。 - 実車映画使用個体で証明も明確
プロップではなく“正真正銘の本物”であること。
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参照:Bonhams