
| ジョン・シナはこのディアブロを振り返り「最悪のお金の使い方であった」と語る |
細かい違和感を除けば、基本的に「本物のランボルギーニ・ディアブロ」そのものである
さて、世の中には様々なランボルギーニのレプリカが存在することが知られていますが、その中でもよく報じられるのが「ディアブロのレプリカ」。
なぜディアブロのレプリカが多いのかはナゾではあるものの(コンバージョンキットが多く提供されているからなのかもしれない)、中には目をみはるような素晴らしい出来を持つ個体も数多く存在し、今回紹介するのもそういった「本物と見分けがつかない」改造車です。
なお、このディアブロのレプリカはプロレスラー、そして(ワイルド・スピードなどへの出演で知られる)俳優でもあるジョン・シナが22年も所有し続けてきたものだといい、今回始めて売りに出されています。
ジョン・シナが所有していたランボルギーニ・ディアブロのレプリカはこんな仕様を持っている
そこでこの「ランボルギーニ・ディアブロ VTロードスター」のレプリカを見てみると、これはジョン・シナがWWEでの活動を始めた初期に購入した車両で、当時から「ディアブロのレプリカ」としての体をなしており、カナダのサスカトゥーンにある会社によって製作され、特注のシャーシをベースに作られたものだと紹介されています。
ただし購入当初、その品質はジョン・シナが求めるものとは程遠く、よってそこから長い年月と費用をかけて「本物のディアブロ」に近づけられることとなりますが、さまざまなショップやメカニックの手を経て、徐々に改良され、完璧に近づくことに。
ボディパネルは軽量なファイバーグラス製パネルにて構成されていて、ポリッシュ仕上げの18インチアロイホイールにはブラックのランボルギーニロゴを持つセンターキャップが装着され、そこに巻かれるタイヤは235/35(フロントタイヤ(と335/30の(リア)のピレリ・Pゼロ・アシンメトリコ。
多くのスーパーカーのレプリカと同様に、(手に入りやすい)シボレー・カマロのステアリング関連パーツやシボレー・コルベットのブレーキセットなど、さまざまな量産モデルの部品が使われることとなり、しかしもっとも注目すべきは1988年製のBMW 750iLから調達した5.0リッター自然吸気V12エンジンを搭載していること、そしてポルシェの5速マニュアルトランスミッションと組み合わされていること。
さらに驚かされるのはこのインテリアで、わずかな造形の相違、メーターやメーターリングの違和感などがあるものの、ダッシュボードの形状やデザインはオリジナルに非常に似ており、ゲート式のマニュアルシフターと白いレザーで仕立てられたバケットシートが装備されるなど、おそらくこの仕上がりから「レプリカ」であると断じることができるのはディアブロのオーナーくらいかもしれません。
参考までに、ジョン・シナ自らが「このディアブロを仕上げるのに50万ドル(現在の為替レートにて約7350万円)を費やした」「(冗談交じりに)今思えば、それは最悪のお金の使い方であった」とも述べていますが、その甲斐あってすべてが良好に動作しており、本物のディアブロよりも高い信頼性を誇っているのかも。
ちなみにこのクルマはオークション形式で販売されており、現在の価格は75,000ドル(約1100万円)にも達していて、多くの人が興味を示しているということがわかりますね。
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