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リビアンR1Tのオーナーが車体後部をヒット。「修理費610万円」と判断された凹みを「無塗装、引っ張り出し」1/10の価格で修理した職人が話題に【動画】

リビアンR1Tのオーナーが車体後部をヒット。「修理費610万円」と判断された凹みを「無塗装、引っ張り出し」1/10の価格で修理した職人が話題に【動画】

| リビアンR1Tの修理は部位によって「非常に困難」「車体の切断を伴う」ため、当初の見積もりでもけして割高ではないようだ |

ただ、現実的にその価格を支払ってでも修理しようと考える人はいないだろう

さて、米にて人気のエレクトリックピックアップトラック、リビアン(リヴィアン)R1Tのリアの凹みを修理しようとしたところ、41,000ドル(現在の為替レートにて約610万円)を請求されてしまったオーナーが話題に。

このリヴィアンR1Tは、一般的なガソリンエンジン搭載ピックアップトラックとは一線を画しており、その大きな理由は全電動パワートレインを搭載しているだけでなく、伝統的なラダーフレーム・シャシーに近い構造を持つスケートボード・プラットフォーム上にユニボディ・シェルを組み合わせたハイブリッド構造を採用しているためです。

つまりは「EVにしかできない構造」を採用することで、その利便性をガソリン車に比較して大きく伸長させており、実際のところ一般的なフレームベースのピックアップに比べ、より多くのロードシェアリングポイントがあり、後部座席と荷台の間には”車体を左右に貫通する”ギアトンネルも設けられています(この機構を持つのは現在リビアンR1T/R1Sのみである)。

しかしリビアンR1Tには大きな「欠点」があった

ただし、いいところばかりに見えるリビアンR1Tには致命的な欠点があり、それは「事故などで車体を損傷した際、著しく修復が困難である」ということ。

リアビアンR1Tの荷台部分はボディに融着されていて、よってこういった一部の凹みであっても、これを修理しようとすれば、一般に「荷台全体を切断して新しいパネルと交換しなければならない」のだそう。

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よって、その作業にかかる労力や日数、パーツ代などを考慮すると610万円という金額になってしまい、これはけっして「ぼったくり」ではなく、実際に同様の見積もりを提示した例が多数ネット上にて報告されています。

ただ、この凹みの修復に610万円を支払うことは到底納得できるものではなく、よってこのリビアンR1Tのオーナーが調べに調べて行き着いたのが今回熟練の技を披露してくれる「オールアウト・ペイントレス・デント・リムーバブル」なるボディショップ。

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デントリペア職人が「持てる技術すべて」を駆使してリビアンR1Tを修理

このショップは商号からもわかるとおり、「ペイントせず」つまり板金を行わずに凹みを修理をすることを特徴としており、早い話が「デントリペア」です。

ただ、使用する器具がちょっとユニークで、まずはこういった治具を車体に”接着”。

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その後は治具のフックにベルトをかけ、こうやって凹みを引っ張り出します。

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ただし塗装が割れないよう、ヒートガンを当てながらゆっくりと引っ張ることに。

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なお、治具には小さな溝がたくさん切られていて、フックの位置をその溝に沿って移動させることで「引っ張り出す角度や量」を調整してゆくようですね。

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そして治具の位置を変えながら根気よく凹みを引っ張り出し・・・。

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凹みがどんどん小さくなると治具の数も減ってゆきます。

なお、引っ張る際には「凹みが戻りやすいよう」ハンマーで周辺を叩いて刺激するなど細かい配慮がなされており、治具を貼り付ける位置や引っ張る角度/力などは「経験値」によって大きく左右されることになりそう。

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そして凹みを戻したのち、表面にできていた「シワ」を叩きながら平滑に戻します。

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表から叩くだけではなく、裏面から「押して出したり」あの手この手で修復を続け・・・。

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ほぼ元通りに。

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あとは更に細かい修正、タッチアップによる補修を行ってテールランプを元通りに戻し・・・。

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完全に元通りに!

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オールアウト・ペイントレス・デント・リムーバブルによると、このくらいの凹みであれば修理代金は3,000ドル(45万円)~7,000ドル(105万円)くらいに収まるといい(修理期間は約2日)、それでも安くはないものの、「610万円よりは」ずっと安価に収まります。

なお、店主のマット・ボイエットさんは過去25年間、アメリカ、カナダ、オーストラリア全土で雹害修理を行った経験を持ち、その過程で様々な種類のペイントレス・デントリペア技術を習得し、また自身でも開発することに。

この動画は現在89万回再生されていますが、このリビアンR1T同様に「高額な修理費用を請求されて困っていた」リビアンオーナーから多数の依頼が舞い込んでいるといい、今後も多くのリビアンオーナーの救世主として活躍することになりそうですね。

ちなみにですが、ぼくは過去に2回デントリペアを利用したことがあり、両方とも「ドアパンチによる凹みの修復」。

デントリペアは「剥げた塗装」「鋭角に折れたパネル」の修復は不可能ではあるものの、それら以外の凹みであれば板金を行わずに「元通りに」戻せる可能性が非常に高く、再塗装の必要がないうえ(オリジナルを維持できる)、なによりも比較的リーズナブルに修理できるため、非常に高く評価しています(ただし樹脂パネルには対応しておらず、あくまでも金属しか修復できない)。

デント職人がリビアンR1Tの修理で神業を見せる動画はこちら

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参照:Matt Boyette

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