スーパーカーキラー「ルシード・エア」の実力を見よ。ポルシェ911ターボと互角以上に渡り合い、ブレーキング以外では全ての点において911を凌駕する【動画】

｜　エレクトリックモーターは完全にこれまでの自動車の常識を覆してしまった　｜

もはや加速においてはEVのほうがガソリン車より速いというのが「常識」である

さて、EVが登場してからというもの、加速においてはこれまでの常識がまったく当てはまらなくなってしまい、テスラ・モデルSやモデルXといったセダンやSUVがポルシェ、フェラーリ、そしてランボルギーニといったスーパーカーをあっさりと屠りさる状態が続いています。

これはひとえにエレクトリックモーターの持つ強大なパワーの為せる技ですが、文字通り「不可能が可能になった」瞬間だと考えていいかもしれません（ある意味、ぼくらは世代が交代する時代の生き証人である）。

ポルシェ911ターボSとルシード・エア・ドリーム・パフォーマンスとの一騎打ち

そして今回の動画にて対決するのはガソリン車最強との呼び声が高いポルシェ911ターボS、そしてもう一方は発売間もないEV、ルシード・エアーの上位グレード「ドリーム・パフォーマンス」。

両者のスペックを見てみると、ポルシェ911ターボSは3.8リッターツインターボ・フラットシックスを搭載し、最高出力650hp、最大トルク800Nm。

トランスミッションは8速デュアルクラッチ、駆動輪はもちろん4輪、そして車体重量は1,640kg、英国での価格はおよそ180,000ポンドに設定されています（現在の為替レートで約3320万円）。

シード・エア・ドリーム・パフォーマンスはデュアルモーター搭載のピュアEVで、最高出力は1,111馬力、最大トルクは1,390Nmという驚異的なパワーを発揮します。

駆動輪はもちろん4輪、車体重量は2,383kg、現地での車両価格は193,000ポンド（3560万円）。

ちなみにですが、ルシードはこのドリーム・パフォーマンスの上に3モーターをセットし1,234馬力を発生する「エア・サファイア」をラインアップしており、とにかく「ハイパワー志向な」EVメーカーということになりそうです。

実際にポルシェ911ターボSとルシード・エア・ドリーム・パフォーマンスがドラッグレースを走ったらこうなった

そしてこれら二台がドラッグレースを走った結果ですが・・・。

スタートで飛び出したのはなんとポルシェ911ターボS。

一般的にはEVのほうが瞬発力に優れるため、多くのケースではEVが真っ先に飛び出すのですが、EV相手に先んじるとはやはりポルシェ911といったところであり、このリアエンジンレイアウトを生かしたスタートこそがまさに「911の強み」だと言えるかもしれません。

ただしその後ルシード・エア・ドリーム・パフォーマンスが追い上げ・・・。

ポルシェ911ターボSと同タイムでゴールしています。

ちなみにフロントオーバーハングが長い分（？）911ターボSのほうがちょっと先に出ているように見えますね。

参考までに、一般にガソリン車とEVとのドラッグレースであれば、「EVがスタートで優勢に立ち、しかしその後は加速が伸びず、そして回転とともにパワーとトルクを生み出すガソリン車が追い上げる」というパターンが”定石”です。

しかしながら今回のレースではそれが全く逆の状態となっていて、ここはちょっと興味深いところでもありますね。

ポルシェ911ターボSとルシード・エア・ドリーム・パフォーマンスがドラッグレースを走った動画はこちら

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参照：carwow