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GMまでもが電動化計画の未来について否定的な見解を示し、CEO自らが「来年に100万台を販売するという計画は達成できそうにありません」とコメントする事態に

GMまでもが電動化計画の未来について否定的な見解を示し、CEO自らが「来年に100万台を販売するという計画は達成できそうにありません」とコメントする事態に

| たしかにEVの販売はスローダウンしているが、その市場規模が着実に大きくなっていることは間違いない |

おそらくはここから「実情にあわせた」ペースで市場が成長してゆくことになるだろう

さて、ゼネラルモーターズは「2025年末までにEVを100万台販売する」という目標を掲げていたものの、今回は同社CEO、メアリー・バーラ氏が「その目標は達成できない」とコメント。

その理由としては「100万台を生産するに足る設備がないこと」を挙げており、しかし100万台を達成できる時期及びペースは「顧客が決定することになるだろう」とも述べていて、やはり他社同様「受注状況が芳しくない」のだと思われます。※別の場では、GMのEV販売が以前の目標から遠ざかっているだけでなく、第2四半期のEV販売が1年前の同時期と比べて横ばいであることにも触れている

高卒でGMの作業員からスタートし、同社初の女性CEOにまで上り詰めたメアリー・バーラ!EV増産計画を公表し「2025年にはテスラを捉える」と自信を見せる
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GMはまだ「EVの販売が好調な部類」ではあるが

なお、現在はメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンほか多くの自動車メーカーがEVの需要後退を理由に電動化計画の見直しを表明しており、GMもその例に漏れないということになりそうですが、シボレー、キャデラック、GMCの各ブランドからすでに複数のモデルが販売されており、とくにキャデラックにおいては2024年第2四半期の新車販売のうち19%がEVで占められているというので、他社に比較すると「まだ好調」な部類なのかもしれません。※GM全体ではEV販売が横ばいではあるが、少なくとも減ってはいない

そしてメアリー・バーラ氏はこれまでとは方針を転換し「2027 年までに、市場のニーズに応えるため、新しいプラグインハイブリッド車を導入する」とも述べ、これによってGMは”より厳しい排出ガスおよび燃費基準を満たす”とも。

加えて、GMは別途「2035年に乗用車セグメントにてカーボンフリーを目指す」という計画を持っているものの、こちらについても「目標を達成できるかどうかは主に顧客の受け入れ姿勢」だと述べており、「2025年のEV100万台」同様に達成が難しいであろうことも匂わせています。

ゼネラルモーターズは完全電気自動車の未来に向かっていますが、最も重要なのは、電気自動車は実際にはソフトウェアプラットフォームであるという事実です。現在、少し減速傾向にあります。市場が発展していないため100万台には到達できませんが、いずれはそこに到達するでしょう。私たちは顧客の指示に従うことになりますが、私が人々に伝えたいのは、「電気自動車に乗って運転してください」ということです。とても楽しいです。瞬時にトルクが生まれ、車両の新しいデザイン言語が開かれます。充電インフラがより堅牢になり、EVがより手頃な価格になるにつれて、今後10年、11年、12年でその成長が見られるようになると確信しています。

GM CEO メアリー・バーラ

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