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新型テスラ・モデル3は9月生産、10月納車との報道。新型バッテリー搭載にて飛躍的に原価が下がり、車両価格が100万円以上下がるとのウワサも

Tesla

| 実際にウワサされる価格が実現できるとなると、もう他の自動車メーカーはこれに対抗できないだろう |

加えて、テスラの利益そのものも大きく向上することになりそうだ

さて、現在テスラはモデル3の大規模フェイスリフトに向けて動いており、しかしこれがいつ発表されるのか「全くわからない」というのが現在の状態です。

この新型モデル3は「プロジェクト・ハイランド」と呼ばれており、その存在についてはイーロン・マスクCEOが認めているほか、何度か路上を走行する姿が目撃されており、そう遠くない将来に登場することは間違いないのかもしれません。

そして今回は中国から「すでにプリプロダクションモデルの製造が開始されており、10月から納車が行われる」という情報がもたらされ、ここでその内容を見てみましょう。

新型モデル3には劇的なコストダウンがもたらされる可能性も

この中国からのレポートだと、フェイスリフト(マイナーチェンジ)版モデル3についてはプリプロダクションが行われているうえ、9月には正式生産が始まり、そして早ければ10月から納車が始まることとなるもよう。

たしかにイーロン・マスクCEOは「上海のギガファクトリーにて、設備入れ替えのため生産を休止する」と(先日の第2四半期決算説明会の際に)コメントしており、その休止期間中に生産設備を入れ替えているのだとすると「スジが通る」話かもしれません。

そして興味深いのは「新型モデル3には、CATLが供給する66kWhのM3Pバッテリーが搭載される」ということで、このバッテリーは鉄、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛を使用しており、従来のLMFPバッテリーセルよりもエネルギー密度が高く、寿命が長いと言われています。

なお、この「新型バッテリー」については以前にも報じられたことがあり、コストが安いためにテスラの利益が拡大し、さらには新型モデル3の販売価格が(従来型に比較して)大きく引き下げられるのでは、という推測も出ているようですね。

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新型テスラ・モデル3は「驚異的な低価格」を実現する可能性も

そしてこのフェイスリフト版モデル3につき、中国内の価格はおよそ20万元(現在の為替レートだと約396万円)だとされ、もし同じ水準の価格が世界中で適用されるのであれば、新型モデル3は世界で最も競争力のあるEVのひとつということになりそうです。

参考までに、日本だと一番安価なモデル3(RWD)は5,245,600円なので、この20万元(396万円)というのがいかに衝撃的であるかがわかろうというものですね。※アメリカだともっとも安価なモデル3(RWD)は40,240ドル=579万円である

この価格が実現するにしても、おそらくは「競争の厳しい」中国内のみにとどまるのではないかと思われますが、テスラの目標は「一番安くEVを提供すること」「クリーンエナジーを普及させること」でもあるので、もしかすると他の国や地域においても大きく価格を引き下げてEVの普及を促進させ用とする可能性も否定できず、そしてこの価格になると、もはやライバルはEVではなくガソリン車だと考えていいのかも。

なお、イーロン・マスクCEOは少し前に「新型EV(車名には言及されていない)では大幅なコストダウンがもたらされる」と発言したことがあり、この「新型EV」とは新型モデル3を指していた可能性もありそうですね。

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そのほか、新型テスラ・モデル3にはこんな変更も

上述の通り、現時点でこの「新型モデル3」についてわかっていることは多くなく、しかしフロントとリアのスタイリングが変更されることは間違いなさそう。

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少し前にはテスラ・ロードスター風のヘッドライトを持つ画像が出回っていますが、イーロン・マスクCEOによれば「これは(新型モデル3とは)違う」。

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そのほか、「内部の者」を自称する人物からはマトリクスLEDヘッドライトの採用、インテリアではアンビエント照明に加え、持続可能な素材で作られたパーツの拡大採用、さらには「通常のステアリングホイールかヨーク型ステアリングホイールか」を選択できるようになり、前後シートがより快適なものになる、とも。

そしておそらく、モデル3に続いてモデルYも同様のアップデートを受けることになり(パーツ・製造設備共有の観点からもそう考えるのが自然である)、新型モデル3とモデルYによってテスラの販売がさらに伸びることになるのかもしれません。

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参照:JRJ.com

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