| ばらつきこそはあるものの、高価格帯のクルマがここまで「強い」とは |
「超」級ブランド、ロールスロイスに至ってはなんと160%超の成長である
さて、2024年12月及び2024年通年での輸入車登録状況が公開。
状況としては大きく変わらず、ここ数ヶ月のトレンドを引き継いだものですが、通年だとメルセデス・ベンツ、そしてBMWが前年比で「かろうじて」100%を超えた数字を保っているところから、この両者については「ノルマが非常に厳しい」ということが予想されます。
一方でアウディは71.6%にとどまり、ここは経営スタイルの「差」が現れた部分なのかもしれません(少し前の話ではあるが、BMWからアウディに転職したセールスの話によると、アウディでは無茶なレベルのノルマがないと言っていた)。
2024年12月、2024年通年での販売状況はこうなっている
そこでそれぞれのブランドの販売状況を見てみると、少し前まで好調を維持していたジープ、そしてボルボは揃って前年割れ。
前者はブームが落ち着き、かつ魅力的な新製品が投入されていないこと、そして後者は「ガソリンの選択肢が減った」ことに起因しているのかもしれません。
スポーツカーブランドだとポルシェが通年で前年比116%、フェラーリが103%、ランボルギーニが130%、アストンマーティンが114%、ロータスが169%、マクラーレンが163%といずれも好調。
一方で販売が優れないのはルノーやプジョーといった「本社がEVに注力し、ガソリン車の選択肢を縮小させている」ルノー(64%)やシトロエン(57%)、そしてプレミアムカーセグメントにあるマセラティ(63%)やベントレー(79%)も今ひとつ。
一方、「超」高級セグメントであるロールス・ロイスでは前年比16%を記録しており、やはりこのゾーンはいかなる影響をも受けずに成長を記録するようですね。
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参照:日本自動車輸入組合