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メルセデス・ベンツが車内で「IMAX」を楽しめる新型車内エンターテイメントを発表。これで退屈な充電の待ち時間が大きく変わりそう

メルセデス・ベンツが車内で「IMAX」を楽しめる新型車内エンターテイメントを発表。これで退屈な充電の待ち時間が大きく変わりそう
Mercedes-Benz

| この「車内対応IMAX」はEV以外のガソリン車でも対応可能 |

現時点では「一部車種から」対応が開始される見込み

さて、ラスベガスにて開催されているCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)ではBMWが新しいiDrive、トヨタがエヌビディアとの協業による自動運転システムを発表していますが、メルセデス・ベンツは「車内エンターテイメントにIMAXを取り入れる」と発表。

このIMAXとは視覚的な迫力を追求した映画の撮影・編集・上映方法全般を指しており、高解像度カメラを使用して撮影し、映画館ではレーザープロジェクター、独自のアスペクト比などを駆使して観客を映画の世界に引き込むことを目的としています。

クリストファー・ノーランやマイケル・ベイなどの(スペクタクルな映画を撮る)監督がIMAXフォーマットを推進しているのもそのためで、このフォーマットを使えば、監督が映画をどのように見せたかったかをそのまま観客に体験してもらうことができるわけですね。

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メルセデス・ベンツは11.9インチの画面で「IMAXを再現」

そして今回、メルセデス・ベンツは11.9インチのディスプレイにおいてもIMAXの豪華さを感じることができるようにしたと述べており、映画館での体験とまったく同じではないものの、これは車内エンターテインメントのひとつの進化方向であり、自動運転技術の向上とともに今後さらに広がる可能性を秘めています。

この技術の実現に際し、メルセデス・ベンツはソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント、IMAX、DTSと提携したと発表し、ソニーの車内エンターテインメントサービス「Ridevu(ライドビュー)」を特定のメルセデス・ベンツモデルに導入することによってサービスをスタートさせることとなるもよう。

このサービスは、YouTubeやその他のエンターテインメントサービスと共に提供され、MBUXエンターテインメントパッケージプラス、あるいはアクティブMB Connect(サブスクリプション)に加入している場合、「車内でIMAXを楽しめる」ように。

なお、興味深いのは「ハイパーデジタルスクリーン」のみではなく、リアシートディスプレイを含むすべてのスクリーンで映画を視聴できるようになるということで、モデルによってはなんと最大6台のスクリーンで映画を共有可能。

もちろん運転中は運転席での映画視聴はできませんが、クルマが駐車されている間はセンターディスプレイにて映画を観ることができ、ドライバーにとっては、充電中やランチブレイク中の過ごし方が大きく変わることになるのかもしれません(充電にかかる退屈な時間を有意義に過ごせるという意味においても、このサービス導入の意義は大きい)。

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メルセデス・ベンツにてチーフソフトウェアオフィサーを務めるマグヌス・エストバーグ氏の(本件に関する)コメントは以下の通り。

「IMAX EnhancedとDTSオーディオがソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントのRidevuに組み込まれることで、メルセデス・ベンツの車内で映画を観る体験に新たな次元が加わります。私たちの大画面HDディスプレイは、顧客に映画館のような鮮やかな色彩と臨場感あふれる音を提供し、コックピットを映画のように満たします。」

なお、先陣を切って「大型ディスプレイ」を導入したBMWは「車内のディスプレイを最小化し」、その一方でAR技術やヘッドアップディスプレイを活用した情報表示システムを公開していて(しかもエンターテイメント性の強化ではなく運転補助や安全性向上を目的としている)、同じジャーマンスリーであっても考え方が大きく異なるのは面白いところでもありますね。

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参照:Mercedes-Benz

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