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EVが売れないと言われつつも米国の第二四半期ではEV販売が大きく伸びてEV比率が8%へ。テスラのシェアが初めて50%を割り、キャデラックの販売のうち19%がEVに

テスラ

| EVの販売が伸びているのは「より多くの選択肢が登場し、競争が厳しくなって価格が下がったから」だと言われている |

アメリカでEVが売れているのは意外ではあるが

さて、「EVがイマイチ売れていない」と(世界規模で)言われているものの、実際のところは売れていないわけではなく「売れるペースが鈍っている」だけであり、それなりに売れているのは間違いがないもよう。

現実問題として、ガソリンエンジンが好まれるとされるアメリカであっても依然としてEVが売れていて、2024年第2四半期の新車販売における市場シェアは8%に達した、と報じられています。

8%というと「もうちょっとで10台に1台がEV」というところなので、圧倒的に日本よりはEVが売れていると考えて良さそうですね。

テスラの市場シェアがはじめて50%を下回る

2024年第2四半期のEV販売は前年同期比で約11.3%増加したそうですが、特筆すべき変化は「はじめてテスラのシェアが50%を割った」こと。

かつてEVといえば事実上ほとんどがテスラであったものの、多くの自動車メーカー(既存、新興ともに)がEVを発売するに際してテスラはその輝きを失ってしまい、ついに50%を下回ってしまったわけですが、シェアが縮小しているといえど、EV市場そのものが拡大しているので「そこまで」テスラの販売が減少していないことにも留意する必要があります。

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ただ、EV市場の拡大ペース以上に(EVの)販売を伸ばしているブランドもあり、キャデラックに至っては2024年第2四半期の車両販売におけるなんと19%がEVだったのだそう。

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なお、2024年第2四半期に米国で販売されたEVの総数は33万463台で、上述の通り前年比11.3%増、第1四半期からは23%増という目覚ましい伸びを示していますが、これは同時に、米国で販売された新車のうちEVが占める割合が第1四半期の7.1%から第2四半期には8%に上昇し、2023年第2四半期の7.2%からも上昇したことを意味します。

なぜEVの販売は伸び続けているのか?

こういった現象は、巷で言われる「EVはオワコン」とは真逆のもので、EVシフトは変えようがない大きなトレンドということになりそうですが、コックス・オートモーティブによるとEV販売の増加は「入手性の向上、割引率の上昇、リース水準の上昇によるもの」だと指摘。

ただしすべてのメーカーのEV販売が増加したわけではなく、上で述べたようにテスラの販売が減少して初の「シェア50%割れ」を喫して49.7%へと落ち込んでいて、メルセデス・ベンツ、ポールスター、ポルシェ、ボルボ、フォルクスワーゲン、シボレーのEV販売も落ち込み、逆に伸びたのはキャデラック(リリック)、BMW(i5が貢献)、ホンダ(プロローグの納車が開始)、キア(EV9が登場)といったブランドたち。

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少し視点を変えて「EV販売比率の高いブランド」を見てみると、キャデラックがナンバーワンで19%、次いでBMWの15%、ジェネシスの13%、アウディの11%と続き、そのほかキア、ヒョンデ、フォルクスワーゲン、フォード、レクサスといった順番に。

EVの販売は記録的な四半期で予想を上回りました。テスラの販売は減少し、EV販売シェアが初めて50%を下回ったにもかかわらず、電気自動車の全体的な競争環境は激化しています。この競争の激化により価格圧力が継続し、EVの普及が徐々に進んでいます。適切な製品を適切な価格で提供し、優れた消費者体験を提供する自動車メーカーが、EVの普及をリードするでしょう。

コックス オートモーティブ ステファニー・バルデス・ストリーティ

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