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イーロン・マスクの「ナチス風敬礼」が思わぬ波紋。過去にナチス案件で謝罪に追い込まれたBMWが「今後Xでの投稿を行わない」とアナウンス

イーロン・マスクの「ナチス風敬礼」が思わぬ波紋。過去にナチス案件で謝罪に追い込まれたBMWが「今後Xでの投稿を行わない」とアナウンス

Image:BMW UK(X)

| ナチスネタはボクらが思う以上に欧州では「重い」ようだ |

そしてBMWに続く企業が登場してもおかしくはない

さて、ドナルド・トランプ新大統領就任式で見せたイーロン・マスク氏の「ナチス式敬礼」風動作に対して複数の団体が抗議を開始したことが報じられ、そしてこの問題は予想外の展開を見せているようで、今回「BMWの英国法人がXへの投稿を停止する」と発表することに。

BMWはドイツに拠点を構えるということもあってナチスに対しては神経質だということもありますが、イーロン・マスク氏が買収したX(旧ツイッター)に対して”NO”を突きつけたということになり、しかし「完全撤退」ではなく、顧客サポートの観点より、カスタマーサポートに限定した活用を続けることについても触れています。

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現在、Xからの撤退組は少なくない

なお、Xからの撤退は(イーロン・マスク氏の買収後に)いくつかの世界的な企業における「一つのトレンド」となっていて、その理由としては「イーロン・マスク氏が経営権を持つソーシャルネットワークサービス」を利用したくないというライバル企業の決定、さらにはイーロン・マスク氏の「ある種の偏った政治的思想が自社のポリシーが異なる」という理由など様々なものがあげられます。

そして今回のBMWは非常に対応が素早く、X撤退の発表はイーロン・マスク氏が「疑惑のジェスチャー」を見せたわずか48時間後になされたわけですね。

「私たちはXでの投稿を停止します。ただし、カスタマーサポートチームは引き続き対応しますのでご安心ください。最新情報はFacebookやInstagramの@BMWUKをご覧ください。」

ただ、BMWによれば、今回の「X撤退」はイーロン・マスク氏の行動が直接のきっかけであったわけではなく、「以前からなされていた決定」なのだそう。

「BMWグループのソーシャルメディアの運用は各国や地域で管理され、それぞれの市場のニーズに応じた方法が取られています。英国では、Xを専用のカスタマーサポートチャネルとして位置付け、顧客ニーズによりよく応えることを選択しました。このアプローチはブランドや地域によって異なります。」

ただ、ドイツの自動車メーカーはナチス政権との関係について歴史的に厳しい視線を向けられてきたことに変わりはなく、BMWも第二次世界大戦中にナチスに車両を供給し、強制労働者を強いていた過去について2016年に謝罪したという経緯を持っていて、このため、ナチス政権との結びつきを示唆されることには特に慎重です。

そういったこともあってか、今回の出来事を「ナチスの徹底巨費」というBMWの姿勢を示すための手段として用いたのだと考えていいのかもしれませんね。

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