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合計46年間ガレージに眠り続けていたアストンマーティンDB5が競売に登場!予想落札価格は最高で8200万円、しかしレストアして売却すれば数億円になるかも

合計46年間ガレージに眠り続けていたアストンマーティンDB5が競売に登場!予想落札価格は最高で8200万円、しかしレストアして売却すれば数億円になるかも

| どう考えてもこの予想落札価格は安すぎるような気がする |

見たところ、そんなに程度は悪くない

さて、イギリスのクラシックカーの中ではもっとも価値が高い部類に属するアストンマーティンDB5。

これまでにも何度か競売に登場し「数億円」という値段をつけているほか、アストンマーティン自身も復刻版を(これまた数億円で)発売するなど非常に高い価値を誇ることでも知られ、さらにその価値は継続して上昇中。

そして今回RMサザビーズ主催のオークションに登場するのが「非常に珍しい」レストアベースのDB5で、この状態ながらも最高で8200万円程度で落札されるのでは、と見られています。

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アストンマーティンDB5といえばボンドカー

アストンマーティンDB5は1963年に発売されていますが、発売されるやいなや、アストンマーティン史上最も魅力的なグランドツアラーとして一躍脚光を浴びており、当時オートカー誌が「それまでの定義を覆すクルマ」と評した話は有名ですが、当時のDB5の価格はわずか4,248ポンド(約73万円)だったといい、これもまた驚きでもありますね。

AstonMartin-DB5 (8)

アストンマーティンDB5は登場した瞬間から自動車愛好家の憧れの的ではあったものの、1965年の007映画「ゴールドフィンガー」にてジェームズ・ボンド役のショーン・コネリーがドライブすることで幅広く一般に、そして世界中に知られる存在となっています。

銀幕に登場したシルバーバーチのボディカラーを持つアストンマーティンDB5は一夜にしてセンセーションを巻き起こし、さらにはアストンマーティンに対する人々のイメージを永久に変えてしまった、とも言われています。

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その端正なライン、流線型のヘッドランプ、スマートなリアエンドは、まさに当時の英国製自動車デザインの頂点を極めたものであり、搭載されるエンジンはDB4 GTヴァンテージのオールアルミ製エンジンを改良した、当時のアストンマーティンが誇る最強の4.0リッター/283馬力のトリプルSU直列6気筒。

トランスミッションは4速マニュアル、駆動輪はもちろん後輪のみ。

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アストンマーティンDB5は当時あらゆる面で最高峰だった

アストンマーティンDB5は0-100km/h加速8.1秒、最高速度225km/hを誇り、キャブレター仕様ながらもフューエルインジェクションを搭載したマセラティ3500GTIを含む多くのライバルを凌駕する性能を持っていたといいます。

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さらには豪華なレザーで縁取られたキャビン、リクライニングシート、ウール製カーペットなど豪華さも備えており、クローム仕上げのワイヤーホイール、オイルクーラー、パワーウィンドウ、ツインフューエルタンクなど標準装備も充実しており、つまりは「速く、快適で、安心感のある」高級スポーツカーであったわけですね。

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このアストンマーティンDB5「シャシー1482/R」は1964年3月5日にケンブリッジシャーの最初のオーナーの元に納車され、当初はカリフォルニア・セージ(グリーン)のボディカラーとフォーン(明るいブラウン)インテリアという希少な組み合わせを持っていたといい、整備記録には初年度の8月にオイル漏れを修理したことが記され、その時点で走行距離8,000キロを超えていたこと、翌年1月にはシリンダーヘッドの修理とエキゾーストマニフォールドの交換を受けたこともわかっています。

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JUN
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その後1975年に現在のデュボネ(真紅)へとペイントされ、同時にいくつかの修理を受けたことが明らかになっていますが、1976年末にはガレージに収められ、その後35年間は登録されることはなく眠り続け、2011年にオークションに出品され落札された後にクウェートに運ばれてからもずっと放置されていた、とのこと(レストアベースに購入したものの、引き受けてくれるところがなかったりして放置される例がままある)。

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この状態のアストンマーティンDB5を新車状態に戻すのは並大抵のことではないと思いますが、見たところ「錆びて崩れ落ちる」程度ではなく、まだ原型もとどめており、そしてDB5の歴史的価値を考慮すると、いかなるコストそして時間を投じてもレストアを行う価値と意義があるものと思われます。

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参照:RM Sotherby's

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