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ロールスロイスCEO「レザー以外の内装も用意しているが、今までにそういったオーダーを受けたことはない。レザーが高級素材として求められるのには理由がある」

2021/11/26

ロールスロイス

| やっぱり今のところはレザーを超える高級な張り材は無いのかもしれない |

結局ベントレーも「脱レザー」ができずにレザーに回帰

現在世界中がエコでサステナブルな方向へと動いており、そして何かと槍玉に挙げられる自動車メーカーは率先して何らかの行動を見せないといけない、という状況です。

そして行動を示さなければ「環境保全に対して積極的ではない」として訴訟を起こされ、金銭を奪われるばかりか評判までを貶められてしまうというのが現在の世の中でもありますね。

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こういった世論を鑑みてか、各自動車メーカーは様々な「行動の見える化」を行っており、たとえばベントレーやブガッティは植林を開始していることが報じられ、これにて「環境に配慮している」という姿勢を示しているほか、ボルボ、ミニは「インテリアへのレザーの不使用」を宣言し、さらにレンジローバーは「レザー以外」のインテリアオプションの提供を開始しています。

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やはりレザーの使用は避けられない?

そこで今回はロールスロイスについての話ですが、同社CEO、トルステン・ミュラー・エトヴェッシュ氏によると「顧客からレザー以外のインテリアや、ヴィーガンレザーの仕様をオーダーされたことはない」。

実際のところロールスロイスは顧客のいかなる要望にも応える準備があり、「そういったオーダー」があれば対応可能だとしているものの、実際にはそういったオーダーはない、ということですね。

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加えてトルステン・ミュラー・エトヴェッシュCEOは、ロールスロイスにとってサステイナビリティは「非常に重要」であるが、それによって「高級感が損なわれてはならない」とも述べており、レザーが高級素材として求められているのには理由があり、ロールスはそれを利用してきたに過ぎない、とも語っています。

参考までに、ベントレーは2018年にレザーの不使用について言及しているものの、どうやら顧客がそれに反対したり馴染めなかったようで、結局はレザーを使用することとなり、そこで「極力生物に負荷をかけない方法で採取したレザーを使用する」と発表し、レザー使用についての正当性をアピールしています。

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これからは「レザーとは異なるもの」か「疑似レザー」か

現在はまだレザーの使用が規制されていないといえど、おそらく今後はレザーの使用が厳しく制限されるものと思われ、そうなった際には否が応でも「レザー以外の素材」へとシフトすることになりますが、そうなると気になるのが各社の対応。

あるメーカーは「合成素材でレザー風の質感を出そう」とするでしょうし、またあるメーカーは「レザーとは全く異なるテクスチャ」を求めるのかもしれません。

そうなったときには「その方向性によって」大きく各車の内装が異なることになるものと思われ、すでに今の段階でも多くの自動車メーカーが「レザーの先」を見据えた研究を行っているのでしょうね。

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参照:Autocar

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