| より安価で安全、そして合法なエレクトリックコンバージョンが普及すればありがたい |
おそらくは今後同様のビジネスを行うショップがどんどん出てくるものと思われる
さて、世の中には様々なポルシェ911のEVコンバージョンが存在しますが、今回「エレクトリックGT」なる会社が空冷世代の911を電動へとコンバートするキットを発売しています。
このコンバージョンキットは「eGT913」と命名され、テスラ製のエレクトリックモーター、そして自社製の47kWhバッテリーパックにて構成されており、これを装着することで出力436馬力、トルクは448Nmへと増強されることに。
バッテリーの分散にて前後重量配分が改善
なお、エレクトリック化によって車体重量が1,214kgへと増加するそうですが(もとのモデルの重量がどれくらいなのかはわからないものの、おそらくは+150kgくらい)、エレクトリックGTではバッテリーをフロントトランクとリアのエンジンコンパートメント(エンジンとの入れ替え)に分散して搭載することで重量配分を前後45:55に改善できているといい(ノーマルだと40:60くらい)、運動性能自体は向上している可能性もありそうです。
画像を見る範囲では、エレクトリックGTはこの911の前後フェンダーを極端に拡大しており、テールランプはシンガー・ヴィークル・デザインDLS風。
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400ボルトのEVシステムと6.6kWのオンボード充電器を備え、これによって45分でバッテリーをゼロから85%まで充電することができ、フル充電の場合には約160マイル(257km)の走行が可能です。
また、2,600ドルの追加料金でコールドクライメートパッケージ(寒冷地仕様?)を、2,850ドルの追加料金で6.6オンボードチャージャーを選択することができるそうですが、このコンバージョンキットの価格自体は55,000ドル(600万円ちょっと)となり、けっこうな費用となるのは間違いなさそう(ボディキットまでがコンバージョンキットに含まれるかどうかはわからない)。
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なお、ポルシェ911のエレクトリック化については、個人やショップ等問わず多数が存在し、これはやはり「エレクトリック化してでも将来に渡り保存したい」クルマだからなのかもしれません。
そして「クラシックポルシェに乗りたいものの、信頼性に不安がある」場合はいっそのことピュアエレクトリックにコンバートしてしまったほうが結果的に安上がりとなって、そして精神衛生上優れるケースもあり、もしかすると今後収益が見込めるビジネスとなるのかも。
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