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BMW X7ベースのアルピナ”XB7”試作車が目撃。BMW本体は「X7 M」を作らず、アルピナがその代わりを作る?

2019/08/03

| BMWにとって「小さすぎる」市場も、アルピナにとっては「十分な」規模 |

アルピナがBMW X7をベースにしたハイパフォーマンスワゴン、「XB7」をテスト中。

現在X7はBMWのSUVにおけるフラッグシップで、もっともパワフルなのは「X7 M750i xDrive」。
4.4リッターV8ツインターボエンジンを積み530PSを発生するというパワフルなSUVで、0-100キロ加速はわずか4.5秒、最高速度は250km/h(リミッター作動)を誇ります。

BMWは「X7 M」を作らない

そしてBMWはX7のMモデル、「X7 M」を作らない、と公言。
メルセデス・ベンツはSUVのフラッグシップ「GLS」にAMGを設定し、アウディも「Q8」にハイパフォーマンスモデル”SQ8”を追加したところですが(たぶんRSモデルも出てくる)、BMWはなぜかX7に「M」を設定しない、ということになりますね。

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そこで、「ハイパフォーマンスなX7に乗りたい」という需要を満たすために名乗りを上げたのがアルピナ。

今回ニュルブルクリンクにてXB7のプロトタイプが目撃されることになり、画像を見るに「アルピナらしい」控えめなエアロパーツが追加され、やはりアルピナ特有のマルチスポークホイールを装着。
そのクオリティを見るに、おそらくは「ほぼ開発は完了している」とも思われ、9月のフランクフルト・モーターショーにて実車が公開されるのでは、とも推測されています。

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現時点ではアルピナからなんらかの公式発表がなされたわけではなく、しかしエンジンについてはBMW製の4.4リッターV8ツインターボをアルピナがチューンし、おそらくは600馬力以上を発生すると見られ、そしてアルピナは紳士協定に加入していないのでリミッターによる速度制限を行わない可能性も高そうですね。

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なお、BMWが「X7 M」を作らないのに「なぜアルピナがXB7を作るのか」ということですが、アルピナには「生産台数が(その設備や人員の関係で)限られている」ということが関係していそう。

アルピナはどのようなクルマでも手を抜かずに最高品質によって職人が仕上げますが、そうなると「安いクルマでも、高いクルマでも、製造にかかる時間は変わらない」。

製造のための時間が同じであれば、より高く売れ、より利益の高いクルマを作ったほうがいい、というのがその理由かと考えています(同じ理由で、以前にアルピナは”ミニのアルピナ版”を却下している)。

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そして、BMWにとっては「少なすぎて」採算に乗らないようなモデルであっても、アルピナの規模では「十分に利益が出る」可能性も高く、BMWとアルピナは相互で補完しうる関係だとも言えそうですね。

VIA:CARSCOOPS

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