>BMW(ビー・エム・ダブリュー)

BMWが「Z8」「503」など過去のロードスターにヒントを得た「コンセプト スカイトップ」発表。最も美しいオープンとの呼び声が高く市販化が期待される

BMWが「Z8」「508」など過去のロードスターにヒントを得た「コンセプト スパイトップ」発表。最も美しいオープンとの呼び声が高く市販化が期待される

| 既存モデルとのパーツの共通性の高さから判断するに、コンセプト スカイトップの実現性は「低くない」と考えられる |

すでにこのスカイトップ コンセプトは各表面から高い評価を得ているようだ

さて、BMWが「コンセプト スカイトップ」を正式発表。

ここ最近、BMWにとってはコンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステでコンセプトカーを発表するのはひとつのトレンドとなっていますが、そのうちのいくつかは実際に発売がなされ、そのうちのいくつか(たとえば昨年のコンセプト ツーリングクーペなど)は発売されないままに終わっています。

P90550532_highRes_bmw-concept-skytop-i
BMW

BMW コンセプト スカイトップはこんなクルマ

そこでこのコンセプト スカイトップを見てみると、BMWいわく「過去のモデルからインスピレーションを得た」とのこと。

発表前には「Z8オマージュ」だともウワサされていましたが、(フロントを見るとそれほどではないものの)リアはけっこうZ8っぽい、という印象も。

6
BMW

BMW コンセプト スカイトップは、コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステの伝統を継承した、本当にユニークでエキゾチックなデザインです。BMW Z8 や BMW 503などの歴史的な先祖に匹敵する、最高レベルのドライビング ダイナミクスとエレガンスの組み合わせを提供します。

BMW グループ デザイン責任者 エイドリアン ヴァン ホーイドンク
4
BMW

スカイトップの薄いテールライトとシャークノーズ形状を持つフロント エンドはZ8 ロードスターからインスピレーションを得たもので、 彫刻的なボンネットのデザイン、小さなヘッドライト、ユニークなフラットデッキのリアエンドは1950年代後半のBMW 503を連想させ・・・。

P90550543_highRes_bmw-concept-skytop-i
BMW

「リアサイド」ウインドウに相当する部分にはBMWならではのホフマイスターキンクが表現されています(小さなウイングレットのようなドアハンドルが面白い)。

P90550539_highRes_bmw-concept-skytop-i
BMW

トップ(ソフトトップに見えるが、おそらくはハードトップにキャンバスを貼ったもの)はデタッチャブル式で、2ピース構造を採用しており、分割してトランクに収納できる、とのこと。

ホイールは「ディッシュ+タービン」風のちょっとレトロなデザインです(スポークとスポークの間にはフィンが内蔵される)。

5
BMW

フロントフード上のエアアウトレットは「M」風でもありますね(ただしエッジが緩やか)。

そしてこの2つのエアアウトレットの間の「盛り上がり」がリアセクションのセンターリブにつながるというユニークな構成です。

1
BMW

そしてやはり特徴的なのはこの広大なリアデッキ。

2
BMW

その形状を見るに、おそらくボート(ヨット)を意識したものではないかと思われます。

3
BMW

全体的には段差が抑えられ、ダクト周辺も丁寧にデザインされることで上品さが演出されているようにも思えます(キドニーグリル周辺は「発光」するものの、ほぼバンパーとシームレスである)。

P90551572_highRes_bmw-concept-skytop-o
BMW

リアもやはり「滑らか」で、ここは逆に「M」モデルのようなディフューザーやエアロ要素が排除され、バンパー表面とテールパイプがツライチになるなどスムーズさが強調されているようですね。

テールパイプを持つことからも内燃機関を積むことがわかりますが、コンセプト スカイトップに搭載されるエンジンは4.4リッターV8ツインターボであることが明かされています。

P90551591_highRes_bmw-concept-skytop-o
BMW

BMWのキドニーグリルは2023年で100周年。それはどう始まり、どう変化し、そしてこれからどこへ向かうのか。10の歴史的モデルとともに解説
BMWのキドニーグリルの歴史は100年超。それはどう始まり、どう変化し、そしてこれからどこへ向かうのか。10の歴史的モデルとともに解説

| BMWのキドニーグリルは見た目以上にその「意味」が大きく変化していた | キドニーグリル、それはBMWのDNAそのものである さて、BMWのデザインにおいてはホフマイスターキンクなどいくつかのデザ ...

続きを見る

BMW コンセプト スカイトップのインテリアはこうなっている

そしてこちらはコンセプト スカイトップのインテリア。

プロポーション同様に、ベースとなるM8の面影が強く残りますが、裏を返せばそれだけ市販可能性が高いということなのかもしれません(現時点でBMWはコンセプト スカイトップの市販化について触れてない)。

P90550540_highRes_bmw-concept-skytop-i
BMW

デジタル ゲージ クラスター、インフォテインメント スクリーン、センター スタック、ギアセレクターなどのパーツも「ほぼ8シリーズ」からの流用に見えますが・・・。

P90550536_highRes_bmw-concept-skytop-i
BMW

その加工はちょっとづつグレードがアップしているようにも思えます。

P90551562_highRes_bmw-concept-skytop-o
BMW

シートもやはり8シリーズと共通であるように見えますが、エクステリア同様に「段差を抑えたスムーズな表面」を持つもよう(背中〜ショルダーあたりの処理が独特である)。

P90551586_highRes_bmw-concept-skytop-o
BMW

シート後方はロールバー、そして昇降式リアウィンドウも備えます。

P90551589_highRes_bmw-concept-skytop-o
BMW

上述の通りコンセプト スカイトップは”コンセプトカー”にしては既存8シリーズとの共通性も多く、しかしそのぶん市販される可能性が高い(それを前提にしている)とも考えることができ、遠くない時期に何らかのアナウンスがあるのかもしれませんね。

合わせて読みたい、BMW関連投稿

BMWが25年ぶりのル・マン復帰に際してM ハイブリッド V8 パフォーマティブ ペインティングを公開。「この走る芸術作品は、レースを終えてはじめて完成するのです」
BMWが25年ぶりのル・マン復帰に際してM ハイブリッド V8 パフォーマティブ ペインティングを公開。「この走る芸術作品は、レースを終えてはじめて完成するのです」

Image:BMW | 今年のル・マン24時間レースは前代未聞の熾烈な戦いとなるのは間違いない | 62台の出場車の中でも、このBMW M ハイブリッド V8 パフォーマティブ ペインティングはひとき ...

続きを見る

BMWがワンオフモデル「コンセプト ツーリング クーペ」発表!あの「走るスリッパ」と呼ばれたZ3クーペの再来、市販の可能性もあると考える
BMWがワンオフモデル「コンセプト ツーリング クーペ」発表!あの「走るスリッパ」と呼ばれたZ3クーペの再来、市販の可能性もあると考える

|BMWはコンコルソ・デレガンツァで発表したモデルの多くを実際に市販している | そしてBMWが上級マーケットを目指す今、こういった富裕層向けのモデルは大きな意味を持っている さて、今週初めにBMWの ...

続きを見る

49年前に行方不明になったBMWのコンセプトカー「2002 ti ガルミッシュ」。BMWと当時のデザイナーが記憶を頼りに復元

| そしてそのデザイナーとはマルチェロ・ガンディーニ | 毎年この時期にコモ湖湖畔にて開催される「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」。ここ数年BMWはこのスポンサーを務めており、2018年には ...

続きを見る

参照:BMW

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->BMW(ビー・エム・ダブリュー)
-, , , , ,