| 現時点ではメルセデス マイバッハSLモノグラムシリーズの価格は非公開、納車は2025年から |
ロールス・ロイスに代わる「セレブ向けアイテム」として人気が出そうである
さて、メルセデス・ベンツが待望の「マイバッハSLモノグラムシリーズ」を発表。
ベースとなるのはもちろんメルセデスAMG SLですが、これに「快適性を重視したメカニカルアップグレード」「贅沢なデザイン変更」を加えることでマイバッハの名にふさわしいウルトララグジュアリーカーへと変貌を遂げています。
メルセデス マイバッハSLモノグラムシリーズ最大の変更は「アピアランス」である
そしてこのマイバッハSLモノグラムシリーズの(AMG SLからの)最大の変更はその「見た目」。
内外装両方での”見た目”を意味しますが、「マイバッハブランド」を強調すべく様々なところへとロゴが配置され、フロントフードはもちろん・・・
グリルのインナーや・・・。
ソフトトップにまで。
そのほかにもありとあらゆる面においてマイバッハロゴが配置されています。
なお、メルセデス・ベンツは「マイバッハ」「AMG」「Gクラス」をそれぞれサブブランド化しそれらの個性を強調した展開を行っていますが、マイバッハはパフォーマンスブランドではなく(ファッションブランド的側面が強い)ラグジュアリーブランドなので、AMGやGクラスのように「パフォーマンス」「実用性」を押し出すのではなく、実際の乗り心地の良さに加え、視覚的な華やかさ、そして所有する満足感といった側面が重視されるのだと思われます。
なお、マイバッハSL モノグラムにはその視覚的特徴を最大化するための2つの異なる「デザインコンセプト」が用意されており、購入者はマイバッハSLのカラースキームとして”レッドアンビエンス”または”ホワイトアンビエンス”を選択可能。
どちらを選択しても、フロントにはマイバッハ専用の照明付きグリル、そしてボンネット上の直立したメルセデスのスリーポインテッドスターが付属しており、ヘッドライトにはローズゴールドのアクセント、クローム仕上げのフロントガラスフレーム、5穴モノブロックまたはマルチスポークの21インチホイールといったマイバッハならではの特徴も。
ちなみにこのフロントフード上のマイバッハロゴは「オプション」扱いとなっており、職人が手作業でボンネットを研磨した後にこのロゴが転写されると説明されています。
なお、この「モノブロック」はこのマイバッハSL モノグラムにて採用された新しいデザインですね。
その他の変更点としては、マイバッハ専用のテールライト、新しいクロームトリムを持つリアフェイシア、マイバッハ専用のテールパイプを備えた新しいディフューザーなど(全体的に表面が滑らかに、ツライチになっている)。
一方、メカニズム的には、マイバッハSLはAMG SL63とそれほど違いはなく、ボンネットの下にある4.0リッターツインターボV8は、(AMG SL63と)同じ585馬力を発生させ、駆動方式は「4WD」。
リアアクスルステアリングは標準装備で、9速オートマチックトランスミッションも同様です。
反面、物理的なほとんどの変更は快適性向上のために行われており、遮音性が向上し、エキゾーストサウンドがが静かになり、サスペンションが再調整され、エンジンマウントが柔らかく。
動力性能としては0−60マイル(0−96km/h)加速4.0秒、最高速は258km/hだとアナウンスされていますが、これはそれぞれメルセデスAMG SL63よりも0.5秒遅く、58km/h低い数字ですが、いずれも快適性を向上せるために(重量増加などにより)犠牲になったのだと考えられます。
新型メルセデス マイバッハSL モノグラムのインテリアは豪華そのもの
そしてこのマイバッハSLモノグラムのインテリアもまた、視覚的にその豪華さが伝わってくるもので、ドアパネル、センターコンソール、そしてもちろんシートはクリスタルホワイトのナッパレザーで覆われており、シート後方スペースまでもがナッパレザー(オフィシャルフォトとリアシート「レス」であり、リアシートを選択できるかどうかについては言及されていない)。
そのほか専用のシート表皮仕上げ、専用のステアリングホイール、やはり専用デザインを持つステンレススチール製ペダルにステンレススチールのドアシルなど、全力をもって「マイバッハ」が主張されています。
そしてもちろん、レザージャケットやバッグなど「マイバッハ」を全面に押し出したライフスタイルコレクションも展開されており、メルセデス・ベンツの「マイバッハ推し」の気合がわかろうというものですね。
新型メルセデス マイバッハSL モノグラムのプロモーション動画はこちら
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参照:Mercedes-Benz