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希少なポルシェ911「カレラRS」のさらに上を行くレア物ポルシェ、「カレラRS N/GT」が競売に。そのままレースを走れるオプションを装着したハードコアマシン

希少なポルシェ911「カレラRS」のさらに上を行くレア物ポルシェ、「カレラRS N/GT」が競売に。そのままレースを走れるオプションを装着したハードコアマシン

| カレラRSに「レースレディ」なオプション、M003パッケージを組み込んだ過激マシン |

生産されたのは290台、しかし現存するのはそれよりも遥かに少ない

さて、ポルシェ911は初代から常にモータースポーツとの高い関連性を持ち続けていますが、964世代となってもそれは変わらず、「ライトウエイト」仕様やカレラカップ、カレラRSといったバリエーションを生み出すに至っています。

世間一般的には「カレラRS」がもっとも人気が高いところだと思われるものの、そのカレラRSにも実はもう一つ”上”が存在し、それが今回オークションに出品されるカレラRS N/GT(NGT)。

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そのままレースにも出場可能。超レアな964世代ポルシェ911カレラRS"NGT"が競売に

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ポルシェ911 カレラRS N/GTとは

なお、カレラRSは911カレラ2を軽量化して足回りを固め、若干のパワーアップを施したという「ポルシェの定石通り」のハードコアモデル。

ただしこれはあくまでもロードカーの延長であり、しかしこのカレラRSに「そのままレースに参加できる」という要素を追加したのがカレラRS N/GTです。

このカレラRS N/GTはわずか290台のみが生産され、もともとカレラRSの持つ「3.6リッター自然吸気M64/03フラット6エンジン、5速マニュアル・ギアボックス、ZF製リミテッド・スリップ・ディファレンシャル」に対し”M003”パッケージを追加したというスペックを持っています。

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このオプションパッケージ「M003」はRS仕様の薄型ガラス、アルミニウム製ボンネット、簡素化された配線、軽量ドアインナーパネル、最小限にとどまるカーペット等をベースとし、そこへボディ溶接ロールケージ、大型燃料タンク、ノーメックス製レーシングシートと6点式ハーネス、消火器、コックピットマウントキルスイッチなどを追加したもの。

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つまりは「レーススペックを持つロードカー」がカレラRS N/GTであったわけですが、たしかに日常生活に支障を来しそうなほどのロールケージが追加されていることがわかり・・・。

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ルーフ内張りも剥がされロールケージが張り巡らされます。

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もちろん後部座席は取り外されカーペットも「レス」。

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ドアオープナーはおなじみ「プルタブ」。

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仕様は「ブラックオンブラック」、後に3.8リッター仕様へとカスタムされる

なお、この個体(シャシーナンバー499125)は希少なカレラRS N/GTの中でも特別な一台だとされ、ボディカラーはブラック、インテリアカラーもブラック、SM製の17インチマグネシウム製ホイール装着という仕様にて1992年2月11日にポルシェのシュトゥットガルト工場で完成。

その後は3月19日にポルシェ正規ディーラーのヘンリ・ルースAGから(スイス在住の)最初のオーナーに引き渡されたという記録が残ります。

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納車から1996年6月までには500km強の走行距離だったものの1999年4月には走行距離が18,029kmに達し、同月にはマティアス・シュタドラーによるサービス履歴も。

2002年7月18日に30,750キロを記録した時点ではポルシェのスペシャリストであるロモカーによって点検がなされ、さらに2005年9月14日と2010年3月31日の2回にわたってガレージJモロスによる整備が行われており、この時点でのオドメーターは37,057kmに到達。

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さらに2016年1月、ウィドバーグ・モータースポーツによって新しいブレーキパッド、コイルオーバーサスペンション、クラッチの取り付けを含む23,000スイスフラン以上の作業を行い、同年3月にはオリジナルのM64/03エンジンが3.8リッター仕様にアップグレードされ、これに伴いエンジン出力も270馬力から332馬力にまでパワーアップ。

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その後2018年には改造した部位を一部もとどおりにもどすための修復が行われたそうですが、エンジンは(幸か不幸か)3.8リッター仕様のままだと紹介されています。

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なお、現存するカレラRS N/GTの台数は「かなり減っている」と言われ、そのためこのカレラRS N/GTはコレクター垂涎の的でもあり、予想落札価格は最高で350,000スイスフラン(現在の為替レートで5765万円)に設定されています。

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参照:RM Sotheby's

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