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こう見えてもベースモデルは993。レトロな外観にハイテク装備満載、超軽量でハイパワーなポルシェ911レストモッド「7−97 C1」が登場

| このポルシェ911レストモッドを手掛けたのはカルマー・オートモーティブ、発注したのはあのカネパ |

シンガー製ポルシェ911とはまた異なる魅力を持つ911レストモッドの登場である

さて、北米にてポルシェのスペシャリストとして知られるカネパへとポルシェ911のレストモッド車両が納車。

このカネパは元レーシングドライバーのブルース・カネパが設立した高級クラシックカーおよびスポーツカー販売店で、(北米市場には)正規輸入のなかったポルシェ959を独自に輸入していたことでも知られます。

そして今回納車された911はカルマー・オートモーティブによってカスタムされた一台であり、北米へと納入される「第一号」なのだそう。

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その内外装は「超シンプルでクリーン」

このポルシェ911レストモッドは「7−97 C1(CはカネパのC)」と命名されており、ベースとなっているのは993世代のポルシェ911。

搭載されるエンジンは約400馬力を絞り出す4リッター・フラットシックス(自然吸気 / 水冷)で、ドライブバイワイヤ制御による個別スロットル ボディ、新しいエキゾーストシステム、デュアルオイルクーラー、997世代の911GT3から拝借したクランクシャフトが取り付けられている、とのこと。

そのほか特注のエアクリーナーシステムの装着もアナウンスされていますが、エンジンルームはシンガー・ヴィークル・デザインの手掛ける911とはまた異なる雰囲気を持っており、装飾を一切廃したシンプルさ、そしてクリーンさを持つように思います。※トランスミッションは6速マニュアル

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カネパおよびカルマーはこのポルシェ911「7−97 C1」のスペックを公開していないものの、車体重量はわずか1211kgだというので、現代のスポーツカーと比較しても引けを取らないポテンシャルを秘めていそうですね。

参考までに、この7−97 C1は4WDを採用しており、しかし後輪駆動モデルであれば1131kgに収まるとされ、恐るべき軽量性を誇っているということになりそうです。

なお、フロントフードやポジションランプ、ヘッドライト周りはレトロな雰囲気を持ちながらもスムーズなラインを持つことで一種未来的な雰囲気も。

トランク内部にはキルティングが施された上質なレザー、そしてレザー張りのストラットタワーバーが装着されています。

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そのほか、軽量なリチウムイオンバッテリー、アダプティブアクティブサスペンションにマルチリンクリアアクスル、カーボンセラミックブレーキ(ブレーキキャリパーがとんでもなく軽そうだ)といった装備がアナウンスされていますが、オプションではスポーツモード内蔵のトラクションコントロール、フロントアクスルリフトシステムも利用可能なのだそう。

それにしても驚くべきは「993の面影が全く感じられない」エクステリアで、ボディパネルはカーボンファイバーによって再構築されており、そのインスピレーション元は1970年代の911ST。

ちなみにですが、993だけではなく964世代の911をベースとして同様のレストモッド車両を作ることもできるようですね。

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ポルシェ911レストモッド「7−97 C1」のインテリアはこうなっている

そしてこのポルシェ911レストモッドは「7−97 C1」のインテリアはシンプル、そしてゴージャスの一言に尽き、無駄のないディティールながらもひとつひとつのパーツの素材そして仕上げには最大限の注意が払われているもよう。

ダッシュボード、センターコンソール、ドアインナーパネル、リアシートはいずれもカラーマッチ仕様の上品で珍しいグリーンで構成され、シフトレバーはポルシェのレーシングカーに敬意を表したであろう軽量な木製です。

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装備としてはエアコンはもちろんのこと、パワーステアリング、雨滴感知ワイパー、リモートセントラルロック、Bluetooth 対応サウンドシステム、そしてこの車両には装備されていないもののエアバッグも選択可能。

数々の先進装備や様々な素材の使い分け、そして各部のフィニッシュを見るにつけ、カルマー・オートモーティブの実力が「これでもか」というくらい示されているように思いますが、今後送り出されるであろう「新作」にも期待したいところですね。

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参照:Canepa

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