| これからのフェラーリは限定モデルラッシュとなりそうだ |
フェラーリコレクターは(資金に問題はないとして)ガレージにそのスペースを空けておかねばならないだろう
さて、フェラーリが大量に商標を出願しており、その内容が続々と報じられています。
今回明かされているのは「F80」「F80アペルタ」「ドレイク(Drake)」「ドレイクA」「ラ・ロッサ」「ラ・ロッサA」「12チリンドリ(Cilindri)」「12チリンドリA」というもので、これらはラフェラーリ後継となるハイパーカー、もしくはフェラーリ初のエレクトリックハイパーカーの呼称ではないかと見られています。
まず「F80」について考えてみると、フェラーリはこれまでもF40、F50というスペチアーレを発売しており、アメリカ展開60周年記念のF60、F150というF1マシンもかつては存在しています(ただしこれはフォードのクレームによって150° イタリアへと変更されている)。
フェラーリは伝統の3文字を復活させる?
ちなみにフェラーリは新車開発時のコードネームとして「Fと数字」を用いることがあり、たとえばラフェラーリの開発コードは「F150」で、F244、F245といったコードネームを持つ新型車の開発もウワサされています。
ただしこの開発コードは正式名称として表に出ることがないので、まず商標として登録されることはなく、しかし今回登録されたということはやはり「(コードネームではなく)車名」だと考えていいのかも(加えて、F80アペルタの商標出願を見ても”車名”だと考えるのが妥当である)。
ちなみにこの「F80」は現行のBMW M3のコードナンバーでもありますが、こちらは商標として登録されていないので、仮にラフェラーリ後継モデルが「F80」を名乗ろうとも法的に問題はないのかもしれません。
まさかのフェラーリ「ドレイク」?
そしてちょっとびっくりなのが「ドレイク」「ドレイクA」。
この名を聞くとカナダのラッパーを思い浮かべてしまいますが、まさかフェラーリが自社と無関係の著名人の名を車名に用いるはずはなく、ただしこれには「考えうる」由来があって、というのもフェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリが(有名なイル・コメンタドーレのほかに)イル・ドレイクとも呼ばれていたため。
この「ドレイク」にはドラゴンという意味があるそうで(イタリア語ではないようだが、ラテン語のドラコ=Draco、イタリア語のドラゴ=Dragoに由来があると報じられている)、となると新しいフェラーリのハイパーカーに「ドレイク」という名称が用いられた場合、「エンツォフェラーリ」と同様の由来を持つネーミングということになりそうですね。
やはりフェラーリといえば「レッド」
そして「ラ・ロッサ」つまり「ザ・レッド」はいかにもフェラーリらしいネーミングであり、そしてフェラーリらしさを押し出すという意味では新型ハイパーカーにうってつけかもしれませんが、「フェラーリ初」となるエレクトリックハイパーカーにこそふさわしいネーミングなのかもしれません。
いかにフェラーリといえど、ピュアエレクトリックパワートレーンを持つことに対しては抵抗を覚える人も少なくはないものと考えられ、しかしフェラーリが「ガソリンエンジンを搭載していなくても、これは真正のフェラーリである」ことを示そうとなると、やはり「ロッソ」を用いることが最も有効だとも考えられます。
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フェラーリはV12エンジンを捨てない
最後の12チリンドリについては「12シリンダー」つまりV12エンジンを表しており、これはもちろんV12エンジンを搭載するモデルに与えられる名称だと考えられますが、候補としては少量限定シリーズ「ICONA」のニューモデル、そしてもちろん創立記念限定モデルがV12エンジンをとなれば、これに与えられることになるのは間違いなさそう。
なお、フェラーリはICONA、創立記念限定モデルに加え、ル・マン優勝車である499Pに連なる系譜を展開することになるものと思われ、フェラーリコレクターはそれらの車両を自身のガレージに収めるための準備を行う必要が出てきそうですね。
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参照:CARBUZZ