| もはやランボルギーニでは絶滅したマニュアル・トランスミッション、そしてポップアップヘッドライト |
そしてボディ上にこんなにデカデカと文字を入れるのはランボルギーニくらいのものだろう
まさに「ザ・スーパーカー」という感じのランボルギーニ・ディアブロSVが米中古車売買サイトに登場。
年式は1998、5万4700キロを走行した個体で、現在オークション形式にて販売されています(現在2万1000ドルですが、もっと上がりそう)。
このディアブロSVが最初に登録されたのは米テキサス州で、その後カリフォルニア州のオーナーの手に渡り、今年はじめに現在のオーナーが入手した、と紹介されています。
ディアブロSVは最後のリトラクタブル・ヘッドライトを持つディアブロ
ランボルギーニ・ディアブロは1990年に登場し、その後にディアブロVT(1993年)→ディアブロSE(1993年)→ディアブロSV(1995年)→ディアブロVTロードスター(1995年)→ディアブロSVR(1996年)→ディアブロGT(1999年)→ディアブロGTR(1999年)→ディアブロ6.0(2000年)→ディアブロ6.0SE(2001年)という変遷そしてモデルの追加がなされていますが、ディアブロSVは後輪駆動を採用していること、そしてボディサイドの「SV」レターが特徴的(このSV文字は、のちのランボルギーニにもフォントや位置を変えて採用されている)。
ボディサイズは全長4430ミリ、全幅2040ミリ、全高1115ミリで、極端に広く、そして極端に低いことがわかります(アヴェンタドールよりも1センチ広く、2センチ低い)。
搭載されるエンジンは5.7リッターV12、出力は492馬力というスペックを誇ります。
この個体のボディカラーはRosso Luc.Dirと記載されており、ボディサイドの「SV」文字が美しくもあり、そして迫力も演出しています。
なかなかこういった文字をボディサイドに入れようという自動車メーカーはなく、しかしそれをやってしまうのがランボルギーニということになりますね。
ホイールサイズは前後18インチ(1996年/1997年は17インチだった)、OZレーシング製の3ピースで、スポーク部にも「SV」文字が入っています。
そしてディアブロSVは「最後のリトラクタブルヘッドライトを持つディアブロ」。
この時期に「昼間のヘッドライト点灯」が欧州にて法制化されたためにリトラクタブルヘッドライトを廃止しなくてはならなくなり、1999年のフェイスリフトによって登場したディアブロGTでは、日産フェアレディZのヘッドライトを装着しています。
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なお、こういった「寝た」角度で十分な光量を発揮するヘッドライトを開発することは難しく、そのために当時のペッタンコなスーパーカーは「リトラクタブルヘッドライト」を装備していたわけですが、ランボルギーニが自社製造のものではなく、日産のヘッドライトを使用していたということは、当時のランボルギーニでは、この角度で法規をクリアできるヘッドライトを作ることができなかった、ということなのかもしれません(製造できても、コスト的に割高になり採用できなかったという可能性もある)。
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出品時の記載によると、このランボルギーニ・ディアブロSEは2020年9月にエンジンとトランスミッションのオーバーホールを受けており、新しいタイミングベルト、スパークプラグ、クラッチが装着され、ブレーキフルードのエア抜きも行われている、とのこと。
ランボルギーニ・ディアブロSVのインテリアはこうなっている
そしてこちらは今回出品されているディアブロのインテリア。
レッド内装とよく似合うタンレザーが使用されており、ダッシュボード上部は映り込みを考慮したブラックレザー。
トランスミッションはゲートを切った5速マニュアル。
もうランボルギーニのマニュアル車を新車で購入することはできず、よって今後MT採用のランボルギーニの価値はどんどん上昇するものと思われますが、この機会に手に入れておくのもいいかもしれませんね。
今回販売されているランボルギーニ・ディアブロを紹介する動画はこちら
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