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ホンダがル・マン24時間レースに参戦?日本のHRCと米ホンダ・パフォーマンス・デベロップメントとが手を組んで「HRC US」を設立、活動をグローバル化

2023/09/24

ホンダがル・マン24時間レースに参戦?日本のHRCと米ホンダ・パフォーマンス・デベロップメントとが手を組んで「HRC US」を設立、活動をグローバル化

| ホンダは様々な資産を持ちながらもそれを統合して活かせる方法を持っていなかった |

今後、HRC USにあらゆるホンダのモータースポーツに関するノウハウが集中することになりそうだ

さて、ホンダが新たに「ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)」を設立すると発表。

HRC USは、日本のホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)と、カリフォルニア州サンタクラリタにあるホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)という2つの独立したレーシング部門によるジョイントベンチャーであり、その目的は、ホンダのモータースポーツにおけるプレゼンスをグローバルに拡大することだと紹介されています。

ホンダはル・マン24時間レースに参戦か

(日本の)HRCはホンダのモーターサイクル・レース部門として1982年に設立され、後にホンダのF1プログラムの運営を開始しており、一方のHPDはインディカー、IMSA、バハ・オフロード、ツーリングカー、フォーミュラ・リージョナル・アメリカを担当する独立したレース部門として1993年に設立されたという背景を持っています。

そして両者のジョイントベンチャーであるホンダ・レーシング・コーポレーションUSAは当然ながらモータースポーツ・プログラムにおける新展開を行うことになり、ここで最有力視されているのが「ル・マン24時間レースへの参戦」。

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実際のところホンダはアキュラARX-06というLMDhレーシングカーを持っており、しかしポルシェやキャデラックのように(LMDhレーシングカーをもって)ル・マン24時間レースに参戦しておらず、しかしその理由は「アメリカでの活動に集中する必要があるため」。

加えて、モータースポーツに関する決定権を持っていたのは日本のホンダ本社だといい、今まではせっかくの(ル・マン24時間レースに参戦できるスペックを有する)レーシングカーを持ちながらも「ル・マン参戦へのGOサイン」が出なかったもよう。

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その理由はおそらく「リソースが足りない、もしくは分散しているから」だと思われますが、今回のホンダ・レーシング・コーポレーションUSA設立によってHRCとHPDとのリソースを共有することができるようになり、ワールドワイドでのモータースポーツに関する活動が「一本化」されることになると考えていいのかも。

そしてもしホンダがル・マン24時間レースに参戦するようになれば、トヨタ、フェラーリ、ポルシェ、キャデラック、プジョー、そして2024年から参戦するBMWにランボルギーニ、2025年に復帰するかもしれないアストンマーティンらとともに戦うことになり、サルトサーキット上に激しい火花が飛び散ることになリそうですね。

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なお、新生ホンダ・レーシング・コーポレーションUSAはWEC(世界耐久選手権)とは別に、現在HRCが担当しているレッドブルのパワートレインをサポートするホンダのF1プログラムについても担当することがアナウンスされており、これを機にホンダのモータースポーツにおける取り組みが大きく変わることになるのかもしれません。

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