| 巷ではコストパフォーマンスについて否定的な意見も少なくないが、実機を目にすると非常に拘った作りを持つことが理解できる |
やはりモノは実際に手にして使ってみないと正しい評価は難しい
さて、スウォッチ×ブランパン、BIOCERAMIC SCUBA FIFTY FATHOMSコレクション、「ATLANTIC OCEAN(アトランティックオーシャン=大西洋」を購入。
このシリーズはオメガ・スピードマスターとスウォッチとのコラボモデル「ムーンスウォッチ」ほどのインパクトはなく、すでにヤフオク!やメルカリでもかなり価格が下がっており、希望小売価格の少し上で購入できる状態となっているため、「買いに行く交通費や時間」を考慮するならば、数千円のプレミアムを払ってでもオークションサイトで購入したほうがいいのかもしれません(希望小売価格を割るのも時間の問題かも)。
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スウォッチ×ブランパン バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス アトランティックオーシャンはこんな腕時計
そこでこのスウォッチ×ブランパン バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス アトランティックオーシャンを見てみたいと思いますが、外箱はスウォッチ×オメガ・スピードマスターでおなじみのマットな黒い紙箱です。
ただしインナーはこういったジッパー開閉式のクロス張りのケースとなっていて・・・。
ジップタブの片側はブランパン。
そしてもう片側はスウォッチのロゴ入り。
ベゼル表面は立体的(かまぼこ型)、そして風防は軽いドーム状です。
ケースサイドには「SWATCH」の文字がエンボス加工にて再現されています。
リューズにはブランパン、そしてスウォッチそれぞれのロゴ。
これはムーンスウォッチ同様のアレンジですね。
バックルには「FIFTY FATHOMS」の文字。
ケース素材やバックル類はセラミック素材とバイオ由来の素材とを混合して成形した、スウオッチならではの「(環境に優しい)バイオセラミック」。
遊環には「SCUBA」。
全体的な質感はなかなかのもので、しかしちょっと残念なのは「せっかくのスケルトンバック、アーティスティックなムーブメントを鑑賞できない」ということ。
これはNATOストラップ(漁網からのリサイクルによって作られている)を採用するという性質上、やむを得ないところであるとは認識しています。
スウォッチ×ブランパン バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス アトランティックオーシャンは「価格以上」の価値を持っている
そこでもっと突っ込んだティティールを見てみたいと思いますが、インデックスはアプライド(夜光塗料はグレードAのスーパールミノバ)。
時針や分針、秒針ともども、コラボ先であるブランパン フィフティファゾムと同様のデザインを持っていますが、けっこう高い質感を持っています。
ケース径は42.3ミリ、厚さは14.4ミリ(比較的大きめではあるが、全体的にラウンドしているので、大きすぎるという印象はない)。
デイト表示のウインドウも良くできていて・・・。
文字盤のグラデーションは複数のレイヤーによる「塗装仕上げ」。
つまりは安易なプリントによるものではないということですが、上質な立体感が感じられる仕上げとなっています(文字盤そのものは金属製)。
参考までに、フィフティファゾムス(50 Fathoms)とは水深91メートルを表します(ファゾムとは水深を表す単位である)。
さらに特筆すべきは、ストラップの固定が「バネ棒」ではなくヘキサボルトによって行われていること。
そしてボルト、シャフトともにサンドブラストによる仕上げがなされています。
かなり太くがっしりとした作りをもっていて、見たところ素材はチタンのようにも見えます(実際の素材は不明。舐めてみればチタン特有の味がするのですぐにチタンかどうかわかるのだが、さすがに舐める気になれない)。
ムーブメントは2013年にスウォッチが発表した「システム51」。
わずか51個のみのパーツにて構成されるというシンプルなもので、中央のスクリューが視覚的な特徴となっています。
ちなみにパワーリザーブは脅威の「90時間」。
ムーブメントの表面には5大陸とその周囲の海洋がペイントされ、こちらもやはり質感の高い塗料によって仕上げられることに。
ケースには「PASSION FOR DIVING – LICENCE TO EXPLORE – OCEAN BREATH – PROTECT WHAT YOU LOVE – IMMERSE YOURSELF」という文字が刻印されています。
なお、各モデルにはそのテーマに応じたウミウシがローターにデジタルプリントされており、この「アトランティックオーシャン」に用いられているのは”アオミノウミウシ”。
ホワイトにて「SCUBA」「FIFTY FATHOMS」文字もプリントされています。※なんとケースバックはサファイアクリスタル
なお、このスウォッチ×ブランパン バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス のベースとなるのは「オートマチック」ですが、ブランパンとのコラボによってその価格がおよそ「倍」に。
よってこのコラボシリーズは「高すぎ」なんじゃないかという意見が多いものの、実際に手にとって見た印象だと「むしろ安すぎ」。
ぼくはスウォッチ×ブランパン バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス について、この1本のみを購入するに止めようと考えていたものの、この出来栄えをみるに「あと1〜2本」は購入してもいいんじゃないかという感じ。
実際のところ、この価格でこのスペック、この質感を持つ腕時計を他に探すことは非常に難しく、「ブランパン」のネームバリューを別としても、コストパフォーマンスとしては最高レベルにあるんじゃないかと捉えています。
スウォッチ×ブランパン バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス アトランティックオーシャンのストラップを替えてみた
そして早速スウォッチ×ブランパン バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス アトランティックオーシャンのストラップを変更。
もともと付属するものはやや色味が暗いという印象があり、少し明るいトーンを持つものへと交換したいと考えたわけですね。
まずこちらはライトブルー×ベージュ。
ブルーにイエロー。
もう少し他の色も試してみたいと思います(ちなみにベルト幅は21ミリだが、画像では20ミリのストラップを取り付けている)。
その他の画像はFacebookのアルバム「スウォッチ×ブランパン、BIOCERAMIC SCUBA FIFTY FATHOMSコレクション」に保存中。
スウォッチ×ブランパン バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス アトランティックオーシャンのレビュー動画はこちら
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